一つの道をまっしぐらに進む人、他人を見て、どっちに行くか決める人。
私は、早くから、「自分の頭では、考えることが出来ない」と、気付いていた。
だから、
他人の考えた内容を並べて、両者のどこに違いがあるか、調べて、
良いと思う方を、選択してきた人生だった。
人は、どのように生きるのかは、さまざまである。
それは仕方がないとも言える。
高校三年生で、
「道元」と「バートランド・ラッセル」とに出会ったことが、
今振り返ってみると、一番、影響が大きかったと思う。
人生経験が何もない幼稚な精神状況であった。
すべて初めて知る世界だった。
続く、
1966ー1970年は「70年日米安保改正」学生運動の真っ最中になった。
これも、時代の流れであった。
米国の学生運動、フランスの学生運動に始まったものが、日本にも押し寄せた。
職場の隣の机の「マンtoマン」の指導員から、偶然、
高価な新約聖書学の「田川建三の本」をお借りした。
しかし、聖書を少しも読んだことがなかったので、半分も理解できなかった。
それが、また、人生を変えた。
人に対して臆病だから「本」からの影響が大きい。