「陰謀論」渦巻く韓国政治の現住所 最大野党代表の襲撃事件、どこにも血らしきものなく…疑惑の総合商社に飛び交う丁々発止(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース

 

「陰謀論」渦巻く韓国政治の現住所 最大野党代表の襲撃事件、どこにも血らしきものなく…疑惑の総合商社に飛び交う丁々発止

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夕刊フジ

野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表

【深層韓国】 隣国の韓国でも正月早々、衝撃的な事件があった。

野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が釜山市でテロに遭い、首に負傷したのだ。

 

生命に別条はなかったが、ネットでは

「背後にいるのは政権与党だ」「民主党の自作自演劇だ」などと、陰謀論争が果てしなく続いている。

 

  【写真】暴漢に襲われて倒れた「共に民主党」の李在明代表

 

明らかなことは、

李氏を被告とする公選法違反と虚偽証言教唆の裁判日程

「入院加療中」により延期となり、

4月10日の国会議員選挙までの判決言い渡しがなくなった

 

 

 そして、「被害者」に対する〝単純な同情〟が民主党支持率を押し上げている。

 

保守陣営から陰謀論が噴出するのも無理からぬ。

 

 事件は、「サインを求める支持者」を装った不動産業者がナイフを振るって始まった。

「シャツが血で真っ赤に染まり…」といった報道もあった。ただ、どの映像を見てもワイシャツにも、寝かされた床にも、私には赤いものは見えない。

 最初は、「首に1センチの裂傷」とも発表された。

救急車で釜山大学病院に運ばれ、応急治療を受けた。が、民主党は

「緊急手術が必要」として、ドクターヘリの出動を要請し、ソウル大学病院に転院した。

 ソウル大病院で手術が始まったのは、事件から5時間以上もたってからだった。

 手術後、ソウル大の医師は何も語らなかった。

 

代わりに話したのは、選挙出馬予定の民主党所属の医師だった。「1センチの裂傷ではなく、1・5センチの刺し傷」から始まって、「首の静脈を縫合する大手術だった」と。

 「担当医が黙っているのはおかしい」との世論に押され、2日後に担当医が発表した。

「血栓を取り除き、静脈を縫合した。質問は受け付けない」と。

 襲撃犯は与党の党員だったが、半年ほど前に民主党にくら替え入党したとされる。

「偽装入党だ」との声が出れば、

「犯行現場まで、著名な民主党支持者に車で送られてきた映像がある」との巻き返し。

 

 民主党にとって予想外だったのは、

各地の医師会が「口では地方の医療の重視と言いながら、地方の医師の力量をバカにしている」

「ドクターヘリを使ったのは傲慢な特権意識だ」などと非難の声を上げたことだろう。

 

 疑惑の総合商社のような政治家。

少し前は、栄養剤の点滴を受けながら断食をした人。

そんな人物が世論調査では、「次期大統領にふさわしい政治家」のトップ。

韓国政治の現住所だ。

(ジャーナリスト 室谷克実)

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