習近平自身は「文化大革命」の犠牲者である。

中国は高齢者社会だから「文化大革命」の

当時の「紅衛兵たち」が、多く生き残っている。

だから

現在「毛沢東賛美」を行っても、問題は起こらない。

 

 

 

米国はウソ情報垂れ流しで「民主主義が欠陥である」を、

「トランプによる衆愚政治」で証明している!

 

他方、

中国は社会構造が複雑であり、それに適した政治は、古来、

中央集権体制で、「君子」が小人に善政を施す、である!

 

大国の操縦は、どっちにする?

習近平と、トランプと、どっちが賢明か?

人物が道徳的か?

 

 

そもそも、米国でも民主主義が失敗に向かっている。

中国大陸で、民主主義を実施することは、不可能である。

政治が不安定だから、秘密結社、相互扶助、複雑な支配体制が発達している。

 

中国共産党の最大の敵は、政治不正による自滅である。

だから、必死で、政府の高官の汚職の摘出を行っている。

人民の不満は、共産党の腐敗で、人民の暴動が起こることである。

人民は、経済さえうまくいっていれば、自分で政治をしたいと考えていない。

歴史上「支配する人と、支配される人との二分化・分離」が明確である。

 

徹底的な監視社会で、犯罪が激減して、むしろ喜んでいる!

 

日本でも、投票率は、まあ、50%ぐらいである。

自分の経済がうまくいけば、政府に文句は言わない!

 

投票率が高くなる時が、自民党が野党に落とされる時!

戦後の日本の歴史が証明している!

 

中国大陸で動乱が起こることこそ、日本にとって迷惑なことである!

 

「民主主義」は「小さな社会」「中産階級が多い」「同じ価値観」

「正しいニュースの共有」・・・そんな社会で有効である!

 

キリスト教原理主義で、銃規制もできない、

妊娠中絶を行う医師を殺害する・妊娠中絶を禁止する、そんな米国で、

トランプの「コロナの嘘」で、110万人も殺されてしまった、

(太平洋戦争の米兵死者23万人、その5倍近くも犠牲になった)

 

米国でさえ「民主主義」が自滅していく。

中国大陸では、中国古来の政治体制が、その社会に一番適している。

 

それを、どのようにして、うまく付き合うか考える必要がある。

 

「民主主義」への妄信で、米国に追従するのは、愚かな道である。

 

「中国大陸」で混乱を起こさない。

これは、日本の国益に直結する。

「天安門事件」後で、世界の拒絶の中で、日本が最初に支援したことは、

中国人民の経済的な安定に寄与し、リスク回避で有効だった。

 

中国人民は、政治意識している上と中の層が、海外旅行している。

国外・外部を知った上で、政治・経済行動している。

 

毛沢東が「文化大革命」で、「儒教・仏教・宗教」を徹底的に破壊した。

その紅衛兵たちが、中国大陸の大多数になった。

無神論で、経済的欲求だけで、「イデオロギーなし」で、

現実を見て、経済活動に邁進している!

 

 

米国は、キリスト教原理主義が、命取りになる!

 

習近平は、

プーチンのウクライナへの侵略戦争の失敗を学んである!

 

ロシアは、地下資源を売って、なんとか生きている。

 

資源がなく、貿易で生きるしかない中国は、

貿易不可能、経済制裁は、致命的である!

 

だから、

絶対に、台湾への武力侵攻はできない!

 

 

 

2024年中国、習近平主席の「意向」と国民の希望との乖離ますます進む年に(JBpress) - Yahoo!ニュース

2024年中国、習近平主席の「意向」と国民の希望との乖離ますます進む年に

配信

 

近藤大介】 ジャーナリスト。東京大学卒、国際情報学修士。

 

JBpress

(Robert Way/Shutterstock.com)

 2024年、新年快楽! (新年明けましておめでとうございます! )  「2024年の中国はどんな年になるか?」――昨年末によく聞かれた質問だ。私は「中国ウォッチャー」であって、「中国予言者」ではないので、ピタリと言い当てることはできない。 

 

【写真】1978年10月、中国の鄧小平副首相が、中国の国家指導者として初めて日本を訪問。日産自動車や新日鉄の工場を視察するなどした。写真は、ホテルニューオータニで開かれた、鄧小平副首相主催の夕食会の様子。福田赳夫首相ら400人を超える各界の「新旧友人」が招かれた。鄧小平氏が「改革開放」を唱えるのはこのすぐ後のこと

 

 だが、漠然とした方向性ならば答えられる。ひと言で言うなら、絶対的権力を持つ習近平主席が行おうとすること(もしくは行いたいこと)と、14億国民が望むこととの「乖離」が、さらに進んでいく一年になりそうだということだ。

  昨年末に、図らずもこうした傾向を象徴するような二つの出来事があった。まずは習近平主席の意向について述べる。

 

 ■ 毛沢東生誕130年の記念行事で長舌

 

  習主席が崇拝してやまない「建国の父」毛沢東元主席は、1893年12月26日に、湖南省韶山(しょうざん)で生まれた。つまり、2023年12月26日は、生誕130周年の記念日だった。  この記念日の習主席は、気合十分だった。明け方に気温-8度を記録した凍てつく朝、党中央政治局常務委員(トップ7)全員と韓正副主席を引き連れ、天安門広場にある毛沢東記念館を参拝した。  参拝を終えると、隣の人民大会堂に場所を移して、数百人の幹部たちを集めて、「毛沢東同志生誕130周年座談会」を開催した。そこで、A4用紙にして6枚半にも及ぶ長大なスピーチをぶったのだった。

 

■ まるで「気分は毛沢東」

 

  「毛沢東同志は、偉大なマルクス主義者であり、偉大な無産階級の革命家・戦略家・理論家であり、マルクス主義を中国化した偉大な開拓者、中国の社会主義現代化建設事業の偉大な先駆者であり、近代以来の中国の偉大な愛国者、民族の英雄である……。  毛沢東同志の一生は、国家富強、民族振興、人民幸福のために、たゆまぬ奮闘を重ねた一生だった……。数十年に及んだ苦難かつ煌々たる戦闘の生涯の中で、毛沢東同志は中華民族と中国人民のために、不滅の歴史的功勲を打ち立て、光陽千秋の歴史的貢献を成し遂げたのだ。  毛沢東同志が高度に重視し、終始堅持したのは、マルクス主義の基本原理を用いて中国の実際の問題を解決することだった……。毛沢東同志は人民を率いて、先進的な社会主義の制度を創建した。唯一社会主義だけが中国を救うことができ、中国を発展させていけるのだ。毛沢東同志は指摘した。『社会主義制度の建設は、われわれに理想郷へ辿り着ける道を開いた』……  そして毛沢東同志は、人民を率いて戦いに負けることがない新型の人民軍隊を造り上げた……。毛沢東同志は、自己の一生を党と人民に捧げ、後の人々に崇高な精神の規範を永遠に留め置いたのだ……」  習近平主席は、まるで自らの演説に酔いしれるかのように説き続けた。ほとんど「気分は毛沢東」である。

 

 

■ 文革の過ちにはサラリと触れる程度

 

  毛沢東主席は晩年、1966年から10年間にわたって「文化大革命」を主導し、国民を混乱の極みに陥れた。そのことを習主席はどう総括するのかと思いきや、サラリとこう述べた。  「毛沢東同志が、社会主義建設の道のりを探索する中で、回り道をしたことは否定できない。特に『文化大革命』を発動し、指導したことは、厳重な過ちだった。毛沢東同志の歴史的な功罪について、わが党はすでに全面的な評価を下した。彼の功績が第一で、過ちが第二だ。彼の過ちは、偉大な革命家、偉大なマルクス主義者が犯した過ちだ」  日本語に訳すとうまく伝わらない部分があるが、ここのくだりは習近平主席の「本心」のようには聞こえなかった。「一応言っておきますよ」という感じで発言している気がしたのだ。  さらに邪推するなら、「過ちを犯した毛沢東よりも、決して過ちを犯さない自分の方が上である」と言いたかったのかもしれない。演説はこう続いたのだ。  「(自分がトップの総書記に選ばれた)第18回中国共産党大会以来、わが党は新中国成立、とりわけ改革開放以来の長期にわたる探索と実践の基礎の上に、(習近平)新時代の中国の特色ある社会主義思想を全面的に貫徹してきた……。強国建設と民族復興の偉業のため、さらなる完備された制度の保証と、さらなる堅実な物質的基礎と、さらなる主動的な精神のパワーを提供してきたのだ。

 毛沢東同志に対する最も優れた記念的なことは、彼が切り拓いた事業を継続して前に推し進めることだ。中国式現代化を全面的に推進して強国を建設し、民族復興の偉業を成し遂げることは、全党全国各民族の人民が(習近平)新時代の新たな過程で負う中心的な任務なのだ。

 

 ■ 「台湾統一は必然」

 

  この毛沢東ら先輩革命家たちが未達成の事業を成し遂げることが、現在の中国共産党員の厳粛な歴史的責任なのだ……。祖国の完全な統一(台湾統一)は、大きな時代の趨勢であり、大義のあるところであり、民心の向くところである。祖国は必ず統一するし、統一は必然なのだ……。  100年以上前、毛沢東同志は説いた。『努力しろ!  しっかり前を向け!  われわれの黄金世界、光り輝く世界が前方にあるのだ!』。こんにち、毛沢東ら先輩革命家が切り拓いた偉大な事業は正しく栄光に向かいつつあり、また彼らが追求した偉大な理想は、まさに現実に変わろうとしている。中華民族の偉大なる復興は、前代未聞の光明の前景を表出させているのだ……」  実に長~い演説だったが、ともあれこれが習近平主席の意向だ。  それでは、14億国民の望むところとは何か? 

 

 

■ 鄧小平路線回帰を唱える雑誌の社説が「瞬間消滅」

 

  1978年12月18日から22日まで、中国共産党第11期中央委員会第3回全体会議が開かれた。この会議で鄧小平副首相が「改革開放」を唱え、ここから中国の「奇跡の経済成長」が始まった。先月は、その「改革開放」政策が決議されてから、45周年だった。  「改革開放」に最も積極的な雑誌『財新』は、改革開放45周年を記念して、12月25日に<実事求是の思想路線を再度思い起こす>と題した社説を発表した。「実事求是」とは、「(イデオロギーなどに惑わされず)実際の状況に基づいて問題を正しく処理する」という意味で、経済発展を重んじる鄧小平氏の口癖だった。  同社説は記す。  「『10年動乱』(文化大革命)の衝撃を経た当時、社会経済は傷つき疲弊し、人々は心変わりした。第11期3中全会はそんな混乱を正し、合わせてその後の中国経済の沸騰の基礎を定めた。その根本的な経験こそが、実事求是の思想路線の順守だったのだ……。  鄧小平は言った。『改革開放の成功は、もとからあったのではなくて、実践によるもの、実事求是によるものなのだ』……。この思想路線をいま一度思い起こし、さらに深く理解するのだ。45年前、荒廃し復興が待たれる峻厳な事態に直面した時、どんな確固とした決心、強大な気迫と高邁な知恵が必要だったか、どうやって難関を突破できたかをだ」

 

  この社説を読むと、惨憺たる経済状況が続いた2023年、まさに14億国民が望んでいることのように思えた。

  ところがこの社説は、「秒殺」に遭った。すなわち、瞬く間にネットやSNS上から削除されたのだ。

  再び冒頭の「問い」に戻る。「2024年の中国はどんな年になるか?」――まるで五里霧中である。

 

 

  【近藤大介】 ジャーナリスト。東京大学卒、国際情報学修士。中国、朝鮮半島を中心に東アジアでの豊富な取材経験を持つ。

近著に『ふしぎな中国』 (講談社現代新書)​、『未来の中国年表ー超高齢大国でこれから起こること』(講談社現代新書)、『二〇二五年、日中企業格差ー日本は中国の下請けになるか?』(PHP新書)、

『習近平と米中衝突―「中華帝国」2021年の野望 』(NHK出版新書)、『ファーウェイと米中5G戦争』(講談社+α新書)、『中国人は日本の何に魅かれているのか』(秀和システム)、『アジア燃ゆ』(MdN新書)など。

近藤 大介

 

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