瑩山禅師「伝光録」にきく

2003/12/1 窪田慈雲(著)

瑩山禅師によって歴代祖師方の大悟の因縁を示した「伝光録」。
釈尊から達磨大師、道元・瑩山禅師へと伝えられた悟りの核心とは。
毎日正しい座禅をしその大悟の体験を忘れ去る修業をすることの重要さを教える。
 
窪田/慈雲
1932年東京に生まれる。
1949年安谷白雲老師に初相見。
1955年横浜国立大学経済学部卒。
1969年安谷白雲老師に受戒。光山巍堂の居士号を受く。
1971年安谷白雲老師より大事了畢の証明を受け、慈雲軒の軒号を受ける。
1973年安谷白雲老師遷化後、山田耕雲老師に師事。
1975年ロンドンに於て再見性。
1983年宗教法人三宝教団正師家に任命される。
1985年山田耕雲老師より嗣法。
1989年山田耕雲老師遷化に伴い、三宝教団第三世管長に就任、現在に至る。
現在、健康事業総合財団(財団法人東京顕微鏡院)常勤理事
 
 
==或る書評より
 伝光録は、曹洞宗大本山総持寺の開祖瑩山紹瑾禅師が、
釈迦から永平懐弉禅師に到るまでの印度、中国、日本の53人の歴代の祖師方の大悟の機縁と、
仏道がどのようにして伝えられてきたかを説法されたものを禅師の侍者が筆録したものです。
 現在手に入る原文の書としては「冠註傳光録」(鴻盟社)がありますが、これには解説等はなく読み解くには漢文と仏教の深い素養が必要で、またさらに重要なことは悟りの体験がなくては理解することはできないでしょう.
 本書の著者窪田慈雲師は自身大悟の体験を持ち、在家を主体とする禅の教団・三宝教団で師家として長年内外で指導してきており、伝光録を一般の人向けに解説し伝えるには最適の人です。
 本書では、著者は原文を大悟徹底の眼を通して読み砕き、多くの人を指導してきた体験を踏まえ分かりやすい表現で意訳し、さらに著者自身の見解を「私解」としてポイントを端的に示しています。
ですから初めて伝光録に接する人でも一読して理解できますし、公案参久をする人には重要な示唆を与えるものだと思います。
 
==或る書評より
 とても丁寧に簡潔に書いてあり、読み易かったです。
 原文を読まれたい方は「冠註傅光録」 鴻盟社 をお薦めいたします。

 曹洞宗系ですが途中まで臨済宗と共通です。
如何に曹洞、臨済の交流があり、宗風に違いこそあれ目指すところは同じであるということが説いてあります。

 公案の精神がないと不可思議な話ばかりで要領を得ません。
できうれば室内の最後の方に参究されるといいと感じました。
 
 または、一則、一則、坐り坐り参究され奇跡を100%肯定するでもなく、否定もしない
ギリギリのところを体得されるのが肝要と思いました。