「道元の主著『正法眼蔵』の追っかけ」をずっとしてきて、75歳を過ぎたから、振り返って見て、

今までずっと迷って来たのは「無駄ではなかった」と如実に知った!

 

故郷菩提寺の曹洞宗・源勝寺・三十三世・石亀環道和尚、

『正法眼蔵、現代語訳・注』の、「原始仏教」ご専門の、浄土宗・増谷文雄先生、

 

北鎌倉、鎌倉五山第二・円覚寺の「居士林」ご指導の足立大進老師、

最初の伝燈史『祖堂集』をお一人で深掘りなさった柳田聖山先生、

臨済宗・私塾「真人会」の秋月老師、

臨済宗妙心寺派の山田無門老師、無門関の提唱を、ただ拝した。

 

「沢木興道の研究」に沿った、曹洞宗「袈裟を縫う会」の水野弥穂子先生、

大森のご自宅にせっせと通って、縫った。

 

 

「中国禅」は「臨済禅師」で完成し、我が国の「白隠禅」で集大成された。

更に、

現「日本曹洞宗」は「日本達磨宗」伝法の瑩山禅師の法系だけが大発展し

現在に続く。だから「中身」は実は臨済宗である。

 

他方、

道元は「原始仏教」に回帰して、「義尹」に「嗣書」を授けたが法系は途絶えた。

「道元の仏法内容そのもの」は、日本仏教史では、影響はゼロだった。

 

その代わりに「日本達磨宗」大日能忍の教えが、日本列島の隅々まで伝わった。

 

「道元の教え」と、現「日本曹洞宗」とは、実は「別の宗教」である。

 

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伊吹敦先生の「禅思想について」の講演を聞きたくて、

大分昔に、駒澤大学に行った。

後で、大学の紀要に掲載されている。

 

以下の研究は、大変素晴らしい。

 

道元が「中国禅」でないことが、はっきりと理解できる。

同時に、

「中国禅」は「人類に誇る素晴らしい、中国独自の、別の宗教」である。

 

 

 

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中国禅思想史

 

 

中国禅思想史
伊吹 敦
A5判/上製本カバー装/928ページ
定価:11,000円(税込)
ISBN978-4-88182-326-2
発行日:2021/6/20
千五百年にわたる中国禅思想の歴史を著者独自の斬新な視点から詳細に叙述。

本書は、禅宗研究の分野で多くの成果を挙げてきた著者が、
「社会における禅宗の位置」という新たな視点に立って叙述した中国禅思想の通史である。
著者の数十年にわたる研究を踏まえ、その到達点を広く一般の読者に向けて提示する。

“筆者一人で中国禅思想史の全体を論じようとするのは、いかにも無謀な企てではないのか。
全くその通りである。
しかし、筆者には、そのような危険を冒してでも行ないたいことがあった。
それは、禅宗をアウトローの山林仏教を起源とする精神の自由を求める思想運動であると見る立場から、
その歴史の全体を見通してみたかったのである。”(「プロローグ」より)

プロローグ
序章 禅宗の源像を求めて
第一章 達摩から東山法門へ
  第一節 達摩と慧可
  第二節 東山法門の形成と拡大
第二章 東山法門の中原への進出と「北宗」の誕生
  第一節 中原での禅の布教─「北宗」・法如系・玄賾系
  第二節  「北宗」の誕生
第三章 荷沢神会の活動と影響
  第一節 荷沢神会の登場
  第二節 禅宗各派の形成と展開
  第三節 「六祖」としての「慧能伝」の形成
  第四節 中央から地方へ
第四章 馬祖・石頭の登場と正統性の確立
  第一節 馬祖禅の成立と宗密の批判
  第二節 馬祖禅成立の史的意義
  第三節 正統性の確立
第五章 語録の世界
  第一節 禅問答と禅語録
  第二節 禅問答の実際
  第三節 禅問答の特質
第六章 唐から宋へ
  第一節 唐の衰亡と禅思想の変化
  第二節 宋の成立と禅の国家仏教化
第七章 叢林生活の安定  
  第一節 「叢林」の成立
  第二節 「公案」の流行
第八章 禅僧と士大夫
  第一節 禅僧と士大夫の交流
  第二節 「禅文化」の誕生
第九章 看話禅の成立と影響
  第一節 南宋の成立と叢林の状況
  第二節 看話禅の成立と影響
  第三節 朱子学の成立
第十章 叢林の変容
  第一節 南宋・金の衰亡と叢林の変化
  第二節 禅思想の変容
第十一章 国家主義と世俗化の進展
  第一節 モンゴルの中国支配と仏教
  第二節 叢林の世俗化と禅思想
第十二章 中国社会への埋没
  第一節 明の成立と禅
  第二節 文化の爛熟と禅
  第三節 アイデンティティーの喪失と権威の失墜
   【略系図7 明】
第十三章 禅の衰亡
  第一節 最後の光芒
  第二節 禅の終焉
第十四章 近代の衝撃
  第一節 中国の近代化と仏教 
  第二節 太虚の活動と禅 
  第三節 近代的仏教研究の進展と影響 
第十五章 試練の中での再出発
  第一節 二つの中国 
  第二節 共産中国における禅 
  第三節 台湾・香港における禅の展開
エピローグ
主要語句索引