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2022年09月01日 | 日記

 今年の恐山例大祭も、規模縮小ながら無事終了しました。その大祭直前、7月18日に「ブラタモリ」というNHKの番組の撮影がありました。

 私は、この番組の時間帯にいつもしている用事があるので、まるで見たことが無いのですが、それでも名前は知っています。そして、このことを人に話すと、聞いた者全員が一瞬、「えっ!」と言って絶句するので、超有名な、NHKの看板番組的なものであることは、容易に知れるところです。

 実際、NHKの制作スタッフの熱量は大変なものでした。撮影二か月以上前からの、私個人への取材をはじめ、数回にわたる打ち合わせ。担当のディレクターさんなどは、私もまだ読んだことのない資料や論文まで揃えて準備していました。

 そしてあろうことか、「台本」と「リハーサル」があったのです! これは初めての経験でした。

 「台本」には、日ごろ自分が恐山を案内している時の話と同じようなことが書かれていましたが(取材されているのだから当たり前)、問題はそれを言うタイミングがすべて決まっていて、主演のタモリさんに一定の質問をすることが必須とされていたことです。これは厳しかった。

 これまで私が参拝の方を案内するときは、相手と適当に会話しながら、話したいように話していましたから、ここを拘束されるのはつらい。

 ただ、タモリさんという方は、こちらが質問などして促さない限り、ずっと黙って相手の話を聞く人なのだそうで、案内人が勝手に喋っては番組にならないと、スタッフに妥協を懇請されました。

 私もまた、コロナの影響が長引き、参拝の方々の数もなかなか回復しない昨今、収束後をにらんで、いささか広報の必要を感じていたので、この下心故に妥協を余儀なくされました。

 すると、下心にバチが当たったか、収録2日前のリハーサルは雨。しかも途中から大雨。

 でも、スタッフは止めないのです。さすがのプロ根性です。まるで妥協せず、場面場面で撮り方を詳細に検討するので、やたら時間がかかります。何度か経験がありますが、よい作品の撮影は、おそろしく手間がかかるものです。

 しかーし! スタッフはレインコートを着ていましたが、私は傘だけ(風が強いと役に立たない)。パンツまでビッショリでした。リハーサル数日前のロケハンに二度つきあったお坊さんは、大雨と炎暑に祟られ、ずぶ濡れの翌日、頭の皮が剥けるほどの直射日光にさらされたそうです。

 スタッフの人たちも大ご苦労でしたでしょうが、私たちも大変でした。でも、今回あらためて「悟った」ことがあります。

 私は、大学卒業以来ずっと、

読みたくない本は決して読まず、聞きたくない話は断じて聞かないという、

言葉に関するわがままを貫いてきましたが、

新たにもう一つ、

言う気がないことを、言う気が無い時に言わされるのもダメだと、

身にしみました(書きたくないことは、そもそも書けない)。

もう二度と、台本とリハーサルのある番組には出ません!

 番組は9月10日の放送だそうです。

あえて言わせていただきます。「苦労」の結晶です。ご覧くだされば幸甚です。