目的や方向性失った大人と尾崎豊の「15の夜」 鎮魂の日の平和記念公園、拡声器で安倍氏罵倒 平和から最も対極にある暴力の肯定

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夕刊フジ

安倍元首相

【桂春蝶の蝶々発止。】 8月は「平和」について考え、先人や先祖に感謝する、日本人にとって大切な月です。「祈り月」と呼んでもいい。しかし、そんな静かな祈りとほど遠いことが、広島に原爆が投下されてから77回目の「原爆の日」である

6日、広島の平和記念公園で起こりました。

 

  【写真】10代の若者を中心にカリスマ的存在だった尾崎豊さん 産経新聞

 

によると、同日午前6時ごろから、反戦・反核を叫ぶ団体が原爆ドーム前でデモ集会を開き、拡声器を使ってシュプレヒコールを上げたそうです。

 

マイクを握った男性は

「安倍(晋三元首相)は殺されて当然だ!」などと言い、

周囲には「国民の戦争動員への道 アベの国葬反対!」

と書かれたカードを掲げる人もいたそうです。 

 

記事を見て、私は思うことがありました。高校生の多感な時期、私はよく尾崎豊さんの曲を聞いていました。「15の夜」という名曲があります。バイクを盗んで走り出す少年がいて、その行き先は分からない…そんな内容の歌詞でした。 私はいま47歳になりますが、年齢を重ねるほどに歌詞の解釈は変わっていきます。1つのワードに対して深く洞察し、思考するのです。 

 

この少年はなぜバイクを盗んだのか? シンプルに答えますが、それは「行く先が分からないから」でしょう。自分の夢や方向性、生きがい…。そんなものを持っていたら、犯罪的奇行には走らないと思います。大人になると、精神的にも社会的にも、ある程度「道」が舗装されていって、バイクを盗まなくなる。 では、大人になって特異な行動をとる人は、「15の夜」に出てくる少年のように、目的も方向性も見当たらないのでしょうか? 社会の中で自暴自棄になっているのでしょうか?

 

 産経新聞によると、

デモの主催者は、過激派の強い影響下にあるとされる労働組合などで構成」とありました。なるほど、だから8月6日に拡声器デモに参加したのですね。

 

岸田文雄首相のあいさつ中にも、「岸田は帰れ!」などと連呼していたのですね。 

私には、彼らが「平和」や「鎮魂」などを考えているとは思えません。

自分たちの主義・理想を実現するためなら、手段を選ばない方々なのでしょう。

「殺されて当然」などと公言するのは、暴力の肯定です。

平和から最も対極にいる人々といえるでしょう。 

マザーテレサの言葉ですが、

まず思考に注意する、言葉に注意をする、行動に注意をする、

習慣を注意する、習慣はいつか性格になる

…そして、その性格は運命となる。

 

 間違った平和を掲げることが「運命」になってしまった大人は、それを修正するのはかなり難しいでしょう。 いま真っ当に「歩んでいる道」があるなら、それを大切にすべきです。その道を大切に踏み締めていくことこそ、私は「平和への一歩」だと思っています。

 

 ■桂春蝶(かつら・しゅんちょう)

 

 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。

 

 

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