新宿シアタートップスで「ろりえの復讐」を観てきました。

ろりえは以前チケットを取ったのですが仕事だったか、体調不良だったか、その時は観に行けませんでした。

ということで、ろりえ初参戦です。

観たことがある俳優さんは出演していませんでしたが(当日パンフを観て、柿喰う客の齋藤明里さんは観たことがあるかもしれないと思いましたが・・・)、一度観てみたいと思っていたので念願が叶いました!

 


物語の内容は主人公ヲヲタナヲ(太田奈緒)を中心に据えた「すべての悪いおとなに捧げる青春復讐劇」です。

 

ナヲの父親(安藤理樹)は映画監督だったのですが、彼女が幼い頃に「制作委員会」を名乗る3人に騙されて、書き上げた脚本は見る形もなく改ざんされてしまいます。

その後の父親の姿を見ていたナヲはすっかり映画を嫌いになり、恨んでさえいるのですが、血は争えず大学では映画の勉強をしているようですし、新宿のピンク映画館で受付のアルバイトを続けています。

その映画館には大学のエンタメ倶楽部の仲間やピンク映画好きの警官(松原一郎)などがやってきますが、決して繁盛しているわけではありません。

 

そこで支配人(三遊亭仁馬)は「48時間でピンク映画を撮る」というイベントを開催。

その土地の利権を狙う「制作委員会」、ナヲの父親と同様に騙されてしまったタタタタ夕タ(高畑裕太)も絡み、戦いの火ぶたは切って落とされます。

ナヲ達は決勝で敗れてしまいますが、そのイベント参加を通して彼女の映画への想いは高まります。

そして、騙されて以降引退していたと思われていた父親が、実は中国で有名監督になっており、自分の作品についてそのピンク映画館での単館上演を宣言することで復讐を果たすというようなお話でした。

 

失礼ながら、ストーリー自体に劇団の特徴みたいなものはあまり感じませんでしたが、高畑さんの変に高いテンションとか、「制作委員会」の面々の「いかにも」という悪役ぶりとかに笑ってしまいました。

「制作委員会」のボス的存在である魔欺(山岸拓生)が自分の会社の映画館での上演をお願いするシーンなんて、「半沢直樹」の香川照之さん並みにクドイ!?

あと、主演の太田さんが可愛らしかったです!

 

最近足を運ぶことが多い新宿シアタートップスですが、序盤にあの狭いステージで大勢の出演者が踊るシーンがあります。

よくぶつからないものだなぁと思いましたし、役者さんたちのテンションの高さで最後まで持って行かれてしまった感じがします。

ろりえの次作も観てみたいなと思いました。