今日はお休みを取って、松たか子主演、松尾スズキ演出の「パ・ラパパンパン」を観てきました。

この舞台は、観劇再開を決めた時には既に完売していた人気公演ですが、幸運にもリセール・チケットを購入することが出来ました。

 

自粛期間中、大好きな松さんの出演作をいくつか見送ったので、本当に楽しみにしていた舞台で、しかも出演者が豪華!

神木隆之介小日向文世坂井真紀大東駿介、そして大人計画の面々。

面白くないわけがないです!!!

 

 

劇場はシアターコクーン。

感染防止対策の関係もあり、以前よりも開場時間が早くなっているような気がしますが、仕事帰りではないので早々に入場して購入したパンフレットを見ながら開演を待っていると、松尾さんによる開演前のお知らせアナウンス。

松尾さんがやるからには普通のアナウンスになるはずもなく・・・余裕がある方は早めの着席をお奨めします。

 

ストーリーは、鳴かず飛ばずの小説家・来栖てまり(松たか子)が「ミステリーを書く」と宣言してしまったことから、担当編集者・浅見鏡太郎(神木隆之介)も巻き込み悪戦苦闘するという内容。

 

てまりが考えたのは「クリスマス・キャロル」を題材として、「町の嫌われ者であるスクルージ(小日向文世)が殺される」、「町の人全員が容疑者」という壮大なミステリーで、彼女が書き始めるとその内容が舞台上で展開されていきます。

しかし、その構想だけで書き始めた物語は詰めが甘く、その都度浅見にダメ出しを出されてしまう。

 

現実の世界での二人のやり取りと、物語の中のユニークなキャラクタで笑いが途切れることなく進んでいくのですが、第二部では意識を失ったてまりが物語の中に入り込み、登場人物と共に物語を解決し、見事に作品を書き上げます。

 

サスペンス・ドラマのあるあるネタや音楽を取り込んで笑いを取ったかと思えば、出演者の暴走気味なアドリブ(?)もあったりして、(何度も言ってしまうけれど・・・)笑いが絶えない舞台です。

 

少し(じゃないかもしれないけれど・・・)ネタバレしてしまうと・・・。

 

松さんの歌が聴けます♪

生歌いつ以来だろう・・・松たか子ファンとしては感涙物です。

セリフの中で、度々東京03が出てくるのは、「大豆田とわ子~」繋がりでしょうか?

 

神木隆之介さんは初めて観たような気がしますが、かっこいい(&かわいい)です。

歌も上手いし、声優としても活躍しているので次々と声色を変える朗読シーンも見せ場!

 

小日向文世さんは、一番着替えが多いのではないかと・・・!?

側転したり、突き飛ばされたり、体力的にも結構大変・・・今日は昼夜2公演だけど大丈夫かな・・・?

 

皆川猿時さんが暴走するのはいつもの通りですが、まわりの出演者も笑いをこらえている感じだったので、アドリブなのかもしれません。

少し下品なところも、大人計画っぽくていい味出しています。

 

あと、刑事役の小松和重さんと、探偵役の菅原永二さんの安定感が見事だと思いました。

小松さんは「らしいな」と思いましたが、菅原さんは色々な役柄を観ているので、何が「らしさ」なのかわからないという違いはありますが・・・。

 

個別に書いていくと切りがないので、この辺りにしたいと思いますが、笑いが多い作品ではありながら、人によってツボが違うような気もします。

隣の席の人はあまりハマらなかったみたいですが、個人的には終盤の「蜷川演出みたいな」演技が、いかにも藤原竜也がやりそうな感じ・・・と思って、思わず笑い声が出てしまいました。。。

 

最後に、出演していない中山忍さんが何故かキーワードだったりします。

 

余談・・・てまりの部屋の正面に飾られていたのが「クリムゾン・キングの宮殿」のレコード・ジャケット。

舞台やTVのスタジオ・セットでレコード・ジャケットが飾られていることは良くあるのですが、今回は誰の発案なのでしょう?

もしかして、毎回変えているとか?・・・というところが気になりました。