また、行ったことがない劇場に足を運んでみる。
新宿シアターモリエール・・・劇場HPの地図を確認してみると、この辺りは行ったことある
ディスク・ユニオンもよく行っていたし、つい最近も、友達と近くで飲んだばっかり・・・
でも、こんなところに劇場があるのは知らなかった。。。
観に行ったのは、類類×ニッチェ「半狂乱。」という舞台で、昨日が千秋楽だった。
類類は及川奈央と久下恵美(劇団SET)のユニット。
これまでも気になっていたけれど、公演期間が短く、観に行くことができなかったので今回が初参戦
登場人物は女子高の同級生4人。
1990年代後半・・・女子高生ブームの真っ只中・・・「自分たちは年を取らない」、「つまらない大人にはならない」と思っていた彼女たちは、産休に入った担任の代わりにやってきた咲ちゃんに憧れ、「あんな大人になりたい」と願っていた。
それから17年・・・突然、咲ちゃんの訃報が届き、4人は久しぶりに再会する。
それは、臨時教師としてやってきた咲ちゃんと同じ34歳になった年だった。
物語は、女子高時代と現在を行き来しながら進んで行く。
終了後の挨拶でも話があったが、展開が早いので裏ではかなりバタバタ状態だったらしい。
恋愛や進路のことで悩んだりもするけれど、その時を生きていた女子高時代。
社会に出て、自分の理想どおりにはならない現実に直面し、悩んでいる現在。
久しぶりに会った4人は違う人生を歩み、女子高時代の距離感は保てない。
仲が良い友達同士でも、建前と本音を抱えており、何気ない一言が相手を傷つけてしまう。
咲ちゃんの葬儀に参列した後で、怒鳴り合いのケンカになってしまう4人。
もし、同じような状況を迎えたとしても、男4人だったならばこうはならないだろうな・・・。
咲ちゃんが残したタイムカプセルが、当時の彼女たちを全否定する。
そして、それをそこに捨てていく彼女たちも、やはり新しい一歩を踏み出す(踏み出していた)のだと思う。
残された手紙に書かれていたことは辛辣だけれど、最後に書かれた「夢を持ちなさい」というアドバイスに愛情を感じる。
ニッチェが出演しているからなのかもしれないが、笑いどころ満載の舞台。
たくさん笑って、少し考えさせられて、最後にほろりと来る。
終演後に、及川奈央が「また、二人に戻ります」と言っていたが、二人だけの類類も観てみたい。