今週末も、株投資の話題はお休みで本業のお話です。明日の第7回が最終話となる予定ですので、もう少しお付き合いくださいませ。てへぺろ

ムキーッ シリーズ 第1話→☆☆☆
ムキーッ シリーズ 第2話→★★★
ムキーッ シリーズ 第3話→☆☆☆
ムキーッ シリーズ 第4話→★★★
ムキーッ シリーズ 第5話→☆☆☆

さてさて、見習い期間中の3カ月間は「可も不可もなく」という感じだったドクロですが、ムキーッは部署内の空気が段々と変わって来た事に気付きました。教育係をお願いした新人デザイナーのオッドアイ猫、中堅デザイナーの O君やEさん、週に数回通ってくれる外注デザイナーさん達まで、なんだかギスギスしてるというか、私が出先から帰って来ると、何となく空気が重く誰からともなく溜息が聞こえて来ます。

オッドアイ猫やEさんは役員絡みのコネで入社した人達なので、オフィス・ポリティクスは最小限に抑えたいというか、余り部署内の事は話したくありません。そこで、O君を誘ってマーケットリサーチと偽り、平日昼間っから日系の居酒屋で一杯。←就業規則違反じゃね? 小一時間経って、そろそろ職場に戻らないとって時間になり、やっと話してくれました。『ドクロが質問してくるから、自分達の仕事が時間内に終わらない。』

ムキーッの部署では、新人のメンター(相談役)はその前の新人、つまり下から2番目の人が引き受けます。単に仕事の内容や難易度が似ている事と、中堅以上のデザイナーさん達には、〆切が直近の仕事が多く充てられるので、いつも時間に追われていて他人に構っていられないからです。例えば、発注から48時間以内に生産&発送しなきゃいけない案件など、皆が手一杯の時は外注デザイナーに委託しますが、コスト面を考えれば自社デザイナーに任せたいので、いつも無理言ってギリギリで回る仕事量をお願いしています。そのプレッシャーに加えて、ドクロが色番などの基本的な事を質問してくる。扱うのは登録商標だから、マニュアルや過去の生産記録を調べないと答えが出ないし、それは時間が掛かるのです。

ファッションデザイナー同士というのは、会社を超えて結束力が強く、余りお互いの悪口や文句というのを言いません。少なくとも、うちの会社はそんな感じです。でも今回の直接の原因は、オッドアイ猫のメンターとしての力不足だったのではないかと思い、それをO君に聞いてみました。やはり中々ハッキリとは答えてくれませんでしたが、最後は酒の力も借りたのか、ニュアンス的には ドクロ(30代後半♂)が オッドアイ猫(20代前半♀)に指示されるのを嫌がった、というムキーッ的には衝撃の事実が発覚しました。この時点で、ドクロは入社して5カ月目に入ったところでした。

続きは、明日の最終話にて!

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