あっという間に週末! って事で、投資関連の話題はお休みして、本業の解雇劇ネタを2回に分けてお送りします。これいつまで続くのか、書いてる本人にも解りませんが… 

ムキーッシリーズ 第1話→☆☆☆
ムキーッシリーズ 第2話→★★★
ムキーッシリーズ 第3話→☆☆☆

今回は、解雇の原因について。こんな事したら、馘になっちゃうよ!の『こんな事』っていうのは、一体どんな事でしょう? 答えは Employee Handbook に全て記載されています。ただし就業規則は、一般的な広い意味で記されている場合が殆どで、実際には自分がなぜ解雇されたのかを理解せずに会社を去る人も、少なくありません。そういう人は、何処へ行っても大抵リストラ対象者となってしまいます。

社員を解雇する時に原因を詳しく説明する事は、上司の大切な役目です。次の職場で同じ間違いを繰り返さない様に、という親心?もあるけれど、実はぶっちゃけ自分と自社を守る為なのです。アメリカのアパレル業界は、NYとCA周辺に集中していて、実はとても狭い世界です。同じ部署にデザイナーが50人近く在籍する会社もあれば、自社デザイナー1人と外注のみで回す会社もあります。でも会社の規模は様々であるにも関わらず、誰かしらが何処かしらで繋がっているのです。

特に外注のフリーランス・デザイナーさん達の情報網!事実はどうであれ、チーフデザイナーがヘッドハントされて部下と他社へ移籍したら「デザインチームに出て行かれた、存続が危ぶまれる会社」と思われるし、デザイナーを解雇し続ければ 「あの会社は業績悪化の責任を、デザイナーに押し付ける」と言われてしまうのです。芸能人のスキャンダルと一緒で、アパレル業界では「事実は造られる物」であり、時には残酷に面白おかしく顧客に伝えられ、それが種火となり業績に影響を与える事もあり得ます。

さて、ドクロの解雇についてです。ドクロは経験10年の中堅デザイナー。前職はうちの会社と同じ規模のA社です。去年、A社はB社に合併吸収され、B社がデザイン部の人事再編成を行いました。B社は自社デザイナーの数名を解雇して、同人数のデザイナーをA社から引き抜く事により、両社から少数精鋭チームを組みました。つまりB社の不要な社員をA社の優秀な社員と入れ替えて、2社の仕事を1社分の社員で回す訳です。B社から解雇された社員なら、ババ抜きのババ扱いですが、ドクロはA社からの大量解雇の1人だったので、問題ないだろうと思った訳ですが…

ドクロの入社後に、一体何があったのか?人選ミスは、誰の責任なのか?この続きは、明日また!

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