西側諸国で24番目となった韓国国会でのゼレンスキー演説。
第一報はその内容を伝えるものだったが、これに次いで韓国国会の無関心さが報道されている。
「この席を用意した韓国国会に感謝する」として始められたゼレンスキーの演説は4月11日韓国国会図書館で行われた。
「すべての人が戦争で死なない権利をもつ」としてロシアやプーチンを批判、
「ロシアに立ち向かう武器は韓国にある」という発言に対して
「朝鮮戦争から復興した韓国には国際社会の支援があった」
「ロシア軍は防弾ベストの防弾板を抜き出して盗んだノートパソコンを忍ばせていた」
という逸話などゼレンスキー演説はIT大国を自称する韓国に寄せようとした部分であろう。
ゼレンスキー大統領はこれまでの23か国に向けた演説と同様に
ロシアに対する経済制裁への同調を求め、韓国には特に武器の援助を求めた。
これについて、朝鮮日報電子版(2022.4.11)
「席はガラガラ起立拍手もなく…ゼレンスキー国会演説に議員たち無関心」
釜山日報(2022.4.11)
・他の23か国と違って韓国では空席が目立った。
・他の国では議員が起立し拍手を送ったが、私たちの議員は座って静かに拍手しただけ。
・ゼレンスキー演説後、韓国側議員が難民受け入れの必要性を訴える発言をした際、議員たちは席をたってどっと外に出た。
釜山日報では各国のゼレンスキー演説の様子を伝える写真と韓国の国会の様子を比べ、
・みすぼらしい会場だった
・一部議員たちは演説の途中に電話を取るなど集中していない姿を見せた
としている。
また、釜山日報は同じ記事で、
・韓国国会の水準はこの程度か
・すべての国会議員が参加すべきだったのではないか?
・これで先進国だとかいっているのが恥ずかしい
などというネット上の声を取り上げている。
韓国国会はこれまでゼレンスキー演説の受け入れに難色を示しており、
この日の会場も国会本会議場を避けたことが伝えられている。
また、韓国国防部はこの演説以前にウクライナの武器支援を拒絶したと報じられている。
でも、ゼレンスキー演説は決して国会議員にのみ向けられたものではない。
韓国国民に向かって言っているのだ。
「うちの議員ダメだよね」といっている韓国国民や韓国のネットでは、
ゼレンスキー大統領がコメディアン出身であることを過剰に取り上げる下品さの一方、
ロシアやプーチンに対する批判や怒りは大きく聞こえてこない。
1978年の「大韓航空撃墜事件」でロシア軍により民間機が撃墜された際、
"k※ll the Rossian ロシア人を〇せ"
と書かれたTシャツがソウルの路上でたくさん売られていて驚いたものだ。
反ロシア感情が目立たないことは4月2日産経新聞でも黒田さんが言及している。
当事者意識が低く、悪いのはいつも他人、
自省したり自分に引き付けて考えたりしない韓国人が、
「これはまずいんじゃないかなー」とうっすら思っている、そんな報道に思える。