北京冬季五輪の開会式で韓服が登場し議論が起きたことに対し

韓国で批判の声が高まっているという。

 

「中国内に存在する朝鮮族が、朝鮮の服を着て出てきて何がおかしいのか」という趣旨の

ブログを書こうとしたら、先程韓国内からも冷静に立ち返ったニュースが発表された。

「北京オリンピック韓国服騒動に…我々の同胞朝鮮族が来たらダメなのか?」

(韓国日報 2月6日13:37)

 

このタイトルの通り、カンミンジン青年正義党の代表が「朝鮮族同胞の立場から考えてみたら」とした発言が取り上げられている。

果たしてこの発言は炎上した韓国の「文化工程」批判をおさえるものとなるだろうか?

 

北京オリンピックの朝鮮服が韓国内で炎上したのにはいろいろな側面があり、

その一つには国内の中国朝鮮族労働者に対する差別感情がある。

 

でも、私はこれが新たな大統領選挙の支持ネタに利用されつつある点に注目したい。

 

与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)大統領選候補は「文化工程」と規定し反対の意向を明らかにした。

「文化をむさぼるな!文化工程反対」

 

(ところで「文化工程」って新語はいったいなんだろう?

この疑問は別途探ってみたい。

選挙のキャンペーンに使える扇動的な言葉を作り出したように見える。)

 

人気3番目の、野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)大統領候補候補も

同様に「韓服は大韓民国の文化」「中国当局に話す。漢服ではなく韓服だ」などと批判に並んでいる。

 

この安哲秀候補は第二候補のユンソクヨル氏の支持に陰りが見えると、

反日を政治利用しないことを公にしてじわじわと支持率を獲得している。

韓国扇動政治において、反日はオワコンになりつつあるのではないか?

 

人気2番目のユンソクヨル候補も同様に北京オリンピックの朝鮮服批判を展開した。

彼はいわゆる「スプーン論」を展開して、露骨な国内の外国人差別政策を公約に掲げている。

国内の外国人労働者、というのは、実際のところそのほとんどが中国籍の朝鮮族である。

 

※「スプーン論」とは「韓国国民が苦労して準備した食卓にスプーンだけを載せるような」

居住外国人健康保険法を改善して、国民の利益を守ろう、というもの。

韓国民って海外にどんどん移民して「居住外国人」を送り出してるんじゃないのかな?

国内においても外国人労働力を頼りながら、不当に利益を奪っている印象だけど、どうなんだろう。

 

とにかく、国内の朝鮮族をスケープゴートにしたり、

反日に代わる嫌中・反中を使うなどいう安っぽい民衆扇動であることは間違いないだろう。

でもそういう扇動が、十分にワークするのが韓国の大統領選挙だというのも間違いないだろう。

引きずり下ろす時も扇動して、100万人ローソク集会で盛り上がったわけだし。

 

だけど、反中使って大丈夫なんでしょうかね。

言いたい放題言えてた日本と違って、相手は中国だよ。

がんばれ、韓国!

 

 

よさげなもの