防弾少年団のジミンがフランスと韓国の文化交流行事で
反日的なTシャツを着ていたという問題は、彼の政治姿勢を明確に示したものだというしかない。
そのTシャツを実際に見てみると、たまたまファッションとして着ただけ、と思いたい日本のファンの思いを
残念ながら真っ向から踏みにじるものであることがわかる。
メーカーが明確に韓国における愛国心を主張する主旨と意図を前面に出して製作、販売をしているからである。
メーカーが明確な主張を前面に出したマーケティングを展開しており、
その主張がタグにしつこく書かれている。
売り上げの一部は「歴史団体」に寄付しているのだという。
その意図に同意したものだけが手にし、身に着けるTシャツである。
Tシャツについては、別途ブログにまとめた。
ファンにはどんなTシャツか、という事実だけを伝えたかったから。
それに対してどう理解するか、というのは個人の自由である。
大量殺りくである原爆投下を喜ぶ、というゆがんだ主張は人類共通して許しがたいものだ。
原爆投下された時点では韓国は日本の統治下にあったのだし、
この原爆では朝鮮からきた多くの人々も被爆し、亡くなっている。
原爆投下を喜ぶという主張は、東日本大震災を祝う、と呪いの横断幕をサッカースタジアムに掲げた、
醜い人間と同じ軸の主張である。
ファンは推しメンを、なんとしてもいい方向に解釈したいと思うものだ。
憧憬と崇拝、信頼は宗教にさえ似ていて、推しメンは神となり、お金と時間を惜しみなく差し出すファンも多い。
このたび、ジミン氏が意味を理解しないまま着ていた、ジミンは悪くない、と考えたくなる。
しかし、彼がこのTシャツを着るのは2017年に次いで二度目である。
これでも日本のファンはついてくるのか、と言わんばかりである。
防弾少年団の世界的な人気の広がりが、その芸術性やスター性によるものだとしても、
彼らは韓国文化を海外に知らしめる上で重要な役割をしている上に、
先日、2018年韓国大衆文化芸術大賞の候補者となり、大統領表彰を受ける可能性が高い存在である。
一芸能人、に留まらない責任と影響力を持つものが
反社会的な主張を身にまとって、なんら反省するでもない。
ずいぶんなめられたものだ。
Tシャツを着た動画が撮影されたのは2016年であるから、
人気がこれほどまでに拡大する以前だったという逃げ道はある。
過去のことなので「今後は気を付けます」とでも言えば筋は通るかもしれないが、
そのような動きは現在までに見られていない。
こんな服を着るからBTSのファンを辞める、などという人はそう多くないだろう。
心優しき多くのファンは、それでも彼らを許し、目をつぶる。
ステージから語られる彼らの言葉こそが本物だと、思おうとするのだろう。
そんなお人よしも、それはそれで責められるものではないが、
BTSが立ち止まることもなくもみ消したままの、この矛盾には心を留めてほしい。
大量殺戮をあざ笑うことに無頓着な輩を支持することが、
我らの日本を貶める行動であることにも気づいてほしい。
BTSは2018年の紅白に参加の方向で調整が進んでいたそうである。
私は、反日芸能人が出ている紅白を喜ぶような
おめでたい日本人ではいられない。
ファンでない私は、
心温まる年末のひととき、こんな反日芸能人を眺めることになるのは本当に嫌だ。