太陽の末裔で共演した、人気俳優同士である、ソンヘギョとソンジュンギの結婚が話題になる中、
韓国人って同姓同士では結婚できないんじゃないの?と尋ねられる。
それで、韓国内の反応を伝えるものを探してみた。
韓国の大手ネットニュース、オーマイニュースの記事をみて、
そもそも韓国の姓氏の歴史が不確かであることが、韓国社会でも広く知られていることを再確認。
韓国では何代にもわたって祖先を大事に祀っている。
それぞれの家系は日本の戸籍にあたる族譜を重要視している。
たくさんの同族会があって、同じ本貫に属する者同士のつながりを大事にしている。
同姓同本内での結婚を忌み嫌うのは、韓国の誇る民族文化の一つ。
そんな風に長いこと教えられてきたけれど、
こうした韓国人の民族的アイデンティティの根幹にある、血族が、
まったく正確性を欠いている、ということだ。
オーマイニュースの記事では、ある奴卑の実例を追った「奴卑から両班へ、その通り道のり(ある奴卑家系の200年の記録)」という本の内容を通して、
韓国の族譜のほとんどが偽造されたものであり、
正統性がないことを紹介している。
一部翻訳して抜粋する。
http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002339942
五日、俳優宋惠教と宋仲基の結婚の便りが伝えられて、これに対する反応が高まっている。ところで二人が同姓同本だから、結婚できないのではないかという、時ならぬ論争が起きている。二人はそれぞれyosan宋氏とウンジン宋氏だから、同本ではないけれども、始祖と淵源が同じだというのだ。
もちろん、法的に同姓同本の結婚を禁じる規定は既に廃止された。しかし、二人が同本でなくとも、根が同じ宋氏であるため、問題視されているのは、論争が法以上の伝統的、歴史的理由に基づいているからだとみられる。
それならば同姓同本同士が結婚してはならないという主張は、果たして歴史的に妥当な主張であろうか?姓と本は族譜に基づいている。これは朝鮮時代に遡る。
朝鮮時代初期、全人口の10%に過ぎなかった両班は、朝鮮後期になって70%に増加した。今では誰もがみな、「正真正銘の」族譜を持っているけれども、朝鮮時代には大部分が、族譜はおろか姓も本貫も持っていなかった。さらには朝鮮初期の両班たちでさえ、ちゃんとした族譜がないのがほとんどだった。
<原文はここからある奴卑が族譜を獲得していく過程を、書物を通して論証していく>
このような過去の歴史を知るならば、同姓同本の論争が以下に空虚なものであるかがわかる。その上姓氏文化というものは、そもそもが母系を排外した、徹底した男性中心の家父長的秩序だったではないか。今日姓氏文化というものは、ただ自分の名前の最初の文字である姓氏の由来を記憶するくらいにとどめておくほうがいいだろう。
<記事の翻訳は以上>