- 【中古】文庫 白い宴【画】
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先日読んだ、海堂尊著のトリセツ・ヤマイで紹介されていたから
興味持って、借りた。
この本、なんと私が生まれるより前に出版されている。
昔は、「テエブル」表記だったんだなぁ・・・読みづらい。
昔の本だから、字もなんか古臭いし、小さいしで読みづらい。
回復、とか、脈拍、の字って今とは違うんだね。
昭和43年て、自分生まれるたかだか10年ぽっち前なのに、
わたして、意外に年寄りなんだろか。
29歳のピチピチギャルに対しても、なかなかひどすぎる表現。
でも、その時代に29歳て、そんなだったのね。。。
悲しくなるわ。
昔の本てことで、日本初の心臓移植について。
昔は、こんなにも移植に進むのが大変だったんだなぁーと思った。
今ももちろん大変だろうケドさ。
手術のシーンは、全く理解できないのに、
緊張感はものすごく伝わってきて、手に汗かいたり、
重たい息をついたりしてしまった。
この本の見所は、手術シーンと言ってもいいくらい。
とにかく描写がものすごかった。
移植された心臓に対して、
「他人のところにいって動くなんて、はしたない」と言ってる場面が、
すごく印象的。
その程度の理解度しかなかったんだなーって。
でも、30年以上過ぎた現在も、大差ないのかもね。
「ガレーノスが初めて人体解剖をやった時も、
パストウルやコッホが細菌を見付けた時も、
初めて開頭手術をやった時も、そ産児制限だって人工授精だって
やり始めの時は大変な反対だった。
賛成を唱えた教授は気狂(きちが)いだと言われたんだからね」
そりゃそうだよなぁ・・・。すごく重かった。
で、最後の 記者会見。
レシピエントの蘇生は、13時間に対し、ドナーの方は3時間。
重藤医師は、「溺死とは事情が違う」って言ってるけど、
やっぱりここには黒い事情があったのかな。
それでも、この心臓移植が
間違いなく移植医療の第一歩になったわけで、
犠牲の上の産物だってことを忘れてはいけないのかな、と思った。
(先日見た、黒部ダムにも共通するものがあるな。)
この本を読了するまでに、旅行をはさんでしまったものだから、
2週間もかかってしまって、きちんと読み取れていないんだけど、
その中に、絹子の電話と最後の笑いは 富樫記者同様
私にもさっぱりわからなくて、モヤっとした。
***
解説の「残忍願望」ってのに、妙に納得してしまった。
「未知の世界を覗き視る知識欲と一緒に、
読者の本能的な残酷願望を満足させている」
だって。
この欲が強いから、私って医療小説が好きなんだろうか・・・。