ユーロの感想が滞っておりますが、2019四大陸女子SPの感想です。
1位テネル、2位かおちゃん、3位ベルちゃん、4位ウンス、5位りかち
第3グループから、見ることできた選手だけですが、滑走順〜
ブルックリー・ハン(オーストラリア) 54.22
SP「I Dreamed A Dream」(振付)
3Lo2T 3Lzfall/2A
3Lzとび急いだかな…。足上げスパイラルからの2Aダイナミック。つなぎは少ないがレベル4のStSq、動き大きくて翼を広げた鳥のよう。
フライングキャメル〜ドーナツの美しさ!スピンを解いた後のコレオや表情も素敵。
カイラニ・クレイン(オーストラリア) 60.64
SP「Adagio in G Miner」(振付)
3Lo3Lo 2A/3Lz
ノーミス!ループループも健在♫
アダージョのしっとりとした悲壮感を、腕の動きや表情、顔の付け方で魅せてくれました。
背中に蛇の這う衣装…、やっぱインパクトあるなぁ…
イム・ウンス(韓国) 69.14
SP「映画『ある日どこかで』より」(振付ジェフリー・バトル)
3Lz3T 3F/2A
生地に立体感を出した上半身の純白から淡墨へのグラデの衣装素敵〜!
速攻サイドウェイズポジになるキャメルスピン、美しさ際立つStSq眼福です…
エッジはフラットぎみだけど、3Fの軽やかさが気持ちいいな〜。
コンボのセカンドの着氷詰まりが惜しい…。ここが決まると70点超えそう!
タイムオーバーでディダクションも勿体無かった。
しかしジェフの振り付けの感情表現の繊細さは素晴らしい…。
キム・ハヌル(韓国) 51.44
SP「River Flows In You」(振付)
2Lz* 3Lo2T /2A
ああああ、2Lzノーカンは痛い…!でも3Loに2Tをつけてコンボ抜け回避!!えらい〜!
体幹素晴らしく、どのエレメンツも不安なく見られる感。LSp美しい!ジャッジの評価も高いです。ちょっと見ない間にかわい綺麗くなってる…。
アレーヌ・シャルトラン(カナダ) 45.89
SP「黒く塗れ!」(振付デヴィッド・ウィルソン)
2A 2Lz2T/ 2Lo*
おおおおおお…???ジャンプが抜けまくり全てダブル…。何かズレてしまったのか、調子悪いのかな…?ステップ、キャメル素晴らしい。スピードがなかったかな…。
サンセット大通り、ハマりプロだと思うので、挽回してほしい!
第4グループ
エリザヴェート・トゥルシンバエワ(カザフスタン) 68.09
SP「月光」(振付ミーシャ・ジー)
3Lz 2Aso/3S3T
ミーシャの振付だけれど、ちゃんとツルシンちゃんの個性に生まれ変わってるな〜。
2Aのステップアウトが惜しいけれど、コンボは軸もぶれずきれいだったな。背が伸びた??
マライア・ベル(アメリカ) 70.02
SP「トゥー・ラヴ・ユー・モア」(振付アダム・リッポン)
2A 3Lz3T/3F
ベルちゃんの動きには中毒性があるww
この曲は照れくさくなるほどメジャーな曲だけれど、自分の感情をとてもバランスよく乗せてるんだなぁ…。滑り始めの表情から、楽しんで滑ろうという気持ち、プログラムへの愛情が伝わってきます。
コンボの後のCCSpのポジション変化、きんもちいいいいい〜!
関節の可動域が広いから、動きが全て自然で無理なく美しい…。
外に向けた演技とStSqの所々に散りばめられたポージングに舞台女優味を感じます。かわいい!
テネルと真逆のエモさや〜。70点超えた!
紀平梨花(日本) 68.85
SP「月の光」(振付デヴィッド・ウィルソン)
1A 3F3T/3Lz
3Aが1A…、かなり痛みもあるだろう怪我を抱えて、本当に頑張った〜!
起こった事実全て、否応無く湧くだろう不安さえも抱えて手放さず真っ向勝負に向かうところ、この若さとは思えない達観です…。フリーもがんばー!!!
坂本花織(日本) 73.36
SP「From My First Moment」(振付デヴィッド・ウィルソン)
3F3T 2A/3Lo
滑り出しから貫禄が違う…!スケーティングそのもの、その一歩一歩に自分の技術に対する自信と、かおちゃんの個性が溢れてる。
特にディープエッジは他の追随を許さない。勢いはもちろんあるけれど、振り回す勢いではなく、深いエッジとスピードと体幹から繰り出される遠心力が気持ちよくコントロールされていて、見ているこちらもリンク上の風が頰に当たるような気持ち良さを体感させてくれる。
膝と足首と腰とに絶妙バランスで乗る重心…“滑り”の魅力満載♡
3F3Tの幅高さ、2A後の流れ、完璧なくるくる3Lo!!ドキドキゾクゾクしたぁ…!
3Loの加点2.1!ラストのレイバックスピンのトランブルだけ惜しかった…。
正直、得点はもう少し出るかな?と思いましたが、PCSはテネルを少しですが上回ってる。
ラスト2つのスピンの加点のバラつきが大きかったかな。
ブレイディ・テネル(アメリカ) 73.91
SP「Rebirth」(振付ブノワ・リショー)
3Lz3T 2A/3F
SPではルッツループを回避した事がジャンプを安定させたか、ノーミスパーフェクトの素晴らしい演技でした〜。うん。やっぱりテネルはこのイメージが一番しっくりきます(私は)。
シンデレラもジュリエットもピンと来ず、ずっとテネルの個性がよくわからない…って思って来たけど、このリショープロが一つの答えな気がします。
思うに私の中でシンデレラやジュリエットは少女の記号のようなものなので、それがテネルのスケーティングのイメージと合わないと感じていたのかな。(ジュリエットはドヤっていたけど…)
鋭さや前衛的な動きから醸し出される空気は、リンクの空気も塗り替える力がある。
こういう硬質でクールな滑りをする選手は他にあまり見ない気もするので、このイメージを続けていってくれたら嬉しいデス。フィニッシュポーズの後、キュッと締めた掌がカッコよかた!
今まで見た中で、テネルの滑りのシャープさや曲調の絶望感、渇望感が表現されていて、最も魅力的に見えた演技でした。
三原舞依(日本) 65.15
SP「It’s Magic」(振付デヴィッド・ウィルソン)
3Lz3T<<so 2A/3Lo
ラストの3Fを3Loに変更。コンボのセカンドは両足ついてしまったか…。
いつもよりちょっと高さがなかったのかな…いつも通り美しい部分もありつつ、どこかタイミングのズレを感じてしまった…。とても似合ったプログラムであるだけに、常に安定していないとプログラムのイメージが伝わりにくくなってしまうのかもしれません。
だって、…舞依ちゃんはもっと天使そのものになれる、もっと出来るって思ってしまうから。
ファンの希望ってほんと勝手なもんですが…(汗)
フリー、思い切った演技が出来るよう、祈ってます!
オールレベル4はテネル、かおちゃん、ツルシンちゃん、ハンちゃん。
かおちゃんとテネルだけ、レベルが違うところで戦っているように見えたな…。
回転不足があまり出なかった!選手たちの対策が効いてきたと思いたい!!
ここまで読んでいただきありがとうございました。