日本一の(?)高層湿原登山 -苗場山- | きいろいパンダ

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ARASHIANでなにふぁむのワーキングママ・Professorが中高一貫校に通う娘や日々のことなどをつづっています。

日本百名山・苗場山(なえばさん)に登ってきました
 
苗場山は、新潟県、長野県の県境に位置する標高2,145mの山です
 
頂上部全体が緩やかに傾斜した平坦面になっていて、一種のテーブルマウンテンのような山容…約600ha(東京ドーム約130個分)の高層湿原となり、大小の池塘が点在…とのこと

高層湿原を眺めながらのハイキング、ほっこり…そんなイメージで人気の山です
 
新潟の湯沢町からかぐらスキー場を通り、神楽ヶ峰を越えて山頂に至る祓川ルートから登り、長野側の秋山郷の小赤沢に下りるスルールートで

猫しっぽ猫からだ猫からだ猫からだ猫あたま

かぐらスキー場から少し上がったところにある和田小屋からスタート
 
スキーコースが開けていますが、周辺の樹林が登山道で、しばらくは樹林を登ります



花が美しく、上には湿原も…ということで、山は水を蓄えているのか、地面は湿って…いや、ドロドロ


岩も出てくるけど、基本的にドロドロで、岩も滑りやすいし、気をつけて気をつけて



「下の芝」というところまで上がると、展望が開けました。道も乾いていて、歩きやすい



ベンチが整備されているので、一休み


さらに上がっていくと、紅葉が始まっていて、るんるん登山に



ベニサラサドウダンなどの赤、草紅葉などが美しい



「田代分岐」から神楽ケ峰方向へ進んで行くと、苗場山の全容が見える場所となりましたが、ガスガスで見えず


この日は雨こそ降っていないものの、曇り空だから…ということもなく、だいたいガスガスが通常とのこと



最後にもうひと登り…かなりゆっくりペースだったので、苦しいこともなく登って行くと…


突如、視界が開け、広い広い高層湿原がどーん!これがぜーんぶ山頂



一面に広がる草紅葉、点在する池塘(ちとう)、遠くに山容…


日本一広いという山頂で、ほぼ平坦ですが、ここが一番標高が高いらしいというところに、道標がありました



ここからすぐの「苗場山自然交流センター」という名前の山小屋に宿泊。なんとか雨に降られることなく着くことができました


小屋泊は今シーズン初(避難小屋は泊まったけど)でしたが、とてもよく管理されていて、快適でした


去年来たことがあるという人によると、その時よりさらに改良されているとのこと


小屋番さんもとても感じよく、ご飯もおいしく、ゆっくり休むことができました


翌朝は、天気が良ければ高層湿原でご来光…という話でしたが、ザーザー降りの雨


ご飯を食べて、雨の中を出発傘


20分ほど高層湿原を抜けて…20分もほぼ平地を歩けるなんて、やっぱり広い!…苗場神社にお参りし、龍峰という眺めのいいところへ



広い広い高層湿原は、湿原があるだけあって、雨が降っていなくともガスっていたりすることが多いとのことで、まあこんなものかな…


湿原を守るため敷かれている木道は、濡れているととにかく滑るので、足元ばかり見ていて、たまに顔を上げると風景よしという感じでした



小赤沢方面の道は鎖場が数ヶ所あるとのことで、少しビビっていたのですが大したことなくてよかった


それより何より、雨が降っていなくてもドロドロなのに、雨なので登山道にジャブジャブ水が流れていたり…


もちろん岩も滑るし、ましてや木道はツルンツルン…というのに苦労しつつ、思いっきりコケることもありつつ(泣)


三合目登山口まで無事下山することができました


やはりもはや雨だとかは大して苦ではないのだけど、滑るのは勘弁笑い泣き


でも鎖場があると聞いてドキドキしていたけど、なんてことなく通過できて嬉しかったな


苗場山は、高層湿原の広々とした写真を見ることが多く、なんとなくまったりゆったりしたイメージだったのだけど、そこに至る登り下りはまあまあ厳しく、ちょっと思ってたのと違いました


とはいえ、高層湿原が期待以上の広さで素晴らしく、いつかまた木道が乾いている時に歩いてみたいなと思いました


猫しっぽ猫からだ猫からだ猫からだ猫あたま


車で20分ほどの施設でお風呂に入り、昼ご飯をいただきました


きのこそばと岩魚の塩焼き


下りたのは長野県なのもあり、手打ちのお蕎麦はうまうま爆笑 甘めの汁とたっぷりのきのこが最高でした

 

 岩魚も、街の露店とは違う、大きくてふっくらとしていて、美味しかった


登山はお山だけでなく、それぞれの地方の味覚も楽しいな〜


【山行の記録】
・行動時間:8時間16分(初日は休憩33分を含んで4時間35分/2日目は休憩6分を含んで3時間32分
・水平移動距離:10.6キロ
・累積標高差:登り945m、下り999m

 

水:600mlナルゲン、500mlテルモス、プラティパスに800ml、600mlペットに400ml+雷清水で300ml追加→初日はナルゲンとペットのお茶で800mlほど消費、2日目は400ml消費

初日はじめはとにかく暑くてまあまあ消費したけど、その後は寒くてあまりだった

小屋でお湯は飲んだので、やっぱりお湯は大事


行動食:出発前におにぎり(9時半)→お昼頃菓子パン1つ

小屋の夜ご飯のカレーはおかわり

衣類:ファイントラック夏用あみあみ、パタゴニア半袖Tシャツ、モンベル薄手パンツ、夏用グローブ、アームカバー、

2日目はパタゴニア長袖Tシャツに防寒テムレス→途中で通常テムレスに(朝は防寒でよかった)+終始レインウェア上下

 

小屋では、パタゴニア長袖Tシャツ、モンベル薄手シャツ、モンベルシャミース、パタゴニアダウンベスト、パタゴニアフーディ、パタゴニアマイクロパフ、コロンビア薄手パンツ、ダウンパンツ

…これでなんとか。寝ている時は暑くて脱いだけど、やはりこれらは必要だった