子(ね)の権現(ごんげん)

 

 御祭神

 子之聖大権現(大己貴命)

 ねのひじりだいごんげん/オオナムチノミコト

 

 ご神体

 平将門の足腰

 

 住所

 栃木県足利市樺崎町

 

「呼ばれないと行けない場所」

だと思いました。

観光情報、郷土史情報では

詳しいアクセス方法が書かれていません。

 

大体、この山のここら辺

っという怪しいスタートでした。

 

ここに来たのは『将門公伝説』の五体を集めるため。

まるでドラゴンボール集めの旅です。

その1箇所目。

将門公の足・腰の気をいただくための場所です。

詳しくはこちら下矢印

 

事前入手した情報(複数の情報が微妙に違うので、それらの最大公約数的にアクセスを割り出しました)

第一の目指すランドマーク

『大月小学校』

国道沿いにある小学校ですので、これは難なくクリア。

この小学校の横の道から山に向かって入った所に

上矢印写真の石標があるらしく、

それが第二のランドマーク。

 

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右手に畑、左手に山。

ポツポツある住宅地を縫う小道を抜けて。

事前情報では石標までは車で行かれた方もいるような記述もあったので。

車が入れないような道は無視。

 

そこそこな広さの道を選んで国道から遠ざかって歩きます。

もちろんグーグルマップは開きましたが表示されません。

グーグル先生の示す山の地形をなぞる様に歩いて石標を探します。

神社巡り情報サイトでは『地元の人じゃないと判りにくい場所なのでガイドを頼む方が良い』と書かれていた場所。

 

そこを勘と信念で突破しようとする私は相当無謀ではあります。

が、その無謀を超えてこそ

「呼ばれた」と納得できる自分もいて。

この時は、まだ半信半疑。

「努力して見つけられなかったら、他の3社周る時間的リミットも超えるから、チャレンジをチャラにする言い訳ができる」くらいの甘ったれた感情も少しはありました。

 

大月小学校前を通過したのは8:30過ぎでしたが、自分の中では11:00がタイムリミット。

それまでに見つからなければ他の五体も諦める。

そう心に決めつつ、ジリジリと暑さが増してきたアスファルト道を一人テクテクと歩きます。

 

できるだけ荷物は減らしましたが、それでも1泊のお泊まりセットや着替えなどの荷物を持っての歩き。

疲れも出てきたのか、左アキレス腱内側あたりが痛いというか力が抜けるような感じがしてきて。

挫いた訳でも無いのにこの脱力感はおかしいな、辛いな、と思いつつ。

休めるようなベンチも無く。

辛くても歩きつづけるしか無い。

 

そうして、足首に辛さがあるので知らず知らず俯き加減に歩いていて。

目に飛び込んできたのはアスファルト上にとぐろを巻く茶色い物体叫び

 

苦手なものなので、ハッキリ見えなくても不思議とわかりますヘビ

森でボランティア活動したり、オーケストラの山の中の合宿所に行く時などに野生のヘビに遭遇したことは何度かありますが。

北海道ではアオダイショウしか見た事無いんですよね。

アオダイショウは毒がないので『苦手』以外の心配はないのですが。

この茶色の個体は初めての遭遇。

苦手なものは調べる気も起きないので種名なんて判らない。

毒は大丈夫なのか、こんな距離で脇を超えていく時に噛まれでもしたら。。。

 

これ以上進めない、大きな関門。

しばし路上で固まって。

心は既に回れ右をしかけました。

 

それでも。

ある種”神域”に入ろうとしている時に出会う巳さん。

「試されている」

「ここを超えられたら”神使さまの出迎え”という事なのかも?!」

っと、半分ロボットの様なぎこちない動きながらも、一歩一歩足を踏み出し。

直視できない程度に姿が苦手なので視界の端で距離を測りつつ近づいて。

横を通り過ぎる時に、動かない(車に轢かれたらしい)事がわかって、無事通過。

 

蛇に気を取られて歩いていて、蛇超えしホッと気づくと目の前に第二のランドマーク上矢印写真の『子之権現』の石標に辿り着いていましたびっくり

 

ここから先はランドマークはありません。

『子の権現』石標から本当に山に入って5分程度のところらしいので、

グーグルを閉じて石標から登る道へと入っていきます。

 

道は一本道です。

ひたすら登っていたはずが、何故か下り坂になっていて。

「あれ?」っと思ったら

ぐるっと回って

『子の権現』の石標に戻っていました。

 

まるで狐に化かされたような気分です。

 

でも確かに目の前に石標は、ある。

ここまでは間違えていない。

徒歩5分圏内の山の中に祠はあるはず!

時間はまだある。

再チャレンジ。

 

一歩一歩、しっかり道を見つめて進む。

山道ではありますが人が踏みしめたような細い道は、完全な山道では無く、右手側には舗装道の生活感を感じながらも木々のヴェールで隔絶された不思議な空間。

でも、先程と同じ道だよなぁ…とすると、そろそろ下り坂に戻るのかな…。

っと思った瞬間。

 

普段の私の視力なら、絶対見えずに突っ込んでいたであろう巨大な蜘蛛の巣に気付いて足が止まり。

 

蜘蛛の糸で編まれてはいるのですが良く見る六角形や八角系の網というような巣ではなく。

私の額から上の高さ20センチほどで横幅1mくらいの大きな長方形の面。

その面に植物の蔦?葉?花がら?

よく見るけれど名前がわからない、長い鎖にも似たものが、まるで紙垂(しで)の様にヒラヒラと垂れ下がっていて。

主の蜘蛛の姿も見えず。

 

…どう見ても結界じゃん…ガーン

 

上矢印やはり、写真には写っていない蜘蛛の糸の幕。

紙垂の様なヒラヒラくらいは写ると思ったのですが、それすらも見分けられないキョロキョロ

真ん中の木から写真左端にある同じような木にかけて蜘蛛の糸が編まれていました。

 

蜘蛛の糸は映っていませんが、この木を境に日当たり具合が分かれているのが、今見ると面白い。

 

結界が張ってある、それを見つけたって事は入っても良いって事よね?

これだけ「来い、来い」言われてるんだし。

という訳で。

 

一礼して

「これより入らせて頂きます」とご挨拶して。

側に落ちていたワンドの様な枝でクルクルと蜘蛛の糸を巻き取って。

踏み出せばイキナリの急登坂。

 

そこを上り切った所に

「あったー!!」

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これだけ年季入って、結界も張られていたのに

しっかり手入れされている静寂な場所。

雑草も刈られて枯葉一つ落ちていません。

 

足のご利益を求めての奉納されたワラジがたくさんぶら下がっていました。

お参りを終えて下山して。

 

舗装道に出た時に一瞬来た道の方角がわからなくなって。

「あれ?どっちに戻るんだっけ?」っと思ってしまいましたが、タイミング良く道案内の蝶が来てくれて、「こっち」と先導してくれた先に先程の巳さんが見えて、無事大月小学校前の国道に出る事ができました。

(蝶やカラスの先導は私には良くある事なので今回の不思議にはカウントしませんが、先導が来たという事で”間違いは犯していない”という安心感につながりました…何せ結界破って入ってるから…私じゃ張り直せないし…)

 

時刻を見れば10:20。

タイムリミットに間に合った上、一番所在地があやふやだった場所を制覇したって事は。

この先もドラゴンボールの旅、続行が確定キョロキョロ

 

次に目指すのは【腹部】の大原神社。

先ずは足利市駅前までバスで戻らねばなりません。そこから別路線に乗り換えて群馬方面へ。

ところが、最寄りバス停の足利市駅行きは1時間以上来ない。

炎天下の、日陰もベンチも無い中を1時間以上立ち尽くすのは拷問えーん

 

だったら40分歩いた別のバス停目指した方が本数が多く乗れそう。

という訳で。

国道沿いを、今度はグーグル先生も表示してくれているバス停目指して40分の徒歩開始あし

 

そして、ふと気づくと少し前まで辛かった左足アキレス付近の脱力感が消えているびっくり

ええっ?!

やっぱり、あの辛さは修行的な負荷?!

それとも『足・腰』のご利益?!

 

訳がわからないながらも、ふと自分の足を見ると。

丁度痛み(脱力感)の場所のアキレス内側あたりから足背動脈へ繋ぐように、紙垂代わりになっていた植物の何かが巻きついていて…。

何、この出来過ぎストーリーガーン

 

でも、この状態からヒント貰いました。

今度、足の痛みや痺れ、脱力を訴える患者さんに出会ったら。

肝木と腎水を使って気血を巡らす治療をしてみよう。

 

思いっきり異次元体験から

ドラゴンゴール集めの旅は続きます。

今日も一日、笑顔で元気に。

私らしく、あなたらしく。

健やかな時を刻んで行きましょう♡