ブレーキ~スロットル周り整備 | 黄色のトパーズ

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そのバイク、何cc?
俺も昔はバイクに乗ってたんだよ。
スズキのグースってヤツでさ・・・

何のためにこの辺の整備をするのか。ブレーキング→リリース→アクセル全開までの操作をスムーズに繋げつつ、かつ短時間で終わらせるのが目的。鋭く加減速するためにやる。そういう目的のために必要な整備だと思うとヤル気が出る。少しでも早くアクセルを開けたいと思って乗っているので、バイクの方も何かできることは無いかと。


アクセル周りの整備。ワイヤー注油の他に、ハンドルを軽く磨いてスロットルの中を綺麗にしてグリス類は何も無しで付けると最高に軽い。グリス類を付けると何も無しに比べると重いし、乗っていると更に重くなるので何も無しが良い。ワイヤーの遊びはほぼゼロ。バイクは遊びじゃないから、遊びはなし! って、遊びだけど。真剣な遊び(笑)。ハンドル左右に切って回転が上がらないかはチェックした方がいいのと、公道マシンでパワーがあると遊びゼロは危険かもしれない。あとブレーキは一番近めのダイヤル。この辺は手の大きさとか好みもあるけど、近めのレバーから遊びゼロのスロットルでブレーキ→アクセルと繋げやすい。近めに設定してレバーが入ってきたら困るのでエア抜きはしっかりやってフルードは良いものを。初トランポでバイク固定した時に気付いたけど、ゴムをレバー~グリップに巻いておくのはエア抜きに効果的。そんなことやらなくてもパツパツのタッチだしと思ってたけど、巻いて一晩置いたらバッツンバッツンになっていた。フルードはブレンボLCF600、ワコーズSP-R、モティーズM362と使ってきたけど、どれもホンダ純正に比べると走り続けてもレバーが入りにくい。持ちはブレンボが良かった。


どこにどんなグリスを付けるか。動きをスムーズにするのと磨耗防止が目的、そう考えるとこまめに清掃するという前提なら実はグリス類がいらないんじゃないかという場所も結構ある。エンジンのピストンは潤滑するものが無い状態で往復すれば焼き付くからエンジンオイルが必要だけど、スロットルは急激に何度も操作しても焼き付かない。ハンドルの塗装(グース純正は鉄ハンドル黒塗装)が部分的に無くなっていて磨耗はしているので、グリス付ければ防げるかもだけど、ガタとかは無いし大した磨耗ではない。何も付けないのが軽いので軽さ重視で。シフトリンクも純正はグリスが入っているけど何も付けない方がタッチが良い状態を維持できる。定期的に転倒で交換しているから分からないけど、もしかしたらベアリングが磨耗するかもですが。キャリパーのピストンも何もなし。何か付けても炭みたいになって、ピストンとキャリパーの隙間に詰まったり動きが悪くなる原因になる。パッドのバックプレートも同じ理由で何も塗らない方が良い。鳴いたら別に鳴かせておけば良い。何も付けずに定期的に清掃で4万km以上走ってもOH時ピストン交換の必要は無かったし、指で押してピョコピョコ動くぐらいピストンの動きも良い。パッドピンは磨耗が進むので塗るか迷うところ。もし塗るならピンではなくパッド側のピンが通る穴の内側、要はパッドピンと当たる箇所にだけ塗った方がピンに塗るよりかはダストを呼びにくかった。今は磨耗したらしたで仕方ないで何も塗らない派。

逆に必要なのはアクセル&ブレーキ周りだとワイヤーと、あとマスターシリンダーが横置きならレバーとピストンの当たる場所。レバーの根本の方でこじるようにピストンを押すので、ここは何も付けないとククククッっという不連続なタッチになってしまったりする。タッチが悪い場合はレバーとピストンの当たる箇所をピカールで馴らしてシリコングリスを塗ると滑らかなタッチに回復する。ピストン側の凸凹が激しい場合は棒やすり等で削ってからピカール。あんまり削りすぎるとレバーが入り気味になるのでレバーのダイヤル調整で済む範囲内で。まあ凸凹があっても完全に平面にすることに拘らずに滑らかにしてシリコングリスでタッチは良くなると思うのですが。