革ツナギの話 | 黄色のトパーズ

黄色のトパーズ

そのバイク、何cc?
俺も昔はバイクに乗ってたんだよ。
スズキのグースってヤツでさ・・・

サーキットで周りを眺めるとトップクラスでボロい僕のツナギ。ミニバイクならともかく、大型バイク枠でこのボロさは珍しい。特に擦り傷が無い場所でも突然裂けたりで革も部分的に強度が無かったり硬くなってしまったりなので新しいのを注文することにした。

ツナギ、というか革製品は大事に使えば10年20年持つ。セクレテールに度々お邪魔するとそのぐらい古い革ジャンやツナギの修理品を見かける。昨日も20年前のキジマのKISSツナギとか。僕のは使用頻度や転倒頻度、使用法のせいで買って5年でほぼ寿命を迎えてしまった。

ツナギの寿命を縮めるのは汗と圧力。擦り傷だけなら当て革をすれば問題ないし、汗だけなら硬くなったりヒビ割れで美観が損なわれるだけで破れることは無い。でも汗が染み込んで圧力が掛かり続けると大した力じゃなくても裂けやすくなってしまう。場所だと汗がしみこんで圧力、ケツ圧もかかる尻が一番厳しい。真夏でも着っ放しの自走サーキットとかツーリングが良くなかった(今後、行き帰りは脱ぐ予定)。洗濯は今まで3回したけど、汗が染み込んでるのに最初の3年ぐらいは全くしなかったのも良くなかった。

尻周辺の破れた場所は広範囲に当て革をしてもらったりで乗り切ってきたけど、そろそろ限界かなあと。

黄色のトパーズ

もう補修跡だらけで、尻は全面革が二重な感じ。別に二重になってる感触はないけど。尻以外の、胸などは傷はあるものの色褪せた程度なのだけど・・・余談だけど胸にはかなり傷があるので胸パッドは入れた方がいい。タイチの4mmのとかでも十分なので。なんだかんだでグースに乗ってる時はほぼツナギ、恐らくツナギを着て走った距離は少なくとも3万km以上、もしかしたら4万kmいってるかもぐらいなので十分使ったとは思うけど、フルオーダーした割にチョット勿体無い使い方したかなとも思う。


新しいツナギ。既製品でいいかとか、他のメーカーはとか迷ったりもしたけど結局は軽さと動きやすさと修理依頼のしやすさでセクレテールに。重さは3kg台後半で、僕のツナギを手に取った人はみんな軽いねと言うので軽さは間違い。動きやすさという点ではフルオーダーで体型に合っているしニットの面積が多い。5年前に股とふくらはぎがニットで繋がっているのはダイネーゼとセクレテールだけだった。その後も袖や足首のニット化、ニットの素材変更など今も他と比べて進んでいると思う。


賛否両論なのが肩のソフトパッド。セクレテールとNEOは動きやすさ重視で肩はソフトパットのみ。僕の知る限り、このニ社以外はハードかハード+ソフト。この辺が気になるなら他社が良い。

黄色のトパーズ-セクレテール プロテクター

ただ前身頃へ鎖骨を覆うようにパッドが回りこんでいたり、場所によっては他社より防御力があったりもする。今まで骨に異常がある怪我は壁を越えた時に肩ヒビ、後はアバラのヒビが二回なので個人的には動きやすさ一辺倒ではなく防御力もソコソコあると思っている。


悩むのが何をやっても自由なデザイン。セクレテールは言えば何でもやってくれると思う。しかも社長は変わったデザインほど乗り気になるのだ。自由なので悩む。今のツナギの配色は気に入ってるから雰囲気は残したい。でも元々がシンプル・・・ある意味デザインすることを放棄したことで、他の複雑な配色のツナギと比べると逆にデザインしたことになっているみたいなものなので、雰囲気を残しつつ別のものにするのが難しい。弄ればデザインしたことになってしまうので。


元々のツナギが初代ガンダムだとするとMk-IIぐらいな弄り具合で、そんなには変わってないA案。

黄色のトパーズ-ツナギ デザイン案 A

腕に銀ラメでスーパーコルサV2からのインスピレーションでサンダーボルトパターンを入れてみた。サイドにも銀ラメのラインを入れて、色は初代と同じく黄色と白~銀~黒系のみ。


黄色や白~黒系以外の色も入れて初代に比べたらZガンダムぐらいに雰囲気を変えてみようと思ったB案。何かラインを入れてみようかと。ラインは赤と緑ならイタリアンでまとまるけど、僕とイタリアの接点が無さ過ぎる。ペペロンチーノをたまに食べるのと、一時ロッシの連続表彰台で聞き飽きたイタリア国歌のメロディーの最初を口ずさめるぐらいで、ドカティーに乗っているわけでもない。

黄色のトパーズ-SS ISHII 02W

黄色と緑も合うので奥多摩の緑とOSLの青はどうかな~なんて思ったけど・・・


黄色のトパーズ-GSX-R750 HBカラー

スズキということでHBカラー的な感じで水色&青に。

黄色のトパーズ-ツナギ デザイン案 B

A案のスーパーコルサV2な感じも余計な色が無い方がバイクと合いそうで良いかなと思ってたけど、セクレテール社長はB案を「このカラーリング中々良いし、サーキットであんまり見ないのも良いじゃない変わってて」「オカマっぽいけど」と気に入ってくれて、僕もA案だと今と変わり映えが無いのでオカマっぽいかなあと思いつつもB案で行くことにした。多少手直ししてデザインは決定。

ちょうど手が空いてる時期だったみたいで来週にも出来上がるらしい。SSキラーズ最終戦にギリギリぐらいかと思ってたら余裕だった。グースのオールペンの時がそうだったけど、事前に配色シミュレーションをしても現物は違った印象になることもある。どんな風になるか出来上がりが楽しみだ。