ドクダミ(蕺草)【薬草】
ドクダミ科 東アジア原産 多年草
花言葉:白い追憶、野生など
開花期:5~7月
高さ:15~40cm
花の大きさ:3~4cm

名前は「ドクダミ」で、毒の感じがするものの
別名にジュウヤク(十薬)とつくほど
薬効のある雑草。
効能は通便、利尿、化膿性の腫物。

もともと化膿した吹き出物などに効果があり、
毒を矯める(直す)意味の「毒矯め(どくため)」から転じて
ドクダミになったらしい。
漢字の「蕺」はドクダミの古名で「シブキ・シフキ」と読む。

ただこのドクダミ、傷つけようものなら
この場から離れろと言わんばかりの独特の悪臭を放つ。
(私には悪臭だが、そうでない人もきっと居る)

この臭いのもとはデカノイルアセトアルデヒドだそうで、
これに抗菌作用や利尿作用があるのだそうだ。
開花しているときの地上部を乾燥させる。
でも腫物に貼り付けるのは、生の葉か、それを煮たものだそう・・・

ただ、加熱で臭いが和らぐらしいし、
乾燥させると消えるらしい。

念のため、日本農業新聞が出しているサイトを紹介。
薬草としての使用方法が細かく書かれており、
万一の時に役立つに違いない。
https://www.agrinews.co.jp/p15058.html


花は可愛らしいのだが、
とにかく間違って踏んだら大変なので
庭に生えてしまったドクダミを駆逐したかったのだが

どうやらドクダミは根(地下茎)がとても深くて、

スコップではとてもじゃないか、届かなかった。


そこで以前 笹を枯らすために買ったラウンドアップを使用。

数日間、1日1回葉の裏にラウンドアップを散布して待つ。

1週間もしたら、そのドクダミは枯れたのだが、
さらに数日したら新しい芽が出ていた!
当面は いたちごっこか。。。

 

オカタイトゴメ(丘大唐米)

ベンケイソウ科マンネングサ属 原産不明だが帰化種 多年草
花言葉はないらしい。
開花期:5~7月
高さ:4~8cm
花の大きさ:8mm程度

よく見かける花なので、調べてみたらこれもまた困った。
苔・黄色の花・道端 で検索したら、マンネングサがヒット。

そこでマンネングサで調べてみたら、たくさん似た植物があり
しかもどれも似ている…

この写真が本当にオカタイトゴメかどうかは確信が持てない。
だが、この葉っぱの感じが、私にはオカタイトゴメに見えた。

タイトゴメという似ている植物が海岸などに生えているらしく、
それの陸版というところか。

日本各地に分布しているらしい。
道路わきなどで見られるが、黄色の花が鮮やかで、
開花期には、とかく目を引く。

帰化といいつつ、どこ原産かもわからないし、

花言葉も見つからないし、
雑草の代表のような花だったわけだが、
私はこの黄色の花が好きだ。

 

ホタルブクロ(蛍袋)


キキョウ科 日本原産 多年草
花言葉:正義、貞節など
開花期:5~8月
高さ:40~80cm
花の大きさ:長さ5~8cm

初夏の花。白や紫などがある。
子供のころはそこらじゅうに生えていたのに、
雑草としてはとてもとても久しぶりに見た気がする。

名前の由来は、
昔の子供たちが、捕らえた蛍をこの花に入れて遊んだから、と
子供のころに聞いていたが、
提灯の古い言葉「火垂(ほたる)」が語源という説もあるらしい。

提灯にしても、花の中には光る蛍がいたのではないだろうか。
そうでないと、ほわっと光るあの様を想像できない。

英名はspotted bellflower=”斑点のある、ベルの形の花”


ホタルブクロの別名に、ツリガネソウ(釣鐘草)があるので、
世界共通で「鐘」に見えるということか。

私にとって雑草だったホタルブクロ、

今は、野草として販売されているそうだ。

 

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)


オオバコ科 ヨーロッパ原産 一年草
花言葉:信頼、忠実、清らか
 由来:学名が、聖書に登場する聖女ベロニカと同じ綴りであることから。
開花期:2~5月
高さ:10~20cm
花の大きさ:5~10mm

衝撃の名前だが、

この花を見ると、春が来たなぁと実感する。
道端に咲く、青い、やわらかい花。

この花は1890年頃(明治中頃)に東京に帰化したらしい。
もともと、イヌノフグリという在来種の花があり、
この近縁の種が海外からやってきたときに
それより花が大きいからこの名がついたという。


ただ現在では、日本在来のイヌノフグリはどんどん駆逐され、
環境省が絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)に指定。

 

なんだかこういうのが多くて残念だと思うけど、

海外でも日本から進出した何かが幅を利かせているのだろうか。

花の名前の由来は、
イヌノフグリの果実の実が、犬の陰嚢(睾丸)に見えたことから、だという。


知らなければ良かったとも言える意味だが、
”犬ふぐり”、というのは春の季語らしいので
昔から普通に使っていたのだろう。

瑠璃唐草、天人唐草、星の瞳、
という別名があり、こちらのほうがよほど似合っているように思う。


しかし、瑠璃唐草はネモフィラの別名でもあるようで、
同じような青い色をした外来種にはこの名をつけがちなのか。
※ネモフィラは花の大きさが2~3mmと小さい。
 

自宅の庭でも咲いてほしいものだが、

種ができるには、この花のことを忘れてしまい

結局、春に道を歩いていると思い出す。

 

ヒルガオ(昼顔)

ヒルガオ科 日本原産 多年草
花言葉:絆、友達のよしみ、情事、優しい愛情 など
  由来:蔓(つる)が絡みつく様子から
開花期:5~8月
高さ:蔓(つる)性なのでなし

アサガオに対して、夕方まで咲くのでヒルガオと名付けられたらしい。
古くは、万葉集にも
「容花(かほばな)」
という名前で登場するほど昔から日本にあり、
利尿作用のある薬用植物とされている。

”ヒルガオ”と名の付く花には、
昼顔、小昼顔、西洋昼顔(外来種)などがある。
パッと見で違うのは、花の大きさだろうか。
昼顔(5~6cm)>小昼顔(3~4cm)≧西洋昼顔(3cm)

また、朝顔、昼顔、夕顔、夜顔という

時間帯を名前に載せた花たちもある。

これらは名前の通り、花の咲く時間帯による。
朝顔:早朝~昼前
昼顔:朝から夕方
夜顔:夕方~翌朝
夕顔:夕方~翌朝

ただ、夕顔だけ実はウリ科で、その実は「かんぴょう」になる。
朝顔・昼顔・夕顔は同じ形の花だが、科も違う夕顔の花は見た目も違う。

花が咲く時間が同じだからか、夜顔を夕顔と混同することも多いらしい。

また”夕顔”は、源氏物語に光源氏の愛人としても登場する名前でもある。
垣根に咲く夕顔の花がきっかけで、光源氏に見いだされるが、
嫉妬した六条御息所の生霊に殺されてしまう。
たおやかで、優しく儚い印象の女性という印象。


朝顔は、日本人なら誰しも夏休みの観察日記で育てたことがあるだろう。
種の形もよく知っている、あの黒い粒。

でも日本原産の昼顔は種ができないことも多い。
根(地下茎)から新しい芽が出て繁殖する、クローン型らしく、

種を必要としない。
 

西洋昼顔は種をつけるのだが、

そのためか西洋昼顔だけがガーデニングの花として栽培されている。

夜顔は夜も8時以降に咲き始めるようで、あまり見ることがない。
とても良い香りを放つようだが、私は見た記憶も定かではない。

同じ形の花なのに、ずいぶん色々違いがあるのだな。