日本のシャープペンシルの歴史(3) | Vintage Mechanical Pencil(シャープペンシル)の魅力

Vintage Mechanical Pencil(シャープペンシル)の魅力

シャープペンシルのコレクターです。味わい深いビンテージペンシルの魅力を感じてください。

イメージ 1

今回は特許ではなく、昔の文献からみた日本のシャープペンシルについて。

日本のシャープペンシルの歴史を調べるために、
去年から国会図書館で文献調査をしてきました。
日本で発行された図書は殆どあるはずですが、
さすがに明治、大正の文献は無いものが多くありました。

その中でも、シャープペンシルのことについて載っていそうな
文献を調べると、文房具関係の業界新聞があることがわかりました。
1900年(明治33年)創刊で、今でも発行されている「日本文具新聞」が
所蔵されている中では一番古いようでした。
しかし、1918年(大正7年)から1922年(大正11年)までの新聞しか
戦前の物ではありませんでした。

大正7年当時は、まだ”シャープペンシル”とは呼ばれておらず、
”繰出鉛筆”と呼ばれていました。
材質は万年筆と同様、エボナイト製、セルロイド製、金属製があったようです。

この当時、この日本文具新聞に広告を出している繰出鉛筆メーカーとしては、
【石井英吉商店】、【中田製作所】、【早川兄弟商会】(現シャープ株式会社)、
【関谷清三郎商店】、【秦商会】
などがありました。

その中で今回は【中田製作所】で製造されていた”プラム繰出鉛筆”の広告を載せます。
この中田製作所は万年筆も製造していましたが、繰出鉛筆も大正初期から製造し始めていました。
大正7年に発行された日本文具新聞では一番、繰出鉛筆の広告を出していたので、
結構売れていたのかもしれません。
とは言うものの、毎号30~40ページあり、
月2回発行されていた日本文具新聞でしたが、
大正7年一年間で、繰出鉛筆の広告は7回しか載っておらず、
まだまだ認知度は少なかったようです。