ご時世なのか、当社のような予防型のデイサービスにも、
認知症の方々が多く通われています。
とはいえ、一般でいう認知症の方ほどは進行されておらず、
話はできますし、一応私たちのお願いや指示に対しては、
ある程度は順応してくださっています。
トイレや洗面台、リハビリマシンなども、一応使えます。
(あくまで、「ある程度」、「一応」ではありますが・・)
でも。。。
何回お願いしても、家で待たずに勝手に歩いてきてしまったり、
同じ質問を何度もされたり、ちょっとしたことで不穏になられたり、
ノートを無くされたり、必要のない靴や服を着替えたり、等。
しょうがないですね、これこそが、認知症なのですから。
さて、頭ではわかっているはずなのですが、
実は案外ベテランの職員でさえ、このことを忘れがち。
例えば、
前回は何時に電話したら失敗したから、今度は何時に電話しよう。
↓
あれっ、ダメだっか。。では、何時だったらどうだろう?
などと、検証しながら仕事を模索する職員。
例えば、
ノートに大きく注意書きを貼ったら、きっと見てくれるはず。
↓
次は、カバンに入れてみよう。。よし次は。。
なんて感じで、論理的に何とか解決策を試みる職員の多いこと、、汗
それができないのが、認知症という症状なのですから、
うまくいかないのが当たり前なのですから。。
文字を文字として認識をしない。時間を意識できない。
という人に対して、同じ土俵で戦おうとしても、きっと無駄なのです。
それよりは、
そんな方々が、どうして当社のような予防型のサービスを楽しんでくれているのか?
少しでも、不穏にならない雰囲気を作るにはどうしたらよいか?
どうやったら、一般のクリアな方々と、一緒に時間を楽しむことができるか?
など。
そんな前向きな検証をしていく方が、
お客様にとっても、自身の成長にとっても、大事なことのような気がします。