10月後半、
農家のおじいさんから、
母猫と子猫1匹が、納屋に住み着いたと相談があり、2匹を保護。
おじいさんは、
「2週間前、親子が急に現れて、雪降れば、ここには来なくなるし、どうしたらいいかと悩んでいた」
と言った。
この辺りは、山のまた山奥で、空き家ばかりの限界集落だ。
ほとんど人は住んでおらず、
田んぼある人だけが、春夏秋と、市内から通ってきている。
そのおじいさんから、とんでもない話を聞いてしまった。
さらに、3キロ先の農家で、
「猫が、小さいのもいっぱいいて、20匹はいた。
最初は、産まれれば、山に捨てに行っていたが、どうせ子猫は、冬に全滅すると、捨てに行くのをやめたらしい」
私は、とにかく話を聞きに行かなくてはと思い、
自分だけだと、門前払いを食う可能性があるので、
このおじいさんにも、一緒に付いてきてもらうことにした。
訪ねると、
メス猫が、子猫に乳を与えていた。
そこには、50代位の男性がいた。
話を聞くと、
もう15年以上前から、今のような状況で、
子猫が産まれると、
この男性の母親が、山に捨てに行っていたので、男性も、山に捨てに行くようになったそうだ。
しかし、男性は、ある時気付いたそうだ。
(山に捨てなくても、春になれば、自然にいなくなる)
それからは、猫がいる間は、ご飯はたらふく食べさせて、後は、自然に任せているそうだ。
「全部の中から、何匹かが生き残るんですか?」
と、私が質問すると、
「同じ大人猫が、毎年生き延びていて、子猫は、ほぼ全滅している」
と言った。
「大体、全部で何匹いますか? 20匹はいますか? 20匹以上いそうですか?」
と聞いたら、
「20匹以上だな」
と言った。
保護するにしても、20匹だなんて無理だ。
私は、男性に言った。
「今年産まれた子猫を、私が保護して、何年も生き延びている大人猫を不妊手術して、引き続き、ここで面倒見てもらえますか?」
そうすると、男性は言った。
「不妊手術とか、そういう、自然に反することが、大っ嫌いなんだ。不妊手術とかするぐらいなら、山に捨てに行く」
ここで、数年前の自分だったら、ブチ切れたり、感情的になっていたのだけれど、
それをすると、もう来るなと言われたり、関係が断絶してしまうことを学んだ。
私は、
「本当に、考え方も価値観も、人それぞれですからね。なるべく尊重し合って、考えましょう」
と言った。
そして、その後の会話の中で、男性は、
「子猫は連れて行っていいし、残すのは残してもいいし、どっちでもいい。ただ、手術とか、自然の摂理に反する位なら、いない方がいい」
と、言った。
「だったら、全部、連れて行きましょうか」
私は、もう、そう言うしかなかった。
この穴は、イタチも出入りする穴だそうだ。
イタチやタヌキに、食べられてしまう猫も多い。
家に帰り、急いで、一部屋をこの猫達のスペースに空けることにした。
本当は、この部屋は、白血病の猫を実家に預けていて、そこの頭数が多くなってきたので、
その為に、使おうかと思っていたのだけれど、
急遽、急いで片付けて、この猫たちの部屋にすることにした。
最初のおじいさんの所の母猫と子猫1匹を、部屋に入れた。
絨毯を用意したり、少し、物を揃えた。
それから、あの場所の捕獲を始めた。
1日目、10匹を保護。
2ヶ月位の子猫が4匹。
4ヶ月位の子猫が4匹。
たくさんの子猫に授乳していた母猫と、成猫のメス1匹。
2日目、8匹を保護。
2ヶ月位の子猫が4匹、3ヶ月位の子猫が1匹。
4ヶ月位の子猫が2匹。
成猫のメス1匹,。
3日目。
4ヶ月位の子猫が2匹。
まだ数匹いるが、警戒心解く為に、
数日捕獲を休んで、ご飯だけあげてもらうことにした。
今まで保護したのを観察しても、
長く生き延びているという、成猫のメスが3匹で、
他は、
4〜5ヶ月位の子猫が8匹。
2ヶ月位の子猫が9匹。
昨年以前の子猫が、1匹もいない。
本当に、
子猫は、全滅している。
堀様
菊月様
匿名様
10/25 根本様 3,000円
10/26 ナガタ様 5,000円
10/26 KONB様 5,000円
10/28 小西様 3,000円
10/31 ニシムラ様 5,000円
11/1 ムリセズゴジアイヲ様 3,000円
11/1 ヒデ様 20,000円
11/1 マキコ様 5,000円
11/3 サトウ様 3,000円
11/4 トクメイ様 3,000円
11/8 上山様 12,000円
ご支援ご寄付、ありがとうございます。本当に助かっています。1人では、保護活動無理です。
大変な現場発見してしまい、もうやるしかなかったです。残りの猫の保護をして、長年の不幸の連鎖を終わらせたいです。手術費、ワクチン、検査等、20匹以上の保護となり、ピンチです。これから冬の間かかって、譲渡に力を入れて行きます。よろしくお願い致します。