親子猫の遺棄が、
続いた。
2年半前、TNRした現場。
当時、遺棄されたという猫は、
長毛の立派な猫で、
譲渡に結びつくかと思い、私の家に保護したが、
トイレに排便出来ず、床や絨毯にオシッコやうんちをした。
後になって、
そのことが原因で遺棄されたのだろうか、と思ったりもした。
今でも、私のところにいる。
その現場は、
現在、エサやりのおじいさんが、手術済みの猫に、ご飯をあげている。
9月中旬、
おじいさんから、
親子猫がダンボールに入れられて、遺棄されていると連絡があった。
子猫3匹を保護。
そして、ダンボールから出て、近くにいた母猫を保護。
遺棄された場所には、貼り紙が貼ってあった。
この貼り紙は、おじいさんが書いたということだった。
「親猫も子猫も、保護しました」とか、
こんな書き方したら、逆に、また遺棄されると思ったが、
遺棄する人間は、どこにだって遺棄するし、
山に遺棄したり、他の場所に遺棄されるよりは、ずっといいので、
怒りの気持ちで、
(まだいるなら、ここに連れて来い、そして、もう猫に関わるな)
と、内心思った。
別の現場。
親子猫が住み着いているという場所を、案内された。
板をそっと除けると、子猫がいた。
母猫を保護。
おじいさんのエサ場に、遺棄された子猫3匹。
2週間後。
1番大きかった子猫以外は、顔がぐしゃぐしゃだったけれど、
大分良くなってきた。
オス2匹。
先週のこと。
親子猫を遺棄された、この現場に、
本当に、また、親子猫が遺棄された。
子猫を保護。
母猫を保護。
一回目の遺棄も、2回目の遺棄も、
母猫が、とてもスリスリをしてきて、とても痩せている。
遺棄された場所も、箱の穴の開け方も一緒だった。
同じ人間だと思った。
続く遺棄に、
怒りを通り過ぎたら、
無心になった。