7月下旬。

3姉妹が、それぞれ出産した現場。


保護した子猫5匹。




状態悪く、まるで見分けが付かなかった5匹が、

5匹それぞれに、成長した。


そして、クロくんと、ミケちゃんに、新しいご家族が見つかった。




母猫は、不妊手術、耳カット。




元のご飯をあげているお宅へ、リリースした。







そして、観光施設の駐車場に、


段ボール箱に入れられて、遺棄されていた3匹。



2匹が、新しいご家族の元へ。




ただ、

この3匹の母猫は、どうしているのだろう。

また子猫を産んだら、また遺棄されるのだろうか。






8月に入り、

りんご畑に、子猫が2匹遺棄されたようだと、知人から連絡があった。


おばあさん3人が、いつものように、リンゴ畑へ向かうと、

今まで、猫など見たこと無かったのに、

突然、2匹の子猫が現れて、スリスリと近寄ってきたそうだ。

おばあさん達は、数日、パンをあげていた。


次の日、

保護する為に、おばあさんの自宅へ行き、

おばあさんの車の後を追って、畑へ案内された。

車で、7〜8分は、山の中へ入った。



住宅街から程遠い、この山の中へ、子猫が2匹で迷い込むとは考えにくいし、

山の中で産まれた子猫ならば、人間にスリスリしていくとは考え難い。


車を降りて、子猫の場所を聞くと、今日は見かけていないと言われる。

子猫を探す為に、フードの袋を振りながら歩いていると、子猫が出てきた。


フードをあげたら、すごい勢いで食べて、触っても、逃げない。



もう1匹はどこかと、辺りを見回すと、


大きな茂みの中から、姿を現した。








子猫2匹を、保護して帰った。




この日から数日後、


数年に一度の記録的な大雨が続き、川は氾濫して、避難警報が出た。


「雨が降る前に、保護できて良かったですね」


とはよく言われるし、本当にそう思うのだけれど、



保護されなかった子猫は、たくさんいる。


生きる術を知らず、なんの抵抗も出来ず、


どれだけ雨に打たれて、濁流に流されて、


亡くなっていったのだろうかと、思う。





雨が降った翌日のこと。


山に子猫がいた、と連絡が入った。


山の中の車道の砂利道を、子猫が1匹で歩いていたそうだ。


まだ、毛が濡れている。




身体を拭いたら、少しきれいになった。



子猫は、女の子だった。




病院に連れて行く為に、キャリーに入れて、


お腹を触ったら、気持ち良さそうに、ゴロゴロと喉を鳴らした。











風邪の治療と、カビと真菌の治療をしていくことになった。




もちろん、子猫を保護出来て良かった、という話になるのだけれど、


それだけでは、終わらせられない気持ちがある。




この子猫には、兄妹がいたはずだ。


兄妹皆で、山に遺棄されたのではないだろうか。


兄妹は、まだ彷徨っているのではないだろうか。


この子猫の母猫が、また子猫を産んだら、また山に遺棄されるのではないだろうか。



助かった命もあるが、助からなかった命もある。



倫理を説くよりも、


遺棄は犯罪である、という啓蒙活動が必要なのだと、


強く思う。
















8/17  カツタ様 30,000円
8/17  中村様 5,000円
8/19  マナベ様 3,000円
8/22  マルヤマ様 3,000円
8/22  岡田様 10,000円
8/23  馬塲様 8,000円
8/23  上山様 10,000円
8/24  KONB様 5,000円
8/24  ミナミダテ様 10,000円
8/26  クイシンボ様 5,000円

ご支援ご寄付、本当にありがとうございます。どこかで区切りを付けて、生活の後回しにしている部分を片付けたいと思うのですが、次から次に連絡来たりで、また、断ったらどうなるんだろうと考えると、断ることが出来ません。ただ今は、ご支援ご寄付が頂ける状況に感謝して、出来る限り、頑張りたいです。