2月に訪ねたが、
追い返されてしまったお宅。
雪の中、何時間も座っている姿を見て、
家の中に入れてあげられないかという事と、不妊手術を提案したが、
全く話を聞き入れてもらえなかった。
こちらのお宅、この白い猫の他に、
白い猫が数年前に産んだ、茶白のオス猫が2匹いた。
あれから、2度目の訪問。
この時知ったのだが、
家の中にも、白い猫が2年前に産んだ、メス1匹、オス2匹がいた。
「家の中で、増えませんか」
と聞いたら、
発情期は、首輪にヒモを付けて、それぞれ交わらないようにしているそうだ。
そして、発情期が終わると、フリーにする。
なぜ、そんなにも、不妊手術に抵抗があるのかと聞いたら、
「自分の家系が、子供に恵まれない事が多く、自分も恵まれなかった。だから、そういうことに抵抗がある」
と言った。
私は、
「でも、(だから命を大事にしたい)という思いで、不妊手術をしないのは、間違っていると思います。産まれないようにすることが、命を大事にする場合だってあります」
そのような事を言ったが、全く通じなかった。
私では説得出来ない為、
私より話の上手な、他のボランティアさんに、訪ねてみてもらえないかと、お願いした。
しかし、そのボランティアさんも、
最初は、フランクに話してくれていたというが、不妊手術の話になると、
「不妊手術は可哀想」の一点張りで、
その後、居留守を使われるようになってしまったそうだ。
訪ねた、ボランティアさんからのメッセージ。
そういえば、私にも、
「勝手に家空けたり、そんなに猫を保護して、旦那さん、よく怒りませんね」
と言っていた。
猫の事に限らず、様々な価値観が、何十年も前のまま、止まっているように思えた。
価値観は、人それぞれだが、周辺に猫が増えているのは良くないので、
保健所に指導に入ってもらうよう、お願いすることにした。
しかし、私が知っている保健所の職員さんが、産休に入っているという事で、
他の職員が、検討して、折り返し連絡を下さる事になった。
それから数日後、別の女性職員から電話があった。
「私達は、エサやりをしないで下さい、としか指導ができません」
私は、目が点になり、
(それしか出来ないなんて、さすがに、仕事出来なさすぎじゃないか)
と、心の中で思った。
でも、喧嘩になってもいけないので、
「訪問したり、手術の説得じゃなくてもいいんです。電話して、手術の提案でもいいんです」
と、私は言ったが、
「今、エサやりの話から、不妊手術へ話を持っていく方法を考えています。次回までには、そのように指導出来るようにします」
と、保健所の職員さんは言った。
産休に入った職員さんは、10月に復帰するそうだ。
復帰したら、もっと、保健所とボランティアが協力して出来ることがないかと、話がしたい。
今回、保健所に指導に入ってもらうことは、諦めた。
エサやりをしないで下さい、としか言えないのであれば、
本当に、エサやりをやめるだけになってしまう可能性がある。
あの周辺、他にもエサ場が何ヵ所かある事がわかった。
200メートル位離れたお宅で、
茶白の猫と、キジ白の猫を発見。
こちらのお宅の男性は、
「手術していないからと言って、困ることもないけれど、無料だったら、勝手にやってくれてもいいです」
という感じだった。
エサ場が重複していると思うので、ここで手術を進めれば、
不妊手術が許されない、あのお宅の外猫の手術にも行き着くと思う。
そもそも、冬にも家に入れないなんて、飼い主でも何でもない。
茶白のメス、捕獲。
不妊手術、耳カット、
キジ白のメス。
不妊手術、耳カット。
茶白のオス。
去勢手術、耳カット。
どの猫も、便がカチカチで固く、
ご飯をあげている状況を見ても、缶詰ばかりで、水が与えられていない。
総合栄養食のドライフードと、
これから暑くなるので、バケツでもいいので、お水をたくさんあげるようにお願いした。
後は、秋に産まれたというメス猫の不妊手術と、
他の猫がご飯を食べに来たら、教えてもらえるように、お願いした。
4月に保護した猫。
「春先に見つけるのは、ボロボロになったオス猫」
と、ブログタイトルにも付けてしまっていたが、
実は、メス猫だった。
不妊手術、駆虫、ワクチン。
FIV(猫エイズ)は、陽性だったが、
猫エイズは、血と血が混じり合うような、激しい喧嘩でもない限りは、
他の猫に、感染しないとされている。
発症しないまま、寿命を迎える猫も多い。
皆と一緒に、フリーにする。
最初は、随分汚れていたが、
家に入れて、ご飯を与えるだけで、
自分で身繕いすることを始めた。
人慣れしていないので、洗ったり、拭いてあげたわけではないのだが、
自分で身繕いして、こんなに、きれいになった。
外での過酷な生活では、
自分で身繕いする余裕すら、なかなか生まれない。
ましてや、この状態にありながら、
妊娠、出産しなくてはいけない事を想像してみる。
過酷すぎる。
私は、数年前、
親子猫3匹が、ギラギラした目で、地面を這いつくばるようにして、
食べるものを探していた時の光景が忘れられない。
あの時、私は、保護に失敗した。
あの光景と、失敗したことを思い出すと、頭を掻きむしりたくなる。
そして、
この活動をやめてはいけないと、強く思う。
5/1 マキコ様 5.000円
5/1 トクメイ様 3,000円
5/2 ムリセズゴジアイヲ様 5,000円
5/2 ニシムラ様 5,000円
5/4 キクヅキ様 5,000円
5/6 コニシ様 3,000円
5/7 モトムラ様 10,000円
5/7 コバヤシ様 50,000円
5/8 クイシンボ様 5,000円
5/9 カナ様 10,000円
5/10 加藤様 5,000円
5/13 小泉様 5,000円
ご支援ご寄付、本当にありがとうございます。苛立つことも多くて、やめたいと思う時もあるのですが、ご支援ご寄付に支えられています。保健所、行政からの指導というだけで効力あるのだから、その効力を生かして、行政とボランティアが協力して、相乗効果が持てればいいのになと考えています。
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