山の中の一軒家。
おじいさんから、母猫と、子猫5匹を受け取る。
母猫の不妊手術は、了承してもらったが、
耳カットは、
「可哀想だから、駄目だ」
と言われる。
耳カットや不妊手術は、可哀想でも、
増えれば、猫を、山へ捨てることが出来る人。
一貫性なく、倫理も通じないので、
以前、「Eva」さんから取り寄せた、チラシを見せることにした。
「猫を、山へ放すことは犯罪で、おじいちゃん、警察に捕まります」
「1年以下の懲役、または100万円以下の罰金もあり、息子さん、娘さん達にも、迷惑がかかってしまいますよ」
この時、私は、おじいさんの表情が少し変わったのを見た。
親子猫を6匹、車に乗せて、おじいさんの家を出ると、
すぐ向かいの草むらに、動くものを発見した。
すぐに、おじいさんに、話を聞きに戻った。
おじいさんは、
「何だか、最近、チョロチョロって出てきてるな。向かいの建物取り壊してるから、外へ出てきているんだべな」
おじいさん、把握していたのに、私に話さない。
その日から、保護する為の餌付けを始めた。
親子猫が住み着いている建物。
藁葺きの屋根部分が撤去され、空が見えていた。
この建物の持ち主のおじいさんに話を聞くと、
猫が出入りしているのは知っていたが、
あまり、気にも留めていない様子だった。
そして、来週には、また取り壊しを始めるという事だった。
おじいさんに、取り壊しが始まるまで、
猫を保護したいので、出入りしてもよいかとお願いしたら、了承してくれた。
初日、子猫2匹を保護することが出来た。
保護に通いながら、連日、暑い日が続き、
小屋のなかで、子猫がバテている姿が見えた。
3匹目の子猫を保護。
そして、4匹目。
まだ姿を見たことがなかった母猫が、捕獲器に入った。
早朝で、まだ涼しかったこともあり、母猫には、もう少し我慢してもらい、
母猫に向かうように、捕獲器を2台置き、車で待機した。
そして、子猫を一匹、保護。
親子猫は、最初は固まっていたが、
少しずつ、リラックスした様子を見せてくれるようになった。
この母猫について、建物を取り壊しているおじいさんに話を聞くと、
3年位前から見かけていて、何回も出産している、と言った。
もしやと思い、私はおじいさんに、1枚の写真を見せた。
「この3匹知っていますか」
「この3匹は、あの母猫が、前に産んだ子猫だべ」
私は勘違いしていた。
春に保護したこの3匹、親子と思っていたが、兄妹だった。
そして、1年3ヶ月前。
同じ集落で、おばあさんが施設に入り、取り残されたオス猫。
このオス猫は、今回の母猫の兄妹だった。
この時のオス猫は、今は新しいご家族の元で暮らしている。
保護して1週間。
親子猫は、かなり人慣れしてきた。
もっと早く、発見してあげられたら良かった。
とても痩せている母猫に、ごめん、と声をかけながら、頭を撫でた。
ふと見ると、
母猫が、
笑っているように見えた。
7/17 K・N様 3,000円
7/21 清水様 10,000円
7/21 コクブ様 3,000円
7/21 佐藤様 5,000円
7/21 モモタノカイヌシ様 2,000円
7/22 岡田様 10,000円
7/26 KONB様 5,000円
7/28 柏田様 3,000円
8/1 ムリセズゴジアイヲ様 5,000円
8/1 マキコ様 5,000円
ご支援、ご寄付を本当にありがとうございます。
大変な活動ですが、ご支援のおかげで、何とか頑張っています。本当にありがとうございます。色々とギリギリの生活になっていて、この場でのお礼になり、申し訳ございません。
このおじいさんに限らず、解り合えない人がいることを痛感します。
ご支援のお願い