山の中で、

保護した子猫。



お湯が、チョロチョロと滲み出ている建物の下の隙間で、

寒さを凌いでいた。




5〜6ヶ月位だろうか。

触ると、背骨がゴツゴツとして、痩せていた。



ご飯をあげると、

ものすごい勢いで食べ尽くす。




保護した翌日、

排便があったので、


ご飯を食べられていたのだろうか、と疑問に思いながら、

掃除しようとしたら、


明らかに、便の形状がおかしい。

ポロっと崩れる。




何なんだ、これは。





消化されずに、

そのまま、便となって出て来たものは、


木の実とか、皮とか、葉っぱとか、小枝だった。



このようなものを口にして、

命を繋いでいたのか。





数日後、

便は、普通の便になり、食欲も落ち着いてきた。




少しふっくらとしてきたので、

来週、不妊手術へ行くことに。







あの日、

山で保護した帰り道。

どこかのエサ場から派生して、山に迷い込んだのではないかと思い、

あちこち見ていたら、


山の麓の方で、別の猫を発見した。




すぐ近くのお宅を訪ねると、

おじいさんが出て来て、隣の山小屋を案内してくれた。


中には、猫がいた。



この猫は、最初に雪の中で発見した猫だった。




猫は6匹。

メスが4匹、オスが2匹。


内、1匹のメス猫だけが、不妊手術がされている。


最初、三毛のメス猫が子猫を産み、その母猫は不妊手術したそうだが、



産まれた子猫も、あっという間に大きくなり、出産するようになり、

手術が間に合わなくなってしまったのだそうだ。


おじいさんは、

今は、子猫が産まれると、

新聞で里親募集をして、減らしていると言った。





「ある日突然、いなくなる猫っていませんか」

私が聞くと、


「いつからか、戻ってこなくなった猫もいる」

おじいさんは言った。




メス2匹、オス2匹、

4匹を手術する為、連れて帰ることに。



後もう1匹のメスは、この日はいなかった。




この4匹は、とても人慣れしていた。

私が普通に抱き上げて、ケージの中に入れることが出来た。



しかし、

外にいる猫は、あまり人慣れしていない方が良い。

人間が近づくと、逃げるくらいでないといけない。


虐待目的の人間に、簡単に捕われることのないように、


その為にも、

外猫がいなくなるようにしたい。





最初は、TNRで考えていたが、

気にかかる点が3つあり、

保護にした方がいいのではないかと、迷い始めた。



1つは、人慣れし過ぎていること。

2つ目は、いつか山に迷い込んでしまう可能性があること。

3つ目は、おじいさんが、80代であること。








メス。

さびちゃんは、風邪を引いていて、目の治療が必要だった。





あの広大な山の中に、迷い込むことなど、絶対にさせたくない。



保護にしよう、私は決めた。


人慣れしているので、里親様も見つけやすい。





しかし、

コロナウィルスの影響により、3月の譲渡会は中止になった。

4月はどうなるのだろうか。



譲渡会だけではない、

学校が休みになり、あらゆるイベントが自粛になったことで、


自分自身の仕事にも、悪影響が出てしまっている。



感染が広がらないこと、死者が出ないことが一番大事なので、

仕方ないのだけれど、



会社の仕事が、製造、卸売り業である為に、

イベントや外出の自粛により、かなりの打撃を受けてしまった。




会社を、どう良くして、今をどのように乗り越えていけばいいのだろう。



保護活動を、

どのように進めていけば良いのだろう。




考える事が山積みで、


頭が、パンクしそうになる。




























3/8  I・I様 3,000円
3/9  O・A様 10,000円
3/10  カナ様 10,000円


ご支援ご寄付を、誠にありがとうございました!!
いつも、本当に助かります。
仕事がバタバタとキャンセルがあったり、仕事と生活と保護活動のバランスが難しくなっているところです。頭と身体を使って、何とか今を乗り越えていきたいです。
いつもいつも、ありがとうございます。



ご支援のお願い

ゆうちょ銀行
記号番号 18470-13137971
口座名義 サイトウ   カオル

他銀行からゆうちょ銀行へお振込の場合
普通        八四八店
口座番号 1313797