「山に放つ」
と言われた猫。
あれから、2ヶ月。
7月の譲渡会での事だった。
「今日の譲渡会で、里親さまが見つからなければ、家族に、山に放つように言われている」
帰り際、参加者の女性が言った。
「親戚が住んでいる、鯵ヶ沢の山に放つ。あそこは自然が豊かだから」
親戚が住んでいようが、自然が豊かだろうが、
数ヶ月後には、
雪しかなくなる。
その猫は、
女性の自宅の庭に現れて、保護して、
譲渡会までの2週間、ケージに入れて、車庫の中に置かれていた。
元の飼い主を探したか、
と聞いたら、
警察にも愛護センターにも連絡して、チラシも作って探したと言うが、
定かではない。
とにかく、
山に放つと言うのであれば、ここには、置いておくことが出来ない。
我が家へ連れて行くことに。
去勢手術はされており、
迷い子なのか、遺棄なのか。
元の飼い主は、譲渡会の主催者が、探してくれることになった。
その後、
なぜ女性が、元の場所に戻すのではなく、わざわざ山に放つと言ったのか、理由がわかった。
とにかく、よく鳴く。
元の場所に戻しても、家の前に戻ってくるから、と言っていたが、
おそらく、家の前で、鳴き続けたのだろう。
そして、家族が、
「うるさいし、近所迷惑だし、遠くの山にでも放ってきて」
そのような事を言ったのではないだろうか。
我が家にて、人慣れはしている。
しかし、他の猫たちに対しての、威嚇、噛み付き等、半端なかった。
他の猫が、少しでも近づくと、
オスだろうが、メスだろうが、ケージの中から手が飛んでくる。
そして、ひたすら、鳴き続ける。
一週間後、
少し落ち着いてきた。
二週間後、
ようやくフリーにしてみる。
しかし、誰も近づかない。
ようやく、少しずつ、周りに猫が。
しかし、この猫。
私に付いて歩き、私から離れない。
いつも、私を見ている。
今まで、何度も、布団を買い替えることになっており、
寝室には、猫が入らないようにしているのだが、
私に付いて来て、
部屋の扉を、ガリガリと開けようとして、
部屋の前で、鳴き続ける。
そういえば、一度、
座って、ケージを組み立てていた時、私の背中にも、マーキングをした。
譲渡会に参加させるには、
まだまだ先になるか、難しいかもしれない、などと考えていたら、
出張先の家族から、メールが来た。
ああ、そうなのだ。
あの猫は、愛に飢えている。
中途半端な人間に、
身勝手な人間に、
何度も、捨てられている。
もう、譲渡会に参加させるのはやめよう。
不安な思いにさせるのはやめよう。
ずっと、家におこう。
そう、決めた。
9/11 K・A様 ¥3,000
9/11 カナ様 ¥5,000
9/13 オダニ様 ¥3,000
9/14 S・K様 ¥30,000
ご支援、ご寄付を誠にありがとうございました!!
子猫が10匹にもなってしまいましたが、たくさんのフード、猫砂をありがとうございます。助かります!!
子猫の治療、体調整えて、里親探し頑張ります。
誠に、ありがとうございました!!
(繰越金)¥96,554
(ご寄付)
6月 ¥158,000
7月 ¥236,000
8月 ¥206,500
(支出)
不妊去勢手術代金(駆虫含む)
(ブログ内にて報告)
28匹 ¥364,708
(内訳)
オス15匹 ¥137,700
メス9匹 ¥155,520
駆虫代金 ¥25,920
サークル、ケージ、猫トイレ
¥51,497
譲渡した猫(16匹)のワクチン費用
( 譲渡にならない猫のワクチン費用は、自己負担)
¥67,200
その他、フード(療法食、口内炎の猫用として)月1万円を使わせて頂きました。
また、医療費の中から、月2万円を使わせて頂きました。残りは、自己負担と致します。
残額 ¥123,649
ご寄付並びに、フードのご支援、誠にありがとうございます。
手術やフードに使っていた費用を、医療費へ使うことが出来ています。そして、手術費用は、すべてご寄付から支出させて頂くことができました。
青森は、地域の助成もなく、無料の不妊手術の提携病院が一軒もない為、本当に助かりました。
心より、ありがとうございました!!