あの日は、
月一回の、母の病院の日だった。
母を病院に送り、私は車の中で待っていた。
そこへ、
首輪を付けた、一匹のメス猫を発見。
明らかに、妊娠していた。
この付近に、不妊手術をしないで、外飼いしている飼い主がいる。
私は、飼い主を見つける為、
病院の隣の、調剤薬局に、話を聞きに行った。
すると
調剤薬局の女性から、
まさかの答えが。
「隣の病院の、院長先生のお宅の猫ですよ」
驚いた。
母が通院している、祖母も通院している、
病院の院長先生のお宅の、猫だった。
調剤薬局の女性は、
「院長先生の奥様が飼っているので、きちんと飼われてると思いますよ」
と言う。
きちんと飼われているならば、
外にいないし、
妊娠などしていない。
私は、院長先生のお宅を訪ねることにした。
そして、その時だった。
この光景が、目に飛び込んだのは。
私は、院長先生の奥様に話を伺った。
（どうか、家を留守にする時などの、一時的なものでありますように）
心の中で願った。
しかし、違った。
2歳の兄妹猫、1歳の兄弟猫が、
産まれてから、ずっと、この中で飼われていたのだった。
院長先生が、猫が嫌いということで、家の中に猫はいない。
奥様は、
子猫のお世話が好きで、
外猫のメス2匹に子猫を産ませて、
ある程度大きくなると、新聞で里親募集をするのだが、
里親様が見つからないと、あのような状態で飼われるのだ。
話しぶりに、なんの悪気もない。
高級なフードを与えて、たまにシャンプーなどして、可愛がっているつもりでいる。
とにかく、何とか、
ここから連れ出さなくてはいけない。
私は、言った。
「奥様、お忙しいでしょうし、私は暇なので、不妊手術がまだでしたら、私が、動物病院にお連れすることできますよ」
奥様は言った。
「あら、じゃあ、お願いしようかしら。でも、お盆に孫が来るから、全くいないと困るし、2匹は残してね」
3匹しか、連れ出すことが出来なかった。
我が家へ。
グッタリしている。
そして、歩き方がおかしい。
筋肉が発達していないのか、匍匐（ほふく）前進のような歩き方をする。
我が家で、数日休ませて、
3匹を去勢手術へ。
しばらくして、歩き方も普通になり、
3匹は、走り回ったり、高い所にジャンプしたり、とにかく動き回るようになった。
そして、身体を伸ばして、仲良く眠った。
数日後、もう一度訪問。
「猫を飼いたいという方が、3匹を見たいとおっしゃっているのですが、お見せしてもよろしいでしょうか」
了承を得た。
そして、これから、次の段階では、
「3匹に、里親さまが見つかりました」
と、話に行く。
もう、あの場所には、二度と帰さない。
上の段に1匹、
下の段に1匹、
残った2匹をどうするか。
そして、
外にいるメス猫2匹を、どう話して、手術したら良いのか。
これから産まれる子猫を、どうしたら良いのか。
病院という、
人の命を預かることを生業としているお宅で、
こんなにも、
命が粗末にされている。
人間の命と、動物の命は、別なのか。
子猫4匹と、母猫。
母猫を、不妊手術、耳カット。
そして、先週の譲渡会にて、
子猫3匹に、里親さまが見つかった。
里親様の元へは、
生後2ヶ月になってからのお渡しへ。
一番問い合わせの多かった、
茶トラの女の子は、
母猫も、家族に迎えて下さる方限定での、譲渡希望にした。
「茶トラのこの子だけじゃダメですか」
何度も、何度も言われた。
しかし、
どうしても、
外の世界で、
出産して、子育てして、
頑張っていた母猫に、
何とか、一緒に、
幸せを見つけたい。
ソフトケージの中で生きていた、3匹の里親様を募集しています。
青森市近郊の方で、ご自宅までお届け致します。
詳細など、ブログのメッセージ欄、または、
kaoru-0803-mtn@i.softbank.jp
こちらまでご連絡頂けたらと思います。よろしくお願い致します。
チーム赤いりぼんSave- Animals
代表のあんこさんが、この度「しってほしい展」動物愛護のイラスト展を開催されることとなりました。「しってもらうこと」啓蒙活動は、本当に大事です。
1年前、
私のブログ「ひとりぼっちになった猫」にも、素敵な絵を描いて下さいました。
8/5 クイシンボ様 ¥3,500
8/5 ナナ様 ¥5,000
8/6 B・M様 ¥8,000
8/7 K・R様 ¥3,000
8/7 M・H様 ¥10,000
8/8 オダニ様 ¥3,000
8/9 N・E様 ¥5,000
8/9 M・M様 ¥3,000
8/13 カナ様 ¥5,000
ご支援、ご寄付をありがとうございました！！
次から次に、おかしな現場ばかりで、いっぱいいっぱいになっていますが、おかげさまで、何とか頑張っています。
ご支援、ご寄付がなければ、出来ませんでした。感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました！！
