「こうして、多頭飼育崩壊に陥る」
この現場のお母さんは、
うつ病だった。
そして、
25歳の息子さんは、
自閉症だった。
人知れず苦しんでいる、
人間が、そして、動物が、たくさんいる。
「引きこもり」
と、一括りに言われているが、
その中には、精神疾患で苦しんでいる人も多い。
「統合失調症」などは、
本人の苦しみはもちろん、家族の苦しみも、計り知れない。
そして、
多頭飼育崩壊者には、
「精神疾患者が多い」とは言われているが、
その事を、
ただ嘆くではなく、
ただ責めるではなく、
声がけして、協力して、
動物も、人間も、
少しでも、苦しみが減って欲しい。
幸せも喜びもいらないので、
苦しみが無くなって欲しい。
この現場から保護した外猫。
山からやって来たり、近くの空き家を出入りしていた。
外猫は、オス1匹だけだった。
このオス猫、何とも愛嬌がある。
そして、
どこを触っても、何をしても、
威嚇もなければ、噛み付いたり、手を出すことも、
一切ない。
最初は、玄関の靴箱の下に隠れていたが、
きっと、
里親さまへ繋げられる。
そして、
「猫好きが、猫を苦しめている」
活動が、あちこちになってしまっている中、
この現場は、
隣のお宅の50代の男性が、協力してくれて、進めてくれていた。
メス猫1匹を捕獲。
男性に、捕獲器を持ち上げてもらい、お腹を確認。
この猫は、おそらく授乳中のメス猫だった。
乳首が膨れていて、その周りは、うっすらと毛がなかった。
子猫が待っているかもしれない。
このまま、リリースすることに。
オス猫、1匹を捕獲。
授乳中のメス猫がいるという事は、子猫がどこかにいる。
こちらのお宅の奥さんに、何か知っている事はないか、と聞きに行った。
「何日か前から、あっちの茂みで、子育てしてるわよ」
以前、奥さんに、
子猫を見かけたら、連絡をくれるように言っていたのだが、連絡はくれなかった。
子猫がいるという場所、
茂みの中を、遠くから写真を撮る。
そして、写真を拡大して、確認する。
拡大して、写っていたのは、
授乳中と思われ、そのままリリースしたメス猫。
そして隣には、姉妹と思われるメス猫。
このメス猫は、春に手術した猫だった。耳カットされている。
そして、もう一枚
3匹だった。
3匹の姉妹猫が一緒に、
産まれた子猫を守っていた。
これ以上、近づけない。
今、この姉妹猫から、子猫を奪うことはできない。
「奥さん、近づくのはやめましょう」
「今は、安心して子育てできるように、そっとしておきましょう」
きっと、子猫は、3匹の姉妹猫が守ってくれる。
保護は、もう少しだけ先にしよう。
私は、そっと、帰ってきた。
支援物資を、ありがとうございました!!
大変、助かります!!
猫砂は、消費早く、有り難いです。そして、今、多頭飼育崩壊になりかけているお宅がありまして、そちらの猫にも、フードを食べさせてあげてもよろしいでしょうか。過酷な環境にいる動物達にこそ、たくさん美味しいものを食べさせてあげたいです。
いつも、いつも、ありがとうございます!!!