6月初旬、



知り合いのおばあさんから、 電話があった。


「1週間位前から、汚れた野良猫が住みついているんだけど」



このおばあちゃんと、知り合いになったのは、

3年前の冬、

おばあちゃんが逃した猫を、私が保護したことがきっかけだった。


雪の壁の合間、

リードを引きずった犬がいる、
と思ったら、


ヒモを引きずった、猫だった。



ご飯をあげたら、夢中で食べたので、


ゆっくり近づき、足でヒモを踏み、

それから、手でヒモを、しっかりと握り締めた。




オス  未去勢






警察と愛護センターに連絡すると、迷子の届けが出されていて、

この猫の飼い主が、おばあさんだった。



おばあさんの家へ、猫をお届けして、

何で、猫を散歩させていたのかと聞いたら、



「外に出たがるから、かわいそうで」


と、おばあさんは言った。



私は、去勢手術をすれば、外に出たがらなくなることを教えて、

去勢手術に連れていった。





当時、おばあさんの家では、玄関先で、犬も飼っていて、

おばあさんに、

「今は、犬も、室内飼いが基本になっているんですよ」

などと話していたら、



ある日、おばあちゃんの家を訪ねた時、 




犬が、家の中で飼われていて、

とても嬉しかった。





今回、おばあさんから電話が来て、おばあさんの家を訪問。




猫が、いた。


犬を外で飼っていた時の、犬小屋の中にいた。



私に気付き、小屋を飛び出す。




おばあさんに、前日の夜から、ご飯をあげないように、頼んでいたので、

捕獲器を仕掛けて、すぐに捕獲。


オス、未去勢。




身体を拭いている時、

この猫は、氷点下の大雪の冬を、外で過ごしたことが、

はっきりと、わかった。




耳が、凍傷で、変色していたのだ。





よく、耳があまりにも冷たくて、痺れる時、

「耳がちぎれる」

という表現をするが、



野良猫は、本当に、

耳が、凍傷で変色して、壊死して、

ちぎれてしまうことがある。






ご飯をたくさん食べて、




安心したのか、

とても、甘えてくれるようになった。





片目のコタローは、新しい猫に、いつも寄り添う。


去勢手術へ。

そして、
この猫は、おばあちゃんが、家の中で飼ってくれることになった。



おじいちゃんが、犬の散歩を担当して、
おばあちゃんは、猫のお世話を担当しているのだそうだ。


ヒモで散歩していた猫は、もう外に出たがらなくなり、

「1匹だったから、友達を作ってあげられる」

と、おばあちゃんは言った。


そして、私もまた、

おばあちゃんを見守っていく。





身体に、雪が、降り積もり、

耳は凍り、変色して、


それでも、よく、頑張って生き延びた。



もう、

ひとりぼっちにならないよ。























勝田様、原田様、ご支援を、いつもありがとうございます!!今まで自分で買っていた費用を、医療費へと使うことが出来ます。
本当に、助かっています!!



6/13  カナ様  5,000円
6/13   N・E様  5,000円


カナ様、中村様、ご寄付を、いつもありがとうございます!!ご老人宅を、何軒か訪ねています。多頭飼育崩壊にならないよう、何とか頑張っています。
ありがとうございます!!





ご支援のお願い
野良猫の保護、里親探し、TNR活動をしています。また、多頭飼育崩壊現場の不妊手術を行なっています。不幸の連鎖を断ち切りたいです。
どうか、ご支援よろしくお願い致します。