顔が潰れた子猫。
保護した3匹、
その足で病院へ。
三匹は、びっくりするほど痩せていた。
怪我の子猫に、抗生剤の注射と目薬。
左目には赤い膜が張っていたが、右目からは黒い瞳が覗いた。
右目は大丈夫だ。
きっと見える。
この三匹は、10歳以上にもなるメス猫が産んだものだった。
そして、この少し前に、別のメス猫が4匹の子猫を産んだ。
その子猫4匹は、
このシャッターのない小屋に侵入したカラスに、連れ去られてしまった。
突然、4匹の子猫を失ってしまった母猫。
その後、4匹の子猫を失った母猫と、もう1匹の母猫で、
3匹の子猫を、奪い合う形になってしまった。
3匹の子猫は、2匹の母猫に、かわるがわる連れ回され、草むらにいたり、隣の家の小屋まで行ったり、
その度に、おばあさんが、元の場所に戻していたという。
子猫に、人間の匂いが付くと、母猫は育児放棄することがある。
子猫に、おばあさんの臭いが、ついたからかどうかは判らないが、
3匹の子猫に、2匹のメス猫は寄り付かなくなってしまった。
私は、傷ついた子猫を、チャコちゃんと呼んだ。
チャコちゃんのことを、面倒見てくれて、一生懸命、傷を舐めてくれたのは、
1ヶ月前に、前の現場から保護した、トラくん。
チャコちゃん、ボール遊びしている。
良かった、目が見えてる。
きっと、良くなる。
私は、ここまで書き、
そして、大きな腫瘍のある猫の手術の結果を書いて、
ブログを投稿するつもりだった。
しかし、昨日の夕方、
チャコちゃんの容態が急変し、チャコちゃんは、亡くなった。
病院の先生は、
あれだけの外傷だから、脳内出血などあったかもしれない。
数日後に亡くなるケースもある、と言った。
亡くなる数時間前、チャコちゃんは、顔の腫れがスーッとひき、
とてもきれいになっていた。
私は、この現場に、もっと早くから気づいていた。
声がけだけでも、最初にするべきだった。
そうすれば、チャコちゃんは、まだケガをしていなかった。
そして、カラスに連れていかれた子猫4匹も、助けられた。
遅かった。
間に合わなかった。
後悔しても、後悔しきれない。
涙が止まらない。
絶対に、チャコちゃんの死を無駄にしない。
この現場は、
メス4匹、オス4匹。
全頭の不妊手術、治療をする。
おばあさんには、
この一代を大事にすること、この一代で終わらせることを、
必ず約束してもらう。
しかし、それを信じることはできないから、
現場の整備。
定期的な見回り。
中途半端な優しさで、どれだけの猫を苦しめたのか。
チャコちゃんの死を、
絶対に無駄にしない。
また、多頭飼育崩壊現場の不妊去勢をしています。
1000円のご支援で、出来ること、たくさんあります。
どうかよろしくお願い致します。
ゆうちょ銀行
記号番号 18470-13137971
口座名義 サイトウ カオル
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ご支援下さった皆様、心から、感謝致します。
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10/5 スズラン様
本当に、ありがとうございます。
これからも、できる限りのことをしていきます。