四人の男の子のパパが、サッカーや勉強を通してどんな事を伝えているか?子供や家族の将来の不安にどう対処してるか?を書いたブログ

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月〜木曜日は、子育て・勉強について、金曜日は、家族を守るための投資について書いています。
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『早く大きくなーれ 子供たち』4人の男の子に日々教え込む、やーとやっとです。

今回は、『相手を気づかう』ということについて、親としても勉強になったお話です。

三男くんが小学校5年生のころ、所属していたサッカーチームの6年生は人数が少なく、その学年だけでは、試合ができませんでした。

そこで、試合のお手伝いに行くのですが、上の学年の子供自身、そして、その親も心中おだやかではないのです。

公式戦で、6年生を出場させるのか、下の学年を出すのか、皆注目するところとなるからです。

コーチは勝ちに行くために、どこのポジションに誰を充てるがベストか?を考えるのですが、6年生の親達にとっては、我が子を出して欲しいというのが、本音です。

そこへ、お手伝いで行くのですから、下の学年の子供自身も当然そうですが、その親の振る舞い方が大事になってきます。

そこで親の心構え、振る舞い方を学びました。

まず、大事なことは、

『お手伝いしに行ってやってるんだ』ではなく、

『お手伝いさせて頂きます』

という『謙虚な気持ち』です。

なかなかそういう立ち位置に自分を持っていくのが難しいのですが、

『チームのためにお手伝いにいく』

という考え方をコーチから伺いました。

『上の学年のためにお手伝いに行く』というと、どうしても、誰々のため、とか、あの子が出れてこの子が出れないとか、個別の話になってしまいがちです。

そうではなくて、

『チームのため』に『お手伝いをさせて頂く』

これが、この場合よく使われる方法というのです。

そして、もうひとつ『気づかい』という、親としての学びがありました。

それは、こんなことがあったからなんです。

あるお母さんが、『お菓子』を焼いてきて配って下さいました。最初は、

『ありがとうございます』 

という素直な気持ちでした。

そして、

『みんなのために、お菓子を焼いて持って来てくれて、大変なのになぁ』

と思いながら、子供達が、そのお菓子を食べているのを観て、

『ハッ』

としました。

お菓子を食べ、誰もが「美味しいね」と自然と笑顔がこぼれ、試合で気が張っていた雰囲気が一気に和やかになっていたのです。

また、心のこもったお菓子をみんなで食べることでそのお菓子を通じて繋がっているということが、感じられるのです。

一体感が生まれるのです。

『大変なのに、お菓子を焼くのは、何でかなー』

と考えながら、子供の笑顔を観て、

この

『気づかい』

に気がついた時は、結構な衝撃でした。

『こういう気の使い方があるんだ!!』

親だってやはり人の子ですから、

『あの子が出れたのに、うちの子は出れない』

という気持ちがは必ずあります。

そこに、この『気づかい』です。

相手を気づかっていることを、言葉では、なかなか表すのは難しいですが、こんな表現の仕方があるんだと衝撃が走りました。大変勉強になりました。

まとめますね。

上の学年を手伝うということは、あの人のため、この人のため、というのではなく、『チームのため』という考え方、そして『謙虚さ』を学ぶ良い機会となります。

ただ、この考え方には個々人を主張させない側面がある事を注意する必要があります。

そして、今回は、なかなか伝わりづらい『気づかい』は、言葉でなくても、伝える方法があるということが大きな学びとなりました。

PS
「チームのため」という主語を大きくする事で、個々人に主張させない効果を生み出す。というというところ少しお話しします。

チーム運営側の方針を強力に進めるため「チームのため」という主語を大きくする手法は、特に個人を協力させる場合に良く使われます。

各々の個人の視点から見ると、今回の場合、「6年生の誰々が出場できた、出来なかった」という考え方を否定し、「チームのため」と主語を大きくする事で、個々人の事情を主張させないという効果があります。

様々な個々人の主張を黙らせるのです。

「全体のために」と言った瞬間に、個人と全体を比較し、「全体の方が個人より優先されるもの」という考え方を押し通そうという流れが出来るのです。

ここは、注意する必要がありますね。ただ、こういう場合、この手法が強力な事を実感しました。


やーとやっと でした。
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