救急車の乗り心地 | パパ?のブログ

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しばしば記事を書くのを怠けてしまいますが、今は過去に乗った車、運転した車のことをメインに書いていきます。それぞれの車の良い点や悪い点も含めて紹介しています。イメージとはかけ離れた実態を持った車種もあるので、少しでも参考になれば幸いです。

一昨日、ツイッターで

「救急車って遅い。抜かないように走るのって気を遣う」って呟いたら

救急車を愛用されている方から、

「中で横たわっている身としては、あのスピードでも結構怖い」

って指摘を受けました。

 

で、緊急車両って法律上の最高速は確か100㎞/hだったと思うのですが(合ってますかね?)

実際には街中などでは良いところ60㎞/h、バイパスとか他の車が居ないところで80㎞/h程度で

走っていると思います。

 

まぁスピード的には大したことないので、本来は例え寝ていてもあまり怖いスピードでは

ないはずですね。では、何が怖いと感じさせるのかと考えてみました。

 

僕、過去に救急車に乗ったことは2回あります。

うち、中で寝たことは1回あります。

このときに僕が強く不快に感じたことは「異常にノーズダイブが激しい」ということでした。

「ノーズダイブ」とは、車がブレーキを踏んだ時に車の前部が強く沈むことを言います。

 

僕は救急車に乗って運ばれているときに、ブレーキの度に起こる強い

ノーズダイブにげんなりし、「救急車の乗り心地で一層体調が悪くなる」と感じました。

特に坂を下っているときにブレーキを踏まれると頭を軸に一回転してしまうんではないか

という錯覚に陥り、一層不安を掻き立てました。

 

ノーズダイブをすると、リアの荷重が抜け、ブレーキの制動を前輪だけでかけているような

状態になり、制動力の低下につながるなどの悪影響があります。

そのため、車やバイクなどでは主にスポーツタイプの車輛で、強いブレーキングを

必要とされる運転をする可能性が高いものには、「アンチノーズダイブ」という

装置が付いており、ノーズダイブを押さえているのです。

 

救急車はというと、今の日本では主に

 

トヨタ・ハイメディック(ハイエースがベース)

日産・パラメディック(初代エルグランドがベース)

いすゞ・トライハート(エルフがベース)

 

という3車種が使われていますが、これら3車種は根本的に

サスペンション(車の脚部の衝撃吸収装置)がゴミであります。

エルグランドも初代は「キャラバン・エルグランド」や

「ホーミー・エルグランド」といって、商用車の派生車両に過ぎなかったので

全て商用車をベースとしています。

そのため、乗り心地は度外視して作っています。

 

あの、乗車している搬送者に不安を与える乗り心地は全て

そこに起因しているのでしょう。

救急車は、他の車を縫ってスピードの増減を常に行うため、

加速と制動の連続、つまりそもそも酔いやすい運転をするのです。

だからこそ、救急車のサスペンションはしっかりと見直す必要があるのでは?

 

そもそものダンパーをもっとお金のかかったものにし、

フロントは固めのセッティングをすることで、ステアリングの追従性と

アンチノーズダイブ効果を高め、リアは縮み側を柔らかく、伸びを固めにして

乗り心地を高めつつも、ギャップで跳ねないようにします。

こうすることで、搬送者ももっと気分よく病院に運ばれることができると思います!

 

まぁ、救急車は必ず入札なので、メーカーも極限までコストを落としており

これをやると車の値段は多分4万円くらいは高くなるので

こんな車輛は良いのが分かっていても絶対に行政は選ばないし

メーカーも作らないでしょうね。

 

安けりゃ良いってもんでもないのですが…