ぴんころ地蔵
先週末所用で佐久に行く事があり、兼ねてより名前は聞いていた「ぴんころ地蔵」参拝に行ってみた。
名前がユニークだが、由来は「健康で長生きし(ぴんぴん)、寝込まずに楽に大往生する(ころ)」ところにあるようである。
佐久市野沢の成田山薬師寺山門手前に祀られており、高さ約1m。平成15年9月に建立されたとのことで、まだ新しい。首をかしげ右手を添えた愛嬌のある姿が印象的である。健康長寿と楽な大往生にあやかろうと、多くの人が参拝に訪れているそうである。
仲見世通り(石畳の参道)
山門までは石畳の参道が続いており、仲見世通りとなっている。この仲見世通りでは、終戦直後まで続いていた門前市を復活させ、毎月第二土曜日に定期的な「のざわ山門市」が開かれているとの事。運良くこの日は第二土曜日だったので、この市が開かれていて、結構な人出で賑わっていた。店は、地元の野沢商店街の皆さんが出店しているとのことである。
料亭花月玄関
参道のすぐ脇には、佐久鯉料理で有名な割烹花月があった。昔々ここで宴会をやった事があったが所在の場所は知らず、「ここにあったのか!」と新しい発見であった。目を商店街の方に転ずると、「魚甲」の大きな看板が見えた。鯉を始め、川魚の甘露煮で有名な店である。川魚の代表の鯉は、独特の癖(泥くささ)があるため敬遠する人も多いが、佐久地方で作られる「鯉こく」は、一般家庭で作られるものでもそうした癖はなく、鯉独特の小骨まで難なく食べる事が出来るように作られていて、旨い。やはり「鯉こく」は、佐久で食べるのがいいか。
「魚甲」では、「のざわ門前市」が開かれる日は、特製の「鯉こく」が無料で振舞われるとか。残念ながら、折角の第二土曜日だったのにいただく事は出来なかったが、長寿大往生(特に「ころ」)祈願の「ぴんころ地蔵」参拝と併せ、是非再度訪問して特製「鯉こく」をいただいてみたい。


