
観音堂
布引観音は、千曲川左岸の断崖絶壁の中腹にあるお寺で 、同級会の宿のすぐ先にある。近くからは見えないが、遠くから望むことは出来る。正式名称「布引山釈尊寺」。本尊は聖観世音菩薩。天台宗の古刹で、奈良時代開基と言うから、歴史は古い。近くに観音様が布を引いたような布引の滝があることが、名前の由来のようです。断崖絶壁に張り出す様に建てられた朱塗りの観音堂は舞台造りになっていて、端に立つと足がすくみ、何かに捕まっていないと立っていられないくらい恐ろしい。
ここに安置されている観音様が、牛に化身して、信仰心の無い強欲で意地悪な婆さんが干していた布を角に引っかけて走り去り、これを追いかけた件の婆さんは、気が付いたら長野の善光寺にたどり着いていたのを知り、これは観音様の導きであるに違いないと悟り、今までの行状を悔い改め改心したと伝えられている。ここから、「牛に引かれて善光寺参り」のことわざが生まれ、「思ってもいなかった出来事や、周りからの計らいによって、自分が良い方向に導かれること」の例えになっていると言う(こもろ観光局参照)。

宿にあった案内図
同級会の話の中で、宿に来る途中でここに寄って来たと話す人がいたり、小学校の遠足で行ったことがあると話す人がいたので、一度行ってみたいと思ったのだが、話から、下から登るのは時間的にも体力的にも結構大変そうだと想像。簡単には行けそうもないなと思っていたら、部屋に置かれていた案内図(写真上)を見ると、どうやら歩かなくても、上から車でも行かれるらしい。これだと時間が取られないと思われるので、帰路、車で寄ってみることにした。
しかし、これは甘かった‼
案内に従って入った道は林道。舗装されてはいるもののカーブあり急坂ありの、車が一台通れるだけの山の中の一本道。前方に細心の注意を払い、対向車が来ないことを祈りながら必死の思いで駐車場にたどり着いた。運よく対向車が来なくて良かった‼ 駐車場には、三台車が停まっていたので、タイミングがずれてこの車と途中で遭遇していたらと思うと、ゾッとした。林道に入ってからここまで2㎞はあるか。長かった‼

社務所

本堂入口
駐車場から観音堂までは歩いて直ぐで、これは良かった。ビックリしたのは、こんな山の中の足場の悪いところに人家やら大きな社務所の建物があり、車も何台も停まっていて、人が住んでいる気配があることだった。

観音堂

観音堂
社務所の庭からは、目の先の断崖絶壁の中腹に造られた朱塗りの観音堂が良く見える。

観音堂手前の洞門

観音堂入口

観音堂内部
ここを過ぎてさらに進むと岩に掘られた「青の洞門」のような隧道があり、ここを抜けると観音堂であった。焼き討ちにあったり、火災にあったりで何度か再建されているとのことだが、この断崖絶壁の足場もない様なところに、どうやって建てたのだろうと思う。
本尊の聖観世音菩薩をお参りし、帰路についた。
帰路の林道では、先方から来るタクシーに遭遇したが、たまたま待機所の近くで、タクシーの方が待ってくれていたので、助かった。風穴近くで2車線の大きな道に戻った時は、ホッとした。次に行く時は、下の参道から歩いてみようと思いながら、布引の地を後にした。
参拝のご利益あるか。