ミオよ わたしのミオ その③ | ユビソロと仲間たち

ユビソロと仲間たち

外に出たくてもなかなか出られない
誰かと何かを話したい
そんな思いの仲間たちが集う場所として
ユビソロの会をつくりました
どなたでもふらりと遊びに来てださい

このタイトルで、記事を書くのは実は3度目なのです。

最初は、ちょうど今から10年前の3月で、

次に書いたの2年前の、2022年10月。

同じ本について、これほど書くのは初めてです。

※アストリッド・リンドグレーン著・岩波少年文庫(児童書です)

 

今回、これを書くに至ったのは、あまりにリアルな夢をみたからでした。

 

ここしばらく、わたしの身の周りで、さまざまな出来事が起こりました。

心配、不安になること、恐れの感情もあったし、いろいろとネガティブなこと。

またはちょっとワクワクすること、感動に胸打たれるようなことも。

 

そして、自分の生活を見直そうと感じ始めて、

体の弱点に、そろそろまじめに向き合おうと決意し、

それまでなかなか徹底できずにいた、

食生活含め、生活全般の見直し。デトックス。

 

そうするうち徐々に、心身が変わってきたように感じてきました。

ほんの少しずつですが、軽くなり、視野がひらけてきたような。

 

そんな時、みた夢が、

このタイトルにある「ミオよ わたしのミオ」の主人公ミオのものでした。

 

 

物語の詳細は省き、下に過去記事のリンクを貼ります。

 

要約すると、不幸な幼少期を送った少年ミオは、ある時、自分の使命を知ります。

それは、自分が、この世の悪、その権化ともいうべき” 騎士カトー”と戦える、

ただ一人の人物だということ。

彼には、それまで闇夜であった世界に、明るい光を取り戻す、という使命があったのです。

 

夢の中で、いきなり場面は、最後の戦いの時。

 

わたしはミオと同化していまして、恐怖に喘ぎながら、最後の一撃、

鋭い剣先をカトーの胸に刺したのです。

ミオというか、わたしはぼろぼろ泣いていました。

 

そのあとは、覚えていないのですが、

夢から覚めたあと、思わずわたしはパソコンを開いて、

前回書いた、この物語の記事を読み直しました。

そのシーンは、以下のようでした。

 

死闘が繰り広げられ、最後のその時、カトーは叫びます。

「さあ、しっかりとおれの心臓を狙え!」

「こいつがさんざん、おれを苦しめたんだ」

 

なぜか、わたしはその時、

この、極悪の象徴である”騎士カトー”は

わたしの中にもいたかもしれない・・・と強く感じられて、

胸がぎゅっと痛く、熱くなりました。

わたしは自分の一部を刺したのかもしれない、と。

 

そして、騎士カトーは、悪どく、ひどいことをしながらも、

心の奥底では、そんな自分を憎み、自分が滅ぼされることを、

死ぬほど願っていたのでした。

 

この世の中には、カトーを地で行く悪人もいるし、

真逆の、善い人もたくさんいるけれど、

どんな人にも、多少の差、もしくは雲泥の差があったとしても、

それぞれ違ったかたちで、

カトーを、またはそのかけらを抱えているかもしれない。

そして、

それに気づくだけで、何かが大きく変わっていくのかもしれない。

 

世の中が混沌とし、

良いも悪いも、情報もモノも溢れかえっている、こんな時、

そして、わたし自身は、

自分の整理整頓を進めていた、この時期、

 

わたしに現れたこの夢は、

ものすごく衝撃的に感じられました。

同時に、一方で

わたしのひたいに射してきた、

ひとすじの朝の光のようにも感じられ、

わたしはしばし、ぼんやりとしてしまいました。

 

そして、

なぜだか全身に、たくさんの感謝の思いがめぐってきて、

あらためて、またわたしは、

” 生きよう”と思ったのでした。