1月13日
舞台『妖怪アパートの幽雅な日常』
13時回観劇。
香月日輪の同名小説(2003年より、外伝1巻ふくむ全11巻)を原作とする。
また深山和香による漫画化(2011年より既刊17巻)もされている。
1月11~27日まで全19公演、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演。
脚本
谷碧仁
演出
元吉庸泰
出演
稲葉夕士 - 前山剛久
長谷泉貴 - 小松準弥
龍さん - 佐伯亮
一色黎明 - 谷佳樹
深瀬明 - 佐々木崇
久賀秋音 - 中村裕香里
佐藤さん - 相川春樹
クリ(Wキャスト) - 荒井悠、猪股怜生
骨董屋 - 細見大輔
ほか
あらすじ
3年前に両親が他界し、伯父の家に引き取られた稲葉夕士。
心機一転、高校からは寮に入ることに決めるが、直前に寮が全焼。
やっとの思いで探し出したアパートは、破格の家賃とひきかえに、さまざまな妖怪や幽霊が出るとされる。
「普通」ではない「クセ者」たちに囲まれ、「普通」の高校生活が始まる。
感想
ファンタジーでありながら人情的な、ハートフル物語。
終始、「普通」というワードが飛び交う。
「普通」ってなんだろう。
普段、自分が普通だと思っていることや、当たり前だと感じていることは、誰かにとっては非日常であって、正しいことも真逆になりうる。
「価値観」も主観であって人それぞれであるし、他人と比較し、他人を否定するから自分の価値観が生まれるのではないだろうか。
「普通」ってなに?
「普通は・・・」
「・・・するのが当たり前」
「みんなも・・・してるんだから」
そもそも「一般的」って誰が決めるんだろう。
「みんな」って誰のこと?
結局答えなど見つけたくても見つけられないのかもしれない。
見つからないものなのかもしれない。
でも、そこからどう生きるのか。
しがらみに縛られず、大胆に生きる?
ぶつかり合わず、他人を否定しすぎないよう、謙虚に行くのか?
というか、こういうことを書き連ねていて、後から見返して、耐えうる文章になっているのか?
とにかく、「普通」なんてちょっとした出来事、経験ですべてひっくり返ってしまうということ。
主演・前山剛久さん。
『仮面ライダーウィザード』でいえば、グレムリンことソラ役で個人的おなじみ。
あるいは、『戦国鍋TV』AKR四十七/大石主税役ほか。
昨年12月の舞台『pet(前編)』以来の谷佳樹さん。
そして、骨董屋役の細見さんも、昨年9月に観劇した舞台『死神の精度』以来。
相変わらずスタイル良すぎ。
個人的には、「一歩500円」のシーンが好き。
観た人には分かる。
確実に細見さんブームある。
ちょっと感動したのは、クリ役を演じるWキャストの、荒井悠(あらい・ゆう)くんと猪股怜生(いのまた・れい)くんで、あわせて「ユウレイ」になる話。
キャスティングしたら、あとから現場で気づいたらしい。
そんな偶然があるのか。
来週ももう一回観劇予定です。