事の発端はオール電化住宅が増えすぎて、ガスを採用する住宅が少なくなり、ガス事業者もPRをしなくてはならないと結束したことが始まりでした。
当時立ち上げに尽力された担当者Nさんと、あーでもない、こーでもないと数ヶ月デザインを変更して今のキャラクターになった記憶があります。
実のところ初期のとろ火ちゃんは赤色でした。しかも丸いほっぺもありませんでした。炎は赤いと考えていた自分としては一押しだった訳で、強くクライアントに薦めたところ、賛同が得られず膠着状態に。やはりガスの炎は青だと。
しかし顔を青にすると死人のように見える問題がありキャラクターとしてはNGです。これはプロとして折れたくないところ。
どうすればよいのだろう。。。
このまま膠着状態が続けば事業自体がなくなりそうな雰囲気。お客さんのいう通りにすればよいのか?自分の意見を押し通すべきか?
デザインをやる人なら経験あるような話です。
けれども、答えはどちらでもなく、正しい解決法はあるものと信じ一晩悩み、悩み。もうだめというところで。
早朝に、は!っと、今のようなほおかぶり顔を思いついた訳です。忘れないようにチラシの裏にラフを書きなぐり、一気にバリエ展開し、当日スタッフに手伝ってもらい急いでデザイン化しました。
名前のとろ火ちゃんとは、昭和を感じさせるようなあったかなこころづかいを大切にしたいという思いで名付けました。こまかな心遣いで料理を作っていた時代に戻せたらという願いをこめて。
このデザインとコンセプトでなんとか賛同いただき事業化にこぎ着けました。
その後もコマーシャルソングを作ったり、ダンスを作ったり、着ぐるみやグッズを作ったりと展開が広がっています。
ゆるいキャラなのは、今だから、平凡な共感や幸せ感を共有するプラットホームが求められているのだと思います。普通の楽しさ、やさしいふれあいなど。
ガスコンロでおいしい料理を作る文化、見直してほしいと思います。http://www.g-line.ne.jp/
今後も、モノを売ること以上に、生活価値を提案できるようなPRができればと思います。
