脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説―
前野隆司さんという人工知能の先生の本を読んでみました。
受動意識仮説というのは、起こったことを脳がイリュージョンのように記憶して、初めて心を形成しているということらしいです。
指を曲げる動作は、心が指示しているのではなく、神経が先に動いた後に、脳が反応するという実験事実があるかららしい。
え~って驚きます。
じゃあ、人間のどこから私で、どこから心なの? 脳のどの部分にこころがあるの??と疑問が生まれます。
更に昆虫には心があるの? 人の心とどのように違うの?
などなど。
でも最終的には「私」の存在が大切ということらしいです。
なぜこんな本を読むかといえば、実はグーグルジャパンの社長が人工知能の権威だということを知ってからです。
次代のバーチャルコミュニケーションが加速する中で、動作が心よりも先に優先化する傾向にあります。「心」のありようは、置き去りにされ、仕事や恋愛までも、パソコンの中に収納化されるのではないかと思うくらいです。
広告作成をするときに、以前は、紙や手作業で作っていたものが、今はパソコンのキーボードです。受け取る側もパソコンです。互いに座っている状況で関係が成立します。
高度すぎる情報化はある意味人類を退化させるのではないかという気もします。
世の中や伝達手法が変わっても、大切な価値観は、一人ひとりの受動的な「私」が持っているようです。人がいて自分の心が生まれるのかな、と。