(中島みゆきさんの「夜会」にも出演した)植野葉子さんが参加している舞台…ということもあり行ってきました。
葉子さんの夜会以外の舞台を観るのは、tptの「LONG AFTER LOVE」(三島由紀夫さんの「近代能楽集」をベースにした舞台…ベニサンピットで2000年に上演)以来です。
【概要】
ラテンアメリカの作家、フリオ・コルタサルの短篇小説『南部高速道路』を原作に、演出の長塚圭史さんが、舞台を日本に置き換えて描く。
高速道路で原因不明の渋滞に巻き込まれた人々。いつまで経っても渋滞が終わらない。日は明けて、季節は流れて…。いつしか彼らの中に連帯感が生まれて…
・劇場に入ると、中央に舞台が…座席は四方囲みの形になっていました。座席には車のシートカバーのようなものが付けてあり、劇中、役者さんは客席の入り口からも出入りしていました。
・車をどうやって動かすの…と思ったら、“傘”で車を表現していました…!
・現実にはあり得ない、距離も月日も長い長い渋滞は、『時間』の留まりのようにも思えた。また流れ出せば、混ぜこぜになって人(車)の流れの中に紛れて消えてゆく…。
いつかは終わる時間(人生)の中で、その時にしか出会えないかもしれない人々とのふれあいの瞬間があるのだ。
・真木よう子さんや、梶原善さんといった、映像作品でもおなじみの役者さんも出ていらしたけれど、
私は、黒沢あすかさんの演じられていた役が非常に印象に残った。
黒沢さんは、映画など(私の場合は、予告編のようなもので見た印象なのですが)の映像作品では、妖しく色っぽい役が多かったように思うのですが、今回の舞台では、言いたいことはハッキリと言う凛とした女性を演じていて、私の中での黒沢さんのイメージがガラッと変わった!
映像作品でもこういう普通の女性の役をもっと演じる機会があるといいのですが、一度、艶っぽい役のイメージが付いてしまうとなかなか難しいのでしょうか…。
小林勝也さんも、昨年出演された「路上3.11」の老人をほうふつさせる、とぼけた味わいのおじいさんを演じていて、印象に残りました。
今年に観に行った作品は、人間同士の“繋がり”を描いた作品や、(逆に)壊れた家族関係を描いた作品が(意図して行ったわけではないのだが)、妙に多いのだが、
この作品は 人の繋がりを描いた作品では、つかの間の温かいふれあいを、“渋滞”という意外なシチュエーションの中で描いて、見応えのある作品だった。







