私のご贔屓劇作家四天王のひとり、東憲司さんの作品2つ。文学座と お膝元の桟敷童子の
作品です。2作品とも、12月22日に行きました。


★「海の眼鏡」(文学座・演出/高橋正徳)
【あらすじ…特設ブログより】
かつて海女で有名だった海沿いの町。町おこしのための海女センター建設の計画が持ち上がり、立ち退きを要求されている潰れた水族館がある。そこは海女を引退した御厨(みくりや)睦子の住居で、彼女は立ち退きに反対し、篭城している。
そんな睦子の元に訪れたのは、町おこしの海女グランプリに選ばれた孫娘のほのかと、かつては有能な海女専門の水中眼鏡職人で睦子と付き合いのある重治であった。
二人は立ち退きを説得するが睦子は一向に応じず…次第に重治はほのかと共に籠城に加勢をすることになる。それぞれの思惑が渦巻き、家族を巻き込む戦いの日々が始まるのだった。 町はずれの潰れた水族館を舞台に繰り広げられる青春と狂気、あの懐かしい日々が蘇る。

・物語の時代設定は現代ではあるけれど、手作り感のある 木材が主体の舞台美術や、歌やセリフ・演出の端々に、桟敷童子的なテイストを感じた。

・櫻井章喜さんの役は、当て書き…?(笑) 体型によく似合う、よく食べる役でした…。

・物語ラスト…可愛い孫娘の瀕死の危機に、身を挺して立ち向かった睦子さんの姿をみて、以前、東さんが石川さゆりさんの座長公演に書いた『夢売り瞽女』の“たまえ”さんの姿がだぶって見えた…。


★「泳ぐ機関車」(桟敷童子)
【あらすじ…演劇ライフ・公演案内ページより】
筑豊のある町、石炭隆盛の頃。小ヤマ炭鉱主の子供である小学生の三好ハジメ。父親は一代で炭坑主になった町の名物男の三好辰介。辰介は炭鉱夫達にも慕われる頼もしい男。妻を早くに亡くした辰介の悩みは、年頃になった二人の娘の千鶴と美代の事…そして気が弱くおとなしいハジメの事である。そんな彼らを囲むのは荒くれで一癖もある炭鉱夫達。そんな環境で逞しく育って行く姉弟達…が、彼らにも時代の波が襲ってくるのであった…
『泥花』『オバケの太陽』に続く炭鉱三部作最終章は、ハジメ、千鶴、美代の最初の物語。迫りくる激動の時代と、優しく儚い少年時代の物語。

・ここ何作品かは、劇団員の大手忍さんがメインで活躍するお話が多いが、今回も主人公・ハジメ君の役を。気弱なハジメ君が、徐々にしっかり前を見据えて生きていく様を力強く演じていて印象深かった。

・物語中盤で、親戚のおじさんの役で東憲司さんが役者さんとして登場! (役者さんとして出演されたのは、グリング「虹」(2006年)以来らしい)
大手さんのブログにも載っていた、満面の笑顔もあり、どこかホッとする場面でした。

・炭鉱主として強い信念を持った父も、炭鉱事故で労働者たちに責められ針のむしろにされ、やがて失意の末に首吊り自殺…。
全体的に悲劇的なお話であるのに、観終わったあと悲しい気分にならなかったのは、“親戚のおじさんの笑顔”と、ラストのハジメ君の希望に燃えた凛々しい姿があったからかもしれない。

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東憲司さん、外部作品では今秋に演劇集団円に作・演出をされるそうです。
さらに、先日、もりちえさんにお聞きしたところによると、来年にも外部作品提供があるそうです。
2月末。2つのイベントに行ってまいりました。


★ACOGIな みゆき ~生誕スペシャル~

いつも歌舞伎町の 世情 でお会いし、ツイッタやmixiでもやりとりさせて頂いている ちゃっぴ♂ さん主催による 中島みゆきさん弾き語りイベント。23日に行きました。

いつも関内の『マーク2』や 花小金井の『ばんどまん』でギターを弾いて歌わせていただいているけれど、
今回初めて松戸での弾き語りで、しかもこれまた初めてマイギター持参で参加させていただくことに…。
弦を長らく取り替えていなかったので、家で初めて本格的に弦を張り替えた…ら!6弦を切ってしまった…(T T)
行く道で新たに購入し、会場で常連の皆様に助けていただきながら、なんとか弦を張り替える…。皆様いろいろ教えてくださり、本当にありがとうございました…!

「タクシードライバー」「トラックに乗せて」「追いかけてヨコハマ」の3曲を披露しました。
比較的長期的に練習していた曲でしたが、慌てていたのと緊張していたこともあり、家で演るようには上手くいかなかった…今後参加するときまでには、完璧にしたいなあ…。
他の方の演奏の時でも、セッション的にその場で(座っている場所から)演奏に自由に参加できる形になっていたのは嬉しかった。
毎月開催とのことで、(3月・4月は観劇スケジュールの関係で難しいのですが)今後も、おじゃまさせていただこうかと思っております…。

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さて、その日の2次会は、御徒町の「旅のつづき…」というフォーク酒場に行きました。
シンガーソングライターの国安修二さん(オーナー)・わたるさん(マスター)兄弟のお店です。

ここでは、マスターのわたるさんがMCとなって、お客さんが1曲ずつ回して歌っていく形になっていました。
私は、みゆきさん…ではなく(笑)陽水の「Make-up shadow」を歌ったのでありました。(マスターと常連の方に弾いていただきました)
わたるマスターは盛り上げ上手ですね~! 歌も褒めていただきました…(^^)

フォーク酒場って、それぞれのお店にそれぞれの良さがあるものですね!
個人的にもこれからも行ってみたいお店でありました…と言いつつ、翌日もライブの会場としてこのお店に行くことになっていたのでした(^^)

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★ 村下孝蔵生誕60年記念トリビュートライブ

この「旅のつづき…」のお店で、村下孝蔵さんの歌ばかり歌っているので、お店では“孝蔵”と呼ばれるようになってしまったという(笑)、『うたたね徹』さんによるライブ。24日に行きました。

いつも関内のマーク2でお世話になっていて、ツイッタやmixiでもやりとりさせて頂いている“たむこう”さんこと、田村曉さんがギターでサポート参加…ということもあり、23日夜にお店でチケット購入…滑り込みセーフでした!(笑)

村下さんのベスト盤的アルバムは数枚持っていたので、普段から聴く機会はあったのですが、実際ライブで聴いてみると知らない曲も多くて…けっこう隠れた名曲が多いですね。
あらためて自宅のアルバムを聴きかえしてみると、収録されている曲もあったりしました(^^;)。コーラスに特徴のある曲が多いので、結構印象に残るのであります。
もちろん有名な「踊り子」や「初恋」(これはアンコール曲でお客さんも一緒に!)も歌われましたよ。
大ラス曲の「歌人」での うたたねさんの伸びやかな声が とても良かったっす!

「初恋」
http://www.youtube.com/watch?v=dNa5CzS7zJ0&feature=youtu.be
関西を拠点に活動する役者さんたちによる2つの公演。

★「血、きってみる」
関西を基盤に活動されている工藤俊作さんがプロデュースする“プロジェクトKUTO-10(くとうてん)”の公演。 12月8日。

【物語概要…チラシより】
セーラー服に袖を通してみた。
バカげている。と、思われてもしかたがない。
しかしこうすることで少しでも何か分かるかもしれないと思ったのだ。
娘はセーラー服を脱ぎ捨てて、どこへ行ったのだろうか。
同じ年くらいの女子高校生たちに「君、親ってどんなものだい?」とレコーダー片手に聞きまわる。こうすることで、少しでも何か分かるかもしれないと思ったのだ。
どうして、娘は姿を消したのか。
セーラー服に袖を通して、娘がたどったであろう道筋を追って、父は娘を探す旅に出る。


・なんだか久々に見た、コテコテの関西弁のお芝居だった。
演出は劇団太陽族の岩崎正裕さん。前説&開演前の諸注意をギターの弾き語りで(こういうのは、以前、東野ひろあきさんが『ミュージック・ヘアー』シリーズでやってたのを思い出した…)。

・脚本は元劇団Ugly duckling(現在は解散)の樋口ミユさん。劇団時代から作品を観ている。
いわゆる“アングラ系”という系統に入るとは思うのだが、唐さんとも、(南河内万歳一座の)内藤さんとも違う、樋口さんの独特の世界観が確立されている。
いつもは、やや社会批判的な切り口が強いのだが、今回は岩崎さんの関西の地域色の強い演出と相まって、風刺的な色合いは薄まりクスッと笑える若干マイルドな仕上がり。それでも、樋口さんの世界観の根幹な部分はブレていなかった。

・物語概要を書いたけれど、実際の登場人物には“娘”は出てこない。つまり父親はいないはずの娘を探しているのである。
架空の子供を探すという行為を通して、自分の中の女性的な部分や、母親(=妻)の気持ちを追体験しているのだろうか…。

・「真夜中の“時代”の行列」が練り歩いてゆく場面…その表現が樋口さんらしい!と感じた。

・風呂場の浴槽を父親のお棺に見立てたり…。吸水口のあたりからいろんな登場人物が…。
吸水口は、時代や宇宙をつなぐブラックホールのようなものなのだろうか。
1969年のアポロ11号の月着陸の一件が象徴的に登場する。
そして「月」「地球」「丸太アート」「雨」「雹」…といったキーワードも散りばめられる。
自分は、この年を境に人間の関係性が変わっていった(無機質的になっていった)…というのことを表しているのかな…とも感じた。


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★「これまでの時間は」
劇団 空晴(からっぱれ)の公演。12月15日。

【あらすじ…HEP HALL(大阪公演会場)HPより】
最近、大学進学を控えた娘が少し様子がおかしいと、父は感じていた。
何か隠し事があるのか…
母親不在の十倉家。二人の生活に慣れてきたある日に起こる様々な
「おかえり」「ただいま」「行ってきます」「出て行ってやる」「出て行け」
なハプニング。
招かれざる客。思わぬ形での別れ、思わぬタイミングでの再会。
そして、ようやく帰ってくる人。あるいは、出ていくと言って聞かない人。
出て行かないでと懇願する人。出ていくかどうか、悩む人。
出ていくことと、留まること。それぞれの思いを、兄弟・親子・夫婦を通して描く。


・岡部さんの作品としては、リリパットアーミーII「kisses」中の作品以来2度目だが、空晴の公演としては初観劇。
『勘違いが勘違いを生んで…』というのは、後藤ひろひとさんの作品でよくある展開だが、後藤さんはひたすら笑いで転がしていくのに対し、こちら岡部さんはシリアスに描きつつ“人が互いに思いやる心”を暖かな目線で描いていた。

・今回は、唐組の稲荷卓央さんが客演。
唐組を観るときの目線と、今回の空晴の観劇目線で、見方を切り替えてみると、自分の感じ方の違いが面白かった(笑)。
稲荷さん、ギラギラした感じは唐組の時と変わらず(笑)。
でも、ちゃんと“空晴バージョン”でした(笑)。上瀧さんとの兄弟のやりとりがそれによって浮くこともなく自然で、作品の中に馴染んでいた。
カーテンコールで唐組のように「稲荷っ!」とか「上瀧!」「岡部!」とか掛け声がかかるかと思ったがそれは無かった(笑)。

・新しい劇団員だという 古谷ちさ さんの演技がよかった!…ひたむきな眼差しとか、立ち姿など、熱演ぶりが伝わってきた。
そして、座長でもある岡部尚子さんは、(去年客演していた、南河内万歳一座でもそうだったのだが)大阪のにぎやかなオバサン的な役がハマりますなあ…!
ギタリストの丸山ももたろうさんの久々の関東圏でのソロライブ。9日に行きました。

毎週のように観劇に行っている私ですが(笑)、昨日9日はちょうどなにも予定が入っていない日で、どうやって過ごそうか考えておりました…。
そんなとき、ももたろうさんの日記でライブがあることを知り、なんとか当日昼にお店に予約して緊急参加することができました~!

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(観に行くのは)夏目一朗さんとの『ももいち』のライブから数えても2年ぶりぐらいだし、ソロライブでいうと、3~4年ぶりぐらいになると思います。

今回は、現在では入手困難なファーストアルバムからの選曲もあったし、数年前の『もも・ザビ・菌(ももたろうさん・ザビエル大村さん・河野俊二さん)』のとき以来の、ももたろうさんの歌声も聴くことができました!

笑いも交えつつ、曲間で結構音楽原理(というのかな?)的なことも話されていましたが、昨年春からギターを始めた私は、耳をダンボにして聴いておりました…。
自分がギターを弾くようになって、どんなライブに行っても、やはりギタリストさんの手の動きを追うことが多いです…。もちろん今回も!
いつか自分も、ももたろうさんのように軽やかに弾けたらいいなあ…。

Doors to DoorsDoors to Doors


今年中に3枚目のアルバムを制作するそうで、ほんでもって5月には同じ 宮内家 で『ももいち』のライブもあるとのこと(今度は早速予約しました!)で益々楽しみです~!
私のご贔屓劇作家四天王の一人、箱庭円舞曲の古川貴義さんの作演出による2つの作品。

★「否定されたくてする質問」
箱庭円舞曲。11月3日。

【あらすじ…CoRich舞台芸術HPより】
マンガ家という職業を題材に、原作者と作画者、編集者の葛藤を描く。


・“否定されたくてする質問”が、要所要所に散りばめられた作品…かと思いきや、作品全体のテーマとして…という感じであった。
今回は再演だが(私は初見です)、そのままの再演ではなく、再構築したものだとか。
劇団HPで初演と再演の告知ログを見直してみると、英語のサブタイトルが変更されているのがわかる。

《初演のサブタイトル「To my question, please sai no」(=say no/才能?)【私の質問にどうかnoと言ってください】》

《今回のサブタイトル「Tell me reason why thing go wrong」【私が間違っている理由を教えてください】》

そういったところもディテールの違いを現しているのだろうか…。

・漫画原作者・作画者・アシスタント…みんな一筋縄ではいかない登場人物たち。
彼らを奮い立たせようと、あれやこれやケツを叩く編集者たち。
今回の漫画家の設定は、作画者・原作者が別々の人間が担当している…という形態であるから、
各々が自分の考えを押し通してばかりでは、ものは進まない。助言・アシスト、叱咤激励があって、はじめて動き出すのもの。
止まった時計が動き出したかのように、慌ただしく物事が運び出してゆくラストシーンが、清々しく印象に残った。


★「見渡す限りの卑怯者」
ジェットラグ・プロデュース。12月15日。

【あらすじ…ジェットラグHPより】
理想を追い求め、常に自分は正しいと信じて生きてきた画家は、将来を嘱望されながら、ふとしたきっかけで傷害事件を起こしてしまう。
過去の自分を肯定することでしか生きられない男は、自らの行為の正当性を訴え続け、
ついに山間の精神病棟に「入院」という名目で「収監」される。
そして、そこで出会ったのは、思いも寄らぬ人物だった…。
“正しさ”とは?
それを決めているのは、自分なのか、世界なのか。あなたの判断基準、その根拠はいったいどこにある?この世界の常識を疑う、正しい男の物語。


・松田賢二さん演じる『権田』は多重人格の男で、もうひとつの人格が若松武史さん演じる『坂東』。つまり“二人一役”ということである。
物語を観劇して類推すると、本当は坂東が基の主人格で 権田が第2の人格ではないかと。
普通なら坂東の目線で描かれそうだが、ちょっとヒネって権田の目線で描くことで、
“正しい”ということはなんなのか
…というのが、より鮮明に浮かび上がってきた。

・ヒトから思われている自分(のイメージ)…。
そして、自分自身のほんとの姿…。
多重人格の男の動向に絡めて、我々が日常生活で潜んでいるもっているであろう二面性をも描いていたような気がする。
医師の助手も青年も実は統合失調症であったり、
三浦浩一さん演じる医師が、悪人のように描かれているように見せて、実は彼らの治療のためにそういう風に“見せて”いることが後に分かったり。(これもある意味二面を見せているということですな…。)

・最後の「卑怯者!」のセリフ。舞台上は若松さんだが、声は裏で松田さんがあてているようにも聞こえたのだが…??
この作品では、松田さん演じる権田の目線で描かれているから、坂東に戻っても権田の立場だと、『多勢の人間の都合のいいように収束する形で“副人格の坂東に乗っ取られた”』形であるし。
だから「卑怯者!」なんだ…と!
一瞬、判らないけれど、よく考えると“深い”…!

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2つの作品に共通して、場面転換の音楽がとても印象に残ったのだ。
ジャンル名がよくわからないが“デジタルポップ”とでも表現するのだろうか。
箱庭のHPをよく見ると『脚本・演出・選曲』とあるし…。
古川さんは、音楽にもこだわりがあるのですなあ…。
昨年末に観に行った、『初雪の味』。
私が行った12月30日は、会津編の終演後にアフタートークがありました。

会津編の方言翻訳と演出を手がけた箱庭円舞曲の古川貴義さんと、
熊本弁での演劇を創り続けている“田上パル”主宰の田上豊(たのうえ ゆたか)さん。

メモ書きと記憶をさかのぼりながら、アフタートークでの内容を箇条書き的に書いてみます~!


【古川さん】

・開演前諸注意を会津弁で行ったけれど、方言に直すと“タメ口”風になってしまう…(^^;)。

・吉田小夏さんのオリジナルを、会津弁の言語感覚に微調整。
(古川さんのほかにも、出演の小暮智美さんも福島出身。※演出助手さんにも福島の方がいたようです)
鼻濁音のニュアンスを伝えるのに、例えば台本の『が』の上に“△”を付けるなどして工夫。

・同じ“雪の降る寒さ”を示すのに、鎌倉編のように『あ、降ってる!』という地域と違い、常に降っている会津のような地域の雰囲気を出すのも難しかった。

・出演者が様々な地域の出身者なので、それぞれの地域の訛りを直すのが大変…。

・『方言はリズムである!』


【田上さん】

・(会津編を観て)地元・熊本弁は早口なので、会津弁のテンポは遅くて我慢できなかった!(笑)

・自分の劇団(田上パル)は、最初は九州出身者しか集めなかったのだが、規模が大きくなってくるとともに、九州以外の者も入ってくるようになった。
それでも稽古場では、熊本弁のみでやり取りさせるようにしているが、よく聞いているとイントネーションが微妙に違う“第3言語=『田上弁』”が!(笑)


【終了間際の質問タイムにて。今回、会津編を制作することになったいきさつについて、作者の吉田小夏さん】

・祖父が いわき 出身なので、ふるさとの言葉のバージョンでの『初雪の味』を創りたいと思い、エリアは違う(会津)ものの、祖父と同じ福島で生まれ、信頼のおける古川さんに方言翻訳と演出を依頼した。

・会津編は約95分の上演時間だったけれど、熊本編(熊本弁)でやったとしたら60分だね!(笑)【←これは、それを受けて田上さんが言った一言です…。】
劇団 青☆組の公演。いつもツイッタでやり取りさせて頂いている、鈴木歩己さんが客演。12月30日に行きました。
(当日はアフタートークがありました…それは後日書きます…。箇条書きにになるかもですが…(笑))

【概要…劇団HPより】
これは、ある一家の4年間にわたる大晦日の夜を綴った物語。
ひとつの戯曲、ふたつの土地のことば。
除夜の鐘の響くふたつの大地の上には、ひとつづきの日本の空があります。
年を越えて出会う、鎌倉と会津の冬。

2004年に初演された、劇団主宰・吉田小夏さんの作品を、
オリジナルの鎌倉編と、会津編(箱庭円舞曲の古川貴義さんの翻訳・演出)の2編で上演。


・母、叔父(母の弟)、長男・次男・長女の3人の子供たちが過ごした4年間の大晦日。
大事件が起こるわけではないのだけれど、少しづつ動いてゆく4年間。
“静かに静かに淡々と描く”というのは、簡単なようでとても難しいように思うのだけれど、ふしぎにすぅ~っと引き込まれていった。

毎年、家から見る外の風景は変わらないのに、家族の風景は少しづつ変わってゆく。
時が経つごとに受け止めていかなければならない現実。静かに対比させながらも、自分の中でも少しづつくっきりと浮かび上がってきた。

・会津編は、鎌倉編(オリジナル)を尊重しながら、会津の気候・生活風景を織込み演出。
両編とも、物語の展開としては大きな違いはなかったものの、
鎌倉編で感じた“現実と向き合いつつ生きる”ということに加え、
会津編は“生と死”などを浮き立たせた演出のようにも感じた。

…4年目の冬。母の弟・晴彦と、死んだ母・典子の幻 が対話する場面。
舞台両端にあった柱にスポットが当たっていたこととか。まるで墓碑のように…。

…同じく4年目、一人になった晴彦が、炬燵で寝そべって浮かべた涙とか…。

…遠くで聞こえる除夜の鐘の音も、生きていく者の悔いを浄化するようにも聞こえ…。

舞台セットが、どこか能舞台を思わせた(死んだ母が出てくるのも夢幻能風だし、登場の仕方も能楽的な“摺り足”だった)のも、その思いを強くした一つでであった。

・舞台上の炬燵。お客さんから見えないところでも、ちゃんとこだわりがあって、会津編では“掘り炬燵”になっているのを、鎌倉編ではフタをして、都会の家庭の炬燵と同じようにしていたという。
そういうこだわり好きだなあ…。


・終演後は、お声をかけていただき、劇場内での飲み会に参加させていただいた。
鈴木さんともゆっくりお話させて頂くことができたし、今回の公演に出演し、昨年の「タカラレ六郎の仇討ち」に出演されていた、青年座の小暮智美さんともお話させて頂くことができた。
そして、最近自分のご贔屓作家さんに加わった(会津版演出の)古川さんにもご挨拶することができ、嬉しうございました…。
貯まりに溜まった、記録をぼちぼちと…(苦笑)。

★「上海ローズ」
劇団SETの公演。11月10日。

【あらすじ…シアターガイドHPより】
音楽業界の雄“アーベイグループ”CEO梅浦大輔は、韓流歌手グループ「カメレオンズ」と日本人バックダンサーのコラボで世界的なヒットを狙っていた。そのオーディション会場にあらわれた「マミー」と「トミー」。実はこの男たちの昔のバンド仲間「チャッピー」は、ヒット曲をいとも簡単に生み出すことのできる奇跡のレコード『上海ローズのレコード』を持っていた。同じ頃、演歌界のドン、木綱興業(キヅナコウギョウ)の鳳凰院明も、そのレコードの存在に気づき、血眼になって探し始める。
「売れる」ことに固執した人間たちはやがて……。


・当日はWOWOWが生中継していたのであった。張り切りすぎたのか、本番中に(鳳凰院役)野添さん・(振り付け役の)大竹さんの指輪のアクセサリーが飛んだ!(もちろん、カーテンコールで三宅座長さんにツッコまれてました(笑)。)

・登場会社名に“木綱(きづな)”と出てたから、前回のようにメッセージ色が強いのかと思って辟易していたら、木綱興業社長は悪役で、実際にはそれは逆説的(安易に“絆”という言葉を出す世の中への皮肉?)に使われていたということが判った…。

・大昔の「上海ローズ」のレコードは、ヒットの秘密が隠されたものだ…と皆が必死に探したけれど、結果、そんなものではなかったのだった。
現在の判で押したような、同じようなフレーズの多いヒットソングを憂いているようにも見え…。「前例や法則に頼らないで、自らの力でヒットを造れ」という思いも隠されているように感じた。


★「おじクロ」
ラッパ屋の公演。11月17日。

【あらすじ…パンフレット・作者挨拶より抜粋】
ももクロにハマったオヤジたちが、ももクロが好きすぎて、さらに紆余曲折、のっぴきならぬ事情も重なって、ももクロのナンバーを踊るライブを企てる。家族の反対、周囲の白い目、中高年ならではのトラブルなど幾多の困難を乗り越えてライブ当日を迎える。さて、オヤジたちのえびぞりジャンプは世界を変えるのか…。


・紆余曲折はあるけれど、大きなモメゴトにはならず。
カッコ悪くても、目標に向かって頑張るオジサン達。ある意味青春ドラマ風でもあった!
ももクロの説明もセリフにさりげなく織り込み、よく知らない人でも劇世界に入りやすいように描かれていた。

・この人も踊るのか?という人が…けがで踊れない…という展開になっているところも工夫されているなあ…と思いました(おかやまさんあたりは踊りそうだなと思っていたので)

・すべてのアクシデントは、最後のライブシーンを盛り上げるための序章…!
帰宅後に、youtubeでももクロ『行くぜっ!快盗少女』の映像を見たら、ほんとに完全再現だったんだと再確認!
役者さん、ちゃんと側転してたし!

・私もこの作品を見て、ももクロという存在をちゃんと知ることが出来まして、劇中使われた『行くぜっ!快盗少女』をitunesで購入したり。メンバー高城れにさんの演歌の曲をカラオケで歌ったりするようになりました。
ラッパ屋さん、ありがとう(笑)。
あけましておめでとうございます。

昨年もたくさんの芝居や音楽を見たり聴いたりしました。
まだ、10本ほど鑑賞記録を書いていませんが(苦笑)、ここに2012年分を記録しておきます。 

【1月】
・21日昼 ブラジル『イエスタデイ』
・29日昼 舞台版『トンマッコルへようこそ』(演出・東憲司)

【2月】
・4日昼 ラックシステム『体育の時間』
・11日昼 ハイリンド『ロゼット~春を待つ草~』
・18日昼 MONO『少しはみ出て殴られた』

【3月】
・3日昼 渋谷ハチ公前『慣れの果て』
・10日 篠原美也子ワンマンライブ w/Band 「花の名前~桜~」@渋谷BOXX
・17日 双数姉妹『オルフェゴッコ』
・24日 東京パチプロデュース『うっちゃれ三行半』

【4月】
・8日昼 平成中村座『法界坊』
・21日昼 円『胸の谷間に蟻』
・21日夜 椿組『椿版・どん底』
・28日昼 青年座『国境のある家』
・28日夜 杉本和世ライブ

【5月】
・5日夜 路地裏月光堂『時の女』
・12日昼 イキウメ『MISSION』
・12日夜 桟敷童子『軍鶏307・改訂版』(Aバージョン)
・20日昼 箱庭円舞曲『第十八楽章・どうしても地味』

【6月】
・9日 唐組『海星(ひとで)』
・16日 『南部高速道路』
・17日 青年座『THAT FACE~その顔』
・24日 熱海五郎一座『落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブルース』
・30日昼 南河内万歳一座『夕陽ケ丘まぼろし営業所』
・30日夜 『水無月の云々』

【7月】
・15日 ジェットラグ・プロデュース『リ・メンバー』
・21日 椿組・花園神社野外劇『20世紀少年少女唱歌集』
・30日 花小金井・居酒屋ばんどまん3周年記念ライブ

【8月】
・18日昼 パルコプロデュース・三谷文楽『其礼成心中』
・25日昼 青年座『ブンナよ、木からおりてこい』

【9月】
・1日 トゥルースシェル・プロデュース『無貌の漂流』
・14日 黒人音楽愛好サークル「そよ風」by三井雅弘&ザビエル大村@経堂さばのゆ
・15日昼 桟敷童子番外公演『ぱぴよん/ぬらりひょん』
・15日夜 三井ぱんと大村はんライブ@高田馬場・音楽室DX
・16日夕方 語り芝居の会『で・え・く20』

【10月】
・6日夜 アトリエ・センターフォワード『「F」ト呼バレル町』
・13日 岡大介独演会@浅草・木馬亭
・14日 森山直太朗・劇場公演『とある物語』@神奈川芸術劇場
・21日昼 石川さゆり 40周年記念音楽会(歌芝居 脚本・演出・G2)
・27日 篠原美也子ワンマンライブ/w band「the End of the Sky ~夜明け、あるいは夕暮れ~」

・28日 青年座『タカラレ六郎の仇討ち』(脚本・中島淳彦)

【11月】
・3日昼 ハイリンド『エキスポ』
・3日夜 箱庭円舞曲『否定されたくてする質問』
・10日 SET『上海ローズ』
・11日 岡大介&東野ひろあき・ニッポンフォーク語りの会@西荻窪・のみ亭
・17日昼 ラッパ屋『おじクロ』
・24日 浮世企画『ぱれえど』

【12月】
・8日 プロジェクトKUTO-10『血、きってみる』
・15日昼 ジェットラグ『見渡す限りの卑怯者』 
・15日夜 空晴『これまでの時間は』
・22日昼 文学座『海の眼鏡』(脚本・東憲司)
・22日夜 桟敷童子『泳ぐ機関車』
・23日夜 NISHI TSUKASA Xmas Unplugged Jazz Live 2012 
・30日 青☆組『初雪の味(鎌倉版・会津版)』

紫色音楽関係ですが、森山直太朗さんの公演は演劇色が強かったので“演劇公演”とカウントしました。石川さゆりさん公演は芝居パートはありますが音楽主体だったので、“音楽公演”とカウントしました。
※『初雪の味』は、同じ作品のバージョン違いなので2つで1作品とカウントします。


トータル53本だー !昨年より3本減った!(笑)

今年も、
いろいろ音楽を聴きたい!
いろいろ芝居を観たい!
(昨年も書いたが、能楽も久々に行きたい…)

どうぞよろしくお願いいたします!
西さんご本人のブログにも、当日の様子が写真付きで掲載されています…)

シンガーソングライターで、様々な歌い手さんのコーラスアレンジやCMソングも手がけている西司さんのクリスマスライブ。23日に行きました。

・1989年にソロデビューされた頃から、お名前は存じておりました。
西さんの手がけた作品に触れるきっかけとなったのが、三波春夫さんが1992年に発表した
『おマンタせしました! HARUO IN DANCE BEAT』(※)
の中の
「佐渡おけさ(A Cappella Mix)」
(※…アルバムを発見し購入したのは1997年頃)
「あーりゃさ!」で始まる、多重アカペラによる賑やかなアレンジでありました。
その後、花小金井の居酒屋「ばんどまん」に初めて行った時にお会いしたのをきっかけに、
アメブロやツイッタでやり取りさせて頂くようになり、
アカペラの作品によるご本人のアルバムや、コーラスアレンジで参加した平山三紀さん・西川峰子さんのアルバムを購入したり、あるライブで偶然お会いしたりで、このライブにたどり着いたのでございます。

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・ライブは、ジャズピアニストの深井克則さんとベーシストの澤山休さんとの3人編成で。
深井さんは面白い方で、MCの所々で茶々を入れたりしていました(笑)。

・私は「コール」という曲がとても印象に残った。『call』ではなく『COLE』…ナット・キング・コール(Nat King Cole)のCOLEだそうです。
(多重アカペラの楽曲をキッカケに聴くようになったからか、)生で歌声を聴くとその声に引き込まれるのであります。(自分の文章力が稚拙でうまく表現できないのですが)楽器的な声も出せるし、いろいろな“色”を持っていると思うのです。

・後半から、澤山さんが着物に着替えて登場…すごい、このあとこの姿でベースを弾くのか…と思ったら、落語を一席~!
江戸落語「時そば」の原型となった上方落語「時うどん」を披露しました。落語が聞ける音楽ライブというのは初めてです(笑)。

・生のライブという性質上、多重アカペラの伴奏の曲はないだろうな…と思っていたら、そんな方法が…!マルチオケというのですね!

私が今まで行ったライブの中でも、プレゼント抽選会があったりお客さんとの距離感が近い楽しいライブでした。
いつも初めて行くライブは結構緊張するものですが、今回は中盤あたりからは自分も“指パチ”したりリズム取ってたりしてましたから…(^^)