えー、えー、中島みゆきさんの夜会の17回目「2/2」の再々演、観に行ってきました…大阪…?いえいえ、東京公演ですって(笑)。
ずーっと、word(ワープロソフト)に書きためてはいたんですが、いろんな観劇記録を先に出していたら、なかなか表に出せず今になってしまいました(笑)
昨年11月27日、12月4日の2回行っております。

(あらすじ…ローソンチケット公演案内より)
恋人の圭と幸せに暮らしていた主人公の莉花はある日、自分の中にもう1人の自分がいることに気がつく。別人格になった時、愛する圭を傷つけてしまうのではないかという恐怖に襲われた莉花は、自分のルーツを求めてある地へ旅立つが――。

・公演自体は再々演であるが、自分は生で「2/2」を観るのは初めてのことである。
ストーリー自体はビデオ化された初演版を見て、だいたい掴んではいた。
今回の共演者は、初演&再演に出演の植野葉子さん、夜会は常連の香坂千晶さん、そしてこれまた常連のコビヤマ洋一さん…。
コビヤマさんが、イラストレーターの“圭”役…?と初めて知った時はビックリ。
初演の故・伊藤敏八さん、再演の藤敏也さん、どちらかといえば2枚目的イメージなお二人ですので、
かつての所属劇団で、どちらかというと3枚目的な役割の多かったコビヤマさんが…どう演じるんだろう…と思っていたら、2枚目的なポジションであることは変わりないが、普段のコビヤマさんの役のキャラに近づけるためか、コミカルで親しみやすいキャラクターに変更。イラストレーターだった設定は“日本画家”という設定に変更されていました。

・ベトナム屋台のシーンで、屋台を動かす人物が出演クレジットのある役者さん以外に4人…彼らも役者さんなのだろうか?スタッフさんが兼務しているのだろうか?(パンフにもクレジットがなかったので…。)

・いままでの「夜会」作品よりも、演劇的表現方法を多用している気がした。
【二重人格的の描写】…今の莉花を、幼少時のココロの傷ついた莉花(ガラスの向こうの)が操る。
【1幕ラスト、カバンを掏られて車にはねられる】直前まで、舞台奥に車の影もない…ので、もしや…スリが乗ってくる自転車の後ろの飾りの部分に、車前方のセットを仕込んでおいて、中央まで一緒に動き、自転車が上手にはけたところで中央に残った車のヘッドライトが光る!という仕組み?…と推理してしまったがね!(笑)(説明がまずくてスミマセン)

・今回は、声のみの出演の方も舞台役者さんでした。
★大伯母様の役の阿知波悟美さん…みゆきさんと同じ北海道出身だそうです。TVドラマでもご活躍中ですね。
【東京上演時は「ダンス・オブ・ヴァンパイア」に出演中でした…観に行きましたが、ちょっと怖いけど優しい宿屋女将の役でした】
★編集者の役の井上裕朗さん…“箱庭円舞曲”という劇団に所属しています。
私は昨年末、井上さん出演の舞台を観て、ご挨拶してまいりました。
ツイッタで、夜会は1作目から全て観劇…とつぶやかれていたので お聞きしたところ、毎回、前売り発売日にチケットのお店に並んで整理券をもらい、地道な努力をされて入手をされたそうです…。
以前に、植野葉子さんと何度か共演されたことがあったそうです。
【東京上演時は、劇団の舞台公演や、新宿の劇場での公演「路上3.11」の稽古をされていました】

・初演では、莉花がベトナムに行くまでの描写が描かれていたが、今回は(音声のみのやりとりが流れ)サラッと描かれるので、今回の作品を観ただけでは、なぜベトナムに行くのかが分かりつらく感じました。(ちなみに今回は、以前出版された小説版をベースに製作されたとのことです。)

・今回の作品は、
「“ことば”が人を狂わせて、“ことば”が人を慰める」
という事象を、この物語で突き詰めたかったのかな…と感じた。
ストーリー性の強い物語ながら、みゆきさんの追求する『ことば』に対する思いが、色濃く出ているなあ…と思った。


【音楽的目線の巻】は、また後日…って、また後延ばしか…!(笑)