『物語の法則』(第十一章)を読んで。
ここでは、『人さまざま』という本の重要性、活用法、また、それの善人バージョンやオリジナルバージョンを作成することの大切さについて学べる。
1、『人さまざま』
この本は、アリストテレスの弟子テオプラストスが書いた滑稽なキャラクターの素描集であり、平凡な人々の愉快な欠点が30個書かれている。
例えば、
横柄(おうへい)ーー
横柄とは、自分自身以外の人々を軽蔑すること。すなわち、人に親切をほどこすと、「忘れないでもらいたいですね」と言う。また、相手が誰であれ、自分から先に近づいて言葉をかけたりしない。……
など性格とその特徴、行動が約1000文字程度で計30個書かれている。
他には、臆病、無頼、おしゃべり、けち、お節介…などなど。
2、オリジナルリストの作成
ただし、ここに書かれているのは、欠点のみ。
美徳を持ったキャラクター素描集も書いていたと思われるが、失われてしまったらしい。
欠点は脇役、喜劇には役立つが、英雄的な物語には美徳リストも必要である。
キャラクターを素描できる力は小説家、脚本家、漫画家には必要な技能なので、日常の出来事から訓練しておく必要がある。
例えば、
慈愛、寛大、慎重、楽観的、勇気、好奇心旺盛、努力家、謙遜、孤高、自信家、愛嬌、ユーモア、当事者意識、マネージャー、情熱的、恥を知ってる者、美しさ、健気、大胆さ、節制、誠実、礼儀正しい、親孝行、尊敬…などについて1000文字近くで書いていくといいトレーニングになりそうである。
3、組み合わせること
うまくやる秘訣は、どのキャラクターにも三つ以上の特徴を持たせることだそう。
結果誰かが作ったものの繰り返しになっても仕方ない。しかし、これは実験であることを忘れてはいけない。
特徴を組み合わせて、面白い人物像を作り出す実験である。
4、今回の作品の場合
今回の場合、
主人公
頓馬、上の空、へつらい
研究者
疑い深さ、臆病、へそまがり
である。
次章へつづく。