参考:論理学~考える技術の初歩~(前半)
啓蒙思想家と交流をもちつつ、ジョン・ロックやニュートンの経験論をフランスに輸入、発展させたコンディヤックの本。知識を得るための唯一の方法は分析であることが学べる。
1、分析について知る前に
分析とは何か、と考える前にまず、知っておくことがある。
人間は感官(視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚)を通じてのみ、対象物の印象が心に伝わる、ということ。
そして、感官に関する諸機能は、その動物の身体組織に依存しているので、各々独自の欲求を持っている、ということ。
また、幼児も無意識のうちに分析しているが、それは、例えば母親を見分けることに成功していることから理解できる。
物を特徴づけることが知識である、ということ。その数が多いほどたくさんの知識を得たと言える。
幼児期はもっとも差し迫った欲求に関連したものについて観察し、知識を得る。そのため、間違った知識を得たら気づくことが出来る。
しかし、
幼児期を過ぎると好奇心という欲求を満たすために知識を得る。そうすると、誤った知識を得ても気づけない。
2、分析の手順
全体を見る。
ある対象からある対象へ、順番に視線を移す。
どのような秩序で?目立つもの、支配的なものから順番に。そして、それらを比較し、関係を判断する。
そうして全ての対象を見分けた後、再度その景色を見る。すると、時間的順序に従うものでなく、同時的ものとして映る。
このように分解して、同時的に再構成できるようにするのが分析である。
そして、その状態が知識を得た状態である。
3、その他注意点
・正確な精神は分析によってつくられる。
・我々は知っていることから知らないことへ進むことによってのみ学ぶことができる。
・すでに獲得した知識をよく観察し、分析し、そこに含まれる要素すべてを発見しなくてなならない。
・似ていると判断するものすべてに名前をつけて、クラスをつくる。これをしすぎると、逆に無秩序になる。
・クラスを増やすのをやめるべき上限は、「自分の行動を制御するのに十分になったとき」である。
・哲学者は繊細だが役に立たない区別までしてしまう。
・分析には限界がある。だから、どんどん分析しても、分析できないものが必ず残る。しかし、とくに不便は生じない。便利にするために分析はあるから。
4、アクションプラン
・自分に差し迫った欲求とは何かについて毎日考える。(仕事だけではない)
・知りたいことは分析して知る。
・知ってるこちから知識を深めていく習慣をつける。