僕が理解したいのは「なぜ投票率が低いのか?」ではなく「なぜ投票率が低いことが問題なのか?」ということ。
政治に興味が少なかったせいか、それが分かっていない。調べつつ考えてみる。
1、投票率が低い国日本
日本の投票率約52%というのは、
200カ国中158位という低さで、「先進国の中で投票率がもっとも低い国のひとつ」らしい。
親戚、知人で投票に行ってない人を思い浮かべると理由はいくつか思いつく。
・老人だからやめておく
・政治に興味が無い
・自分の好きなことに時間を費やしたい
・必要性が分からない
これらの意見の中に潜む問題の一つは、政治や選挙に関するリテラシーの低さである。
2、リテラシーの低さ
ウィンストン・チャーチルが言うには、
「自分を含めて選挙に立候補するのは、目立ちたがり屋やお金儲けをしたい人など、ろくでもない人ばかりである」
「選挙というのは、こういった信用のおけない人たちの中から、相対的にマシな人を選ぶ忍耐のことである」
「したがって、民主政は最低の政治形態である。ただし、これまで試されてきた王政や貴族政など過去の政治制度を除けば」
ということである。
こういう、政治に対しての一つの考え方を知ってるだけでも、
「だから、自分の生活を邪魔されないために投票に行くべきである。」
という考えは生まれる。
3、無関心、義務、自分に忠実
整理してみるため、
下の図のように4タイプに分けてみた。
②の人は、関心は薄いが社会的に何となく行かないといけない。職場で聞かれたら。など
③の人は、政治がどうなっても生きられる人。成功した芸術家。
④の人は、「問題ある人」
こう整理してみて、気づいたのは、投票率が低いことが問題ではなく、勉強不足のために②、④の人間になることが問題だということ。
リテラシーが低いままでは、自分の気持ちと真逆の行動をしてしまう可能性がある。それが問題であると思う。
②の人は、政治に興味ないのに行ってるし、
④の中には、実は興味を持つ人がいるかもしれない。
たとえば小林秀雄は、
「……私には政治というものは虫が好かないという以上を出ないと思います。私達生存の必須の条件である政治というものを、虫が好かぬで片付けるわけには行くまい。だから片付けようとは思わないが、……」(『考えるヒント3』p137)
と、政治というものに対する自分の根本の生活態度を決めていく。
虫が好かないなら虫が好かないなりに分析する。それは立派なことだと思う。
だから、仮にリテラシーがあって、選挙に参加しない人がいたら、それはそれで良いと思う。
4、『学問のすすめ』引用
〈この立派な人物をしてこのような政治をし、
この民(公明で誠実な良民)にしてこのように卑しくなるのはなぜか。
……政府はたくさんの智者を集めて、ひとりの愚人がやるようなことをやっている。おかしいではないか。
つまるところ、その原因は、「気風」というものに縛られて、人々がそれぞれしっかりと個人としての働きをしてこなかったことによるのではないか。
明治維新以来、政府が、学術、経済、法律などの道を興そうとしても効果がなかった、その病の原因はここにあったのだろう。
……だからいうのだ。「一国の文明を発展させるには、ただ政府の力のみに頼ってはならない」と。〉(『学問のすすめ』p52)
5、アクションプラン
常々思っていたことを文章にすると、
「選挙」は、平等に与えられた最低限の手段である。だから、政治について熱心に議論する目的が「選挙」のため、ではあまりにも主体性がないのではないか。
ということである。それを今回理解した。
議論するからには、そこから発展して、別の方法で政治に関わる。もしくは、政治に任せず、もっと自分から、自分の生活する環境を良くする行動をするべきである。
議論時にはアイデアまで考えを巡らせてみようと思う。
そして、「問題ない人」で収まらず、「影響を与えられる人」になりたいと思う。
ところで、
・上に引用した『学問のすすめ』に書かれている病の原因は取り除けたか。それとも少しも変わっていないか。
・興味が広がらないのは、学生時代に学ばなかったためか。仕事が忙しすぎるからか。中小企業が多いことも関係しているか。
も気になるので、
また別の機会に考える。
